木曜日のことを。
この日は練習自体はかなり軽めにという予定でした。体育大会の練習も重なっているので。前日に競技場で走っている部分もあります。様子を見ながら。「補強中心で」ということだったので様子を見ながら。が、相変わらずの部分があります。覇気がない。2年生の一部が声を出したりしていますが、1年生に元気がない。やればできることを考えてもらいたいと思っています。変わろうと思えばすぐにできる部分に対して「誰かがやってくれる」という感覚の中で活動をしていたらダメです。なかなか入りません。
途中、補強を止めて全体に話を。台風の時に時間があったので現時点での「1.2年生中国ランキング」を見ていました。山口県の選手はほとんど10番以内に入っていません。ここをどのようにとらえるのか。女子のリレーに関しては県新人で勝つのではないかと思っています。これまで強かったチームの中心選手が抜けています。実際、今の1年生は昨年度のランキング上位3人がは来ていますから「勝って当たり前」という話です。が、今は50秒0がチームベスト。このタイムでは中国新人で予選を通過することはないと思います。県では勝つかもしれない。が、それではインターハイには進めないのです。そのことがどれだけ分かっているか。「県内で勝つ」のを目標に掲げるなら別に私がグランドに来る必要性はなないと思います。
実際、今中国地区の1・2年生の10番目が男子は100m:10秒89、200m:22秒27、400m:50秒48、110mH:15秒91、400mH:56秒81です。スプリント系は各種目1人ずつ入っていますが、ハードルは皆無。「惜しい」といえるところにさえいません。女子は100m:12秒26、200m:25秒66、400m:58秒37、100mH15秒25、400mH:1.08.90.スプリントはインターハイで100m3位になった選手のみが入っています。ハードルはうちの2年生が4番目に入っているだけで他は県内の選手が誰も入っていない状況。
このことから「県で勝つ」というのにどれだけの意味があるかというのが分かってきます。県で1位になったところで「中国では全く歯が立たない」というのが現実なのです。その状況下で「取り組みの姿勢」などの話をされているというのは「戦う前から負けている」と思っています。厳しいことを言うのかもしれませんが、「よく頑張っているね」とほめるだけで勝てるようになるほど現実は甘くないと思っています。
技術的な部分の前に「本気になる」ことが重要。自分たちの物差しで基準を決めるのではなく「今どうすれば戦えるのか」という部分を考えながらやっていく必要があります。県内で勝つことが目標であれば上位層が集まれば勝てます。他に選手が行かなければ勝つのだから。しかし、そこが目標ではないはず。インターハイで戦うことを目指すなら現状に満足はできないはずです。もっともっとやるべきことがある。そのことをどれだけ言葉にしても入らないという状況では「インターハイ」に行くどころか、「中国で予選落ち」でしかありません。
ランキングは関係ない。実際に走ってみないとわからない。確かにその部分はあります。が、11秒6でしか走れない選手が10秒8の選手に勝つことは絶対にありません。400mが60秒を切れない選手が58秒台の選手に勝って6位に入る可能性は0です。「スタートでミスをした」とか何とかのレベルの「差」ではない。根本的な力を上げなければいけない。それだけは確かです。
治療をしながら補強をさせました。メディの真上投げなど瞬発系の補強を入れながら腹筋背筋をひたすら。体幹の強化もまだまだ不十分です。この夏にある程度のことをやってきたつもりですが、継続的にできたかというと微妙かもしれません。もっとできた部分はある。
「エネルギー」の話を他の人にされることがあります。情熱をもってエネルギーを注ぐ。私はそれができると。今はどうでしょうか。それほどの熱量が自分の中にあるでしょうか。打てば響くというのであればそれもできると思いますが、熱量が拡散してしまうというか「透過」してしまう感じがあります。どこまでできるのか。自分自身を保てるのか。ここは分かりません。
大きな変化が生まれるかどうか。ずっと言っている気がします。「基準」がどこなのか。県で勝つことが目標なら本当に私はいなくてもいいと思っています。本当の意味で必要とされないのであれば、別の形も考えていきたいと思っています。
なかなか。