今日も いただきます!

毎日の食事とあれこれ+ネコ

牛込神楽坂『善知鳥』

2015年01月24日 | 外食

 

 

突然ですが…、

善知鳥」という漢字が、読めますか?

 

これは、「うとう」と、読みますが、

青森の方でこの漢字が読めない人は、

たぶん…、いらっしゃらないと思います。

青森で初詣の参拝者が一番多いのは

善知鳥神社」ですし、

「善知鳥」という日本酒もあります。

青森では、この漢字をいたるところで目にします。

 

昨日は、

以前から気に掛かっていたお店、

牛込神楽坂(北町)

懐石料理の善知鳥』さんへ。

 

店内は整然としていて、とても清潔です。

青森出身の店主は、着物姿にきりりとたすき掛け。

接客担当の女性も艶やかな和服姿。

厨房の中の若い男性たちも白衣をきっちり纏って。

お店の方たち全員がヘンに着崩していないことに

とても好感が持てましたが

それは、料理はむろん、

接客態度にも、よく表れていました。

 

 

突き出しは、

青森のちぢみほうれん草と蕨のおひたし

温かいおひたしは、

いかにも身体にやさしいです。

 

 

お造り盛り合わせ

つけだれは、醤油と、

日本酒に梅干を入れて煮詰める「煎り酒」。

どれも美味しいですが、とりわけ〆鯖は絶品。

 

通された席はカウンターだったので、

店主の手元がよく見えました。

真似は出来ないものの勉強にはなりました。

 

 

カワハギの肝叩き

ねっとり美味。

 

この辺りで、

やはり、コースにすべきだったと気づきましたが

今更どうしようもなく

「何か、2~3品、見繕って下さい」と、お願いしたら、

 

温泉もやしの切り胡麻浸し

青森県では有名な、「大鰐温泉」のもやし。

長ーい、豆もやしです。

「いや~、さすが」と感心したのは、

もやしのシャキシャキ感。

生のようで生じゃない。

よくもまあ、こんなに上手く茹でられるものだと

感じ入りながら、いただきました。

 

 

海老しんじょうの白味噌仕立て

茹でた大根の下には

(って、この大根も程良くシャキシャキ感が残してあり、

これまた感心しきりでした)

海老しんじょう・海老芋・菜の花・金時人参。

海老芋が特に美味しかったです。

天盛りはへぎ柚子と練り辛子。

 

冷酒で冷えたお腹も、このお椀で温まり

目で楽しんで、食べて美味しい一品でした。

 

 

白子焼きとなまこ酢

鱈の白子。ねっとりと美味しい。

なまこも、やわらかい。

だけど…、

近くに座ったお客さんが、メニューを見ながら

「白子焼きって何の白子ですか?」と、尋ねました。

「ふぐと鱈とあります」って店主。

「えっ!?」

そりゃ、鱈の白子は美味しかったけど、

ふぐもあったんだ…。

「ふぐの白子が食べたかったよね?」って、

口には出さず隣の夫を見たら

夫も目が「ふぐが食べたかった」って語っていた。

お客さんは、「じゃあ、ふぐで」って言ってました。

 

 

九条葱と前沢牛の陶板焼き

出された土鍋が、あいにくと…、

我が家で使っているのと同じ、

伊賀焼き土楽の黒鍋だったので、

前沢牛とはいえ、

ちょっと家庭料理っぽく見えました。

 

和服姿も見目麗しい若い女性が

取り分けて下さいます。

 

見た目通り、煮汁が濃厚。

なのに、しつこさを感じません。

大ぶりに切られたお肉もやわらかく、

大満足。

 

お酒も、豊盃・陸奥八仙・田酒と、青森の地酒ばかりで。

あ、私はちょっと浮気して、宮崎の芋焼酎でお湯割りも。

 

 

美味しい料理を堪能し、

すっかり楽しくなって、

足取りも軽やかに、バーにも寄りました。

 

 

 

 

 

 

飲みも飲んだり。

酔った勢いで調子に乗り、

コンビニで甘い物を買って帰りました。

よせば良いのに、大福とケーキ。

これだから太る…。

 

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