kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習会

2022-07-25 | 陸上競技

土曜日。この日は山防地区の練習会としていました。これまでは複数種目を集めて練習をするという形でした。今回はせっかくなのでkd先生にお願いして「スプリントの基礎」を指導していただくことに。半ば強引にですが。私自身が近くでkd先生の指導を見たいというのもありました。私の指導のベースは間違いなくkd先生です。その前も書いたかもしれませんが、技術的な話をするのはかなりしてきました。が、実際に直接指導するのを見る機会というのは少ない。

 

合宿などでは「任せる」という形で指導させてもらっていました。当時はそれがありがたいというのもありましたし、kd先生の前で指導するというのが一番緊張する場面でした。間違ったことをしていないかという不安が(笑)。ある程度の年齢になったのでそれなりに緊張せずに指導できるようになっていますが。やはり「直接指導してもらう」というのが一番だと思っています。

 

近辺の学校が集まってやろうと思っていたのですが、コロナの感染状況が酷くなってきているので参加人数を絞ってということに。各学校4人ずつくらいをお願いしました。私なら何が何でも行く。こんな機会はないですから。コロナ禍というのもありなかなか人が集まりませんでした。次回は考えたいと思います。

 

全てkd先生にお願いして私はサポートと動画撮影をしました。今回のもう一つのテーマは「WEBページ作成」です。kd先生が指導されていることをきちんと残したい。後世に伝えていくためには必要なことです。先日はkd先生が「テキスト」を作成して配付されていました。このテキストは文字しかないので「分かりにくいかな」と気にされていました。それを補完するためにはやはり「画像」が必要です。静止画よりも動画のほうが圧倒的に分かりやすい。WEBページにすればkd先生がそれぞれの種目の解説をしている姿も残せます。これは大きな財産だと思います。

 

最初は直線的な足運びを覚えるために「壁押しその場ももあげ」から。重心の移動が入ってくると足が回ってしまうのでそれを避けるために重心移動が0の状態で足運びにだけ特化します。これをひたすら繰り返す。skyの選手がサポートしながらという感じです。が、何人かは実際に動きができていません。kd先生が「1か月以上やっているのにこれか・・・」と言われていました。逆に近隣の進学校の選手は指導に飢えている部分があります。休憩時間もメモを取ったり、鏡を見ながら動きを繰り返していました。こういう部分が大きいのだと思います。「絶対に習得してやろう」という選手は行動に現れます。「自分たちはやっているから大丈夫」という感覚があるのかもしれません。もったいない。

 

とにかくこれを2時間(笑)。kd先生も言われていましたが、陸上競技は他の競技と比べるとかなり地味です。ゲーム性もない。地味なことをひたすら続けていくことができるかどうか。これが強くなれるかどうかを決めます。長い時間やると「飽きる」というのがありますが、本当に「動きを変えよう」と思えば意識は抜けないはずです。ここも重要な要素。やるときは徹底してやる。

そこからその場股関節回しをやってハードルの横抜き。単純な動きですが上手くできない選手が多くいます。本当であれば「できない」時には「前の動きに戻る」というのが必要になってくると思います。誤魔化さずにやっていくことが重要。時間がかかりますが「膝締め」ができないと次の段階になったらもっと膝が開いてしまいます。

 

「膝締め」は「スイングのスピード」のも関わってきます。回転運動よりも直線的な足運びのほうが無駄なエネルギーを使わなくてよい。それにより接地の場所がよくなる。膝から下が開くと間違いなく接地が前になります。それによりブレーキがかかる。故障の原因にもなります。だからこそ「重心移動」がない状態で「足運び」を徹底する。これはどこでも誰でもできます。移動がない中で直線的な足運びを身に付ける。徹底できるかどうかが「普通の選手」を強くするために必要なことだと思っています。

 

ハードルの片足抜きをみているとkd先生が全体を止めて指導を。「見る視点」だと思います。このことは「どのように指導したらいいか」という指導者には必須だと感じました。どこを見れば動きが修正できるのか。できてない動きとはどのようなものか。その部分を確認する「方法」が分かるといいなと思います。だからこそこの「練習会」の意味が出てくる。ある程度指導ができるようになっていると思っていますが。こういう「視点」を身に付けることはこれから先も重要だと思いますね。

 

そこから1台の連続をやって、その場腿上げをやって終了。このその場腿上げの時にkd先生がまた話をされていました。この話に聞き入っていたら動画撮影を忘れるという失態・・・。駄目ですね。とにかく記録として残しておきたい。それを取り忘れるとは。重心の上下移動の話でした。自分の中できちんと分かっているつもりです。しかし、kd先生から話を聞くと「なるほど」という感じになります。この話にどれだけの人が興味関心を持ってくれるのかは分かりません。が、「陸上競技の指導をしたい」と思う人であればこれは重要な要素だと思います。

 

本当に地味です。派手さはありません。が、オリンピアンを育てたり普通の選手が全国で戦えるようになるというのには間違いなく「理由」があります。その「理由」を聞き出すチャンスだと思っています。来週も実施します。今度は他地区の指導者にも投げかけてみようと思います。貴重な時間だったと思います。kd先生に追いつきたいなと思ってずっとやってきましたが、その背中はまだまだ遠いようです。追いつける気がしません(笑)。

 

また書きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする