bowyow cine-archives vol.674
イングランドに反旗を翻し、スコットランド独立をめざす武装闘争を挑んだ主人公ウィリアム・ウォレスが、不幸にも悪巧みによって1305年に捕えられ、拷問刑で斬首される残虐シーンには胸が痛む。
私なんかだったらあんな酷い目にあわされるくらいなら主義主張なんざ全部投げ捨てて敵に膝を屈するに決まっているのだが、このタイトル通り不倒不屈の反逆児は、最後の最後まで志をまげず、自由の大義のために英雄的な死を貫くのである。
そしてその偉大な犠牲が実ってしばらくしてスコットランドは独立を勝ち取ったというのだから、この映画の主人公はいわば建国の父のような存在なのだろう。
それにしてもスコットランドやアイルランドに対するイングランドの尊大傲岸不遜な態度はいかがなものだろう。あれは映画だけでなくおそらく歴史的事実なのだろう。
なにゆえに決死の訴えに耳を貸さぬ夜郎自大の権力亡者よ 蝶人