あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2015年文月蝶人花鳥風月狂歌三昧

2015-07-31 11:08:01 | Weblog


ある晴れた日に 第325回


泉水橋医院で呉れた薬をみな飲めば下痢吐気で二日間眠れず

お月さまと土星金星木星を夜の地球から眺める贅沢

筆跡を見ればだいたい分かるはずあんたがなんぼのものであるかは

漱石君即天はたして去私なるや挙止虚私清私にして巨私巨資鋸歯

そういえば魂なんてすっかり忘れ果てどこかに置き去りにしてきたようだ

霧の海マッチを擦ろうが擦るまいが身捨つるほどの祖国などない

失われた青春を牢屋で作りだしていると坂口弘歌えり

宝塚清く正しく美しく地獄の季節も生き延びたのか

古の人に我あれや国会の強行採決を見れば悲しき

あれからどないしとったと聞かれたが答えられない夢の中では

「決められる政治」を託した男がやりまくる最悪だけを決める政治

夏になれば農夫は西瓜を獲り入れるこれ以上正しい仕事があるだろうか

昆虫を気持ち悪いという子供昆虫は動物でねそのなかでいちばん気持ち悪いのが人間なんだよ

デフォルトになってもよござんすか希臘首相ケツを捲くるや水無月尽 

シンクロナイズドスイミングに一番いいのはカラヤン指揮の音楽と井村コーチ語れり

「インクを買うなら最新プリンターを買おう」というがインク代の儲けにあきたらずまたプリンターを買えというのかエプソン

安倍さん橋下さんは大嫌いやっぱりまれちゃんは可愛いで終わる井戸端会議

安倍蚤糞戦争法案新国立嫌な感じの熱い夏だぜ

民草の多くは正しく判断したり競技場にノン戦争法案にノン

早朝は軽トラ多しこの国の土台を支える人たちが行く

青空にぽっかり浮かんだ白い鳩いつまで続くわれらの平和

競技場五輪原発戦争法案みな撤廃せよニッポンのヒトラー 

カザルスの「鳥の歌」など聴きおればピースピースと泣くように歌う

鶴見俊輔死す九十三歳残念残念残念だった

三人で朝昼晩と食べてます見たこともない大きな西瓜

本郷台の駅前に立つ楠並木アオスジアゲハが泣いて喜ぶ

「この梅はお持ちくださいいくらでも」春日さんって太っ腹だね

三百万の死者のすべてを国会に招きて改憲発義するべし

沖縄の民草の服に身を包み隠れ蓑にした三十二軍兵士

ガマに逃げし沖縄の民を戦場に追いやりしは皇軍第三十二軍



半死にでくたばっているのにみなさまのNHKがお届けするワーグナー 蝶人


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