あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

すべての言葉は通り過ぎてゆく 第26回

2015-09-02 09:56:23 | Weblog


西暦2015年葉月蝶人狂言畸語輯&バガテル-そんな私のここだけの話op.212


ふたつ文字牛の角文字すぐな文字ゆがみ文字とぞ君は覚ゆる 後嵯峨天皇第二皇女、悦子内親王 こいしく

この愚かな「国賊」めらが。靖国の神様ですら、「違憲違憲、もう戦争法案なんかドブに捨てけれ」というておるぞ。

我が国の平和と安全よりも、我が身の平和と安全のほうがずっとずっと大切だ。我われが歴史から学んだ通り、国は今までも、今も、そしてこれからも、我われの生命も、安全も、平和も守ってはくれないだろう。

かよわきこの身を守るためには、戦争のセの字ときな臭いにおいから出来るだけ我が身を遠ざけることだ。たとえ国賊と罵られようが「三十六計逃げるに如かず」という諺どおりに振舞うことだ。

国家の本質は支配者の欲望の無限増殖運動であり、それは民草の平和と安全と幸福の追求とは相容れない。

「腐っても安保柿」とか「国益熟柿」などと喚き散らして民草を恫喝しようとするリヴァイアサンを、民草は憲法の鎖で縛りつけておかなければならなかったのだが。8/3

いつの間にかこの国は右翼メディアだらけ。読売日テレフジ産経新潮文春小学館NHK等々。

「「非核三原則」について、広島では言い落としたが、長崎では言及します。この2つはワンセットなので」、とあの猪八戒のように面妖な男は言い放ったが、「セット」って何だ?。8/8

広島でわざと「非核三原則」に言及しなかったら、案の定非難されたので、あわてて「長崎では入れます」という猪八戒。その憲法を愚弄し、民草を舐め切った下劣で腐りきったど根性は祖父譲りのものなるや。8/9

天気予報はときどき外れるが、外れて「ごめんなさい」と謝るのを聞いたことがない。

軍事的緊張が安保の雲古で戦争したくなるのか。そんなに尖閣だの竹島だの南東の海が欲しければ、どんどん呉れてやればいいんじゃない。それで戦争の種が無くなるのなら、日本列島まるごと全部贈呈するさ。8/11

戦争法案の評判が悪いので日一日と内閣の支持率がジリ貧になっていく。なんとかしようと新国立競技場でヨイショしたり、沖縄に官房長官を派遣していまさらの普天間基地談合を演出しているようだが、所詮は無駄な悪あがき。民草は安倍蚤糞の欺瞞を見破った。8/12

あたしはねこの国がマッチョになるくらいなら、その正反対のマゾッ子倶楽部になってつおいアメリカだけじゃなくて、もっとつおい中国とか南北朝鮮とか熊のようにつおい露西亜なんかに対してもどんどん自虐的になって自ら体を開いてレイプされ、その代わりに未来永劫の奴隷の平和を享受すればいいと思うのョ。8/13

けっきょっくおいら的には、もう1回70年前に針を戻して、日米安保をチャラにし、憲法第9条を選び直すしかないんだろうな。そうすれば絶対平和主義に基づく永世中立国への道が開けてくる。8/14

「安倍蚤糞談話」の白々さは、頭のいい外人コピーライターが書いた外国向けの原文を、小賢しい日本人ライターが官邸と談合しながら直訳的邦文に翻訳したから。誰の(安倍自身の心にすら!)届かない、真夏の夜のけたくそ悪い4000字のつぶやきずら。8/15

この自称右翼の国家主義者は、どういう風の吹きまわしか、「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としてはもう二度と用いてはならない」なぞと普段とは違うよそ向きの殊勝な顔つきで言うのだが、だったら即刻集団自衛権を放棄して、悪名高い戦争法案を白紙撤回するべきではないだろうか。8/15

我われが、アジアの友人たちを圧殺しようとした過去の歴史に世代を越えてしっかり向きあうためには、未来永劫にわたってその歴史的事実を心に刻み続け、被害者の子孫に対してもそのような教育を行い、末永く謝罪を続けていく宿命を負わせなければならない。8/15

安倍は、日本が外国を侵略し、植民地支配を行なって多大な犠牲と惨禍をもたらしたことを自覚していないから、一言も自分の言葉で痛切なおわびをしようとしないのだが、新たな侵略のスローガンである「積極的平和主義=積極的戦争主義」の旗だけは自分の手で掲げている。8/15

支持率低落にあえぐ政権が、人気回復を狙って投じた「知能犯的70年談話」と「沖縄普天間談合ごっこ」の2つの疑餌。大衆はぱっくり飛び付くほど愚かではないだろうに。8/19

BS1スペシャル「戦火のマエストロ・近衛秀麿~ユダヤ人の命を救った音楽家」は、素晴らしいドキュメンタリーだった。ナチス治下のベルリンにあって、この異母兄文麿に似ぬ豪胆な指揮者は、少なくとも10のユダヤ人家族の国外脱出に命懸けで協力していた。あのシンドラーや杉原千畝のように。8/20

ベルリンフィルの2015/2016(今月28日から来年6月17日まで)の定期公演日程が決まった。はじめとおわりはもちろん現在のシェフのサイモン・ラトルが指揮するが、この間2018年からの次期シェフに任命されたキリル・ペトレンコが一度も登場しないのは不可解だ。8/21

どういう訳か盲腸の辺りがシクシク痛んで寝ていられなくなったので、仕方なく中上健次のどろどろの小説を朝まで読んでいた。今日は息子のお供で海水浴に行くことになるだろう。8/22

BSプレミアムの「アナザーストーリーズ運命の分岐点」に案内娘として頻繁に出入りする真木よう子選手ののっぺらぼうが目障りでしようがない。どうすれば消えてくれるのだろうか。8/23

いっさいの仕事を辞めて自宅に引きこもるようになると益々出不精になり、商店街で買い物をするすらことも面倒臭くなった。時々人から東京に出てこないかと誘われるのだが、なぜか精神的に負担を感じるようになり、活字やデジタル画面に黙然と目を晒す日々が続く。8/24

ココ・シャネルは「翼を持って生まれなかった者は、なんとしても翼が生えるように努めなさい」と言うたそうだが、いかにもこの人らしい箴言だなあ。でもこの暑い盛りにはあんまり聞きたくない言葉であるよ。8/23

資生堂の「♪トラベルセットが当たる」や「ナチュラルグロウ」のCM音楽は良かったな。もう昔のことだけど。8/23

きみきみ、なんで「審議が熟したら採決に入りたい。民主主義は多数決ですから」なぞとペラペラ喋ってる醜悪な猪八戒を、我が国の宰相なんかに祭り上げたんだね。8/26

井の中の蛙どもが「おラッチのほうが偉もんさんだあ」というて東西でいがみあっているようだが、そもそも「維新」などという名辞にトキメク心性じたいが、完全な時代遅れの精神の持ち主であることを物語っている。8/27

戦争で犬死させられた無数の怨霊が、70年目の私たちの所業を、空と海からじっと見つめている。8/28

亡くなったばかりのクラウディオ・アバドが、もはや解散してしまったという幻のモーツアルト管弦楽団を指揮したK550のト短調交響曲を聴いていると、しみじみと人の世の儚さが思われる。8/29

蝉は太陽が顔を出し、ある程度気温が上がらないと活動できないのだが、しとしと雨が降る今朝も懸命に鳴いて、いや泣いている。残されたわずかな時間に生物的限界を超えて激しく燃焼する生命の炎。8/30

国会を取り囲んだ12万人をはじめ、全国の数多くのデモンストレーターの反戦争法案、安倍政権打倒の意志表示は、近く必ずや実を結ぶであろう。8/31


 大便検査せんものと焦っているのだが捉え損ねて沈んでる立派なウンチ 蝶人
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