こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

マルチーズのコロとの15年

2022年02月11日 | 犬との暮らし
 昨夜の雪は付近の家の屋根を薄っすらと白くしただけで済んだ。大雪の予報が外れて助かった。以前は狼少年よろしく、気象庁の悪口を言う人が少なくなかったが、最悪の事態を想定することがリスクマネジメントの鉄則だと言うことが常識となってきているので、特段問題にはならなかったでのはないか。

 建国記念日の今日は、いい天気となり、昼前には道路もだいぶ乾いたようだったので、私一人でマルチーズのコロを連れて散歩に出かけた。今年の鎌倉はNHKの大河ドラマ”鎌倉殿の13人”のおかげで活気づいていて、あちこちにのぼりが立っているが、コロにしてみたらそんなことは関係ない。いつもの歩き慣れた道をとことこ歩く。
 昨晩、
 
 ひとめぼれしちゃった!

 などと言ってペットを衝動買いするようなことをしないで欲しいというJCのテレビCMが流れていて、私がペットショップでコロと出会ったときのことを話した。

 コロも衝動買いだったかな? でも、あの時はコロが射竦めるような目で僕のことをみて、そのまま買っちゃったんだよね。

 と、妻とその時のことを思い出しながら話した。
 15年前、コロは幼く、私もまだまだ若かった。その頃にはこの奥の頼朝の墓の石段を駆け上がっていたが、いまでは私ですら登ることはなくなり、平らなところをぐるっと回るだけ。今の家にコロと一緒に越してきたのが13年前で、この間いろんなことがあったけど、あっという間だったなとしみじみ思った。お互い当たり前のように生きているというだけで十分幸せだ。

 散歩を終えて家に帰り着いたらちょうどスノボで日本選手が出ていて、見事金メダルを獲得した。今日は建国記念日、いい日にメダルを取ってくれたものだ。
妻が作ってくれたバレンタインデーのアレンジメント

昼間は寝てばかり

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コロちゃんの足の怪我、その後(2)

2021年05月24日 | 犬との暮らし
 昨晩、ホタル狩りに行った小川はマルチーズのコロの散歩範囲外だったので、往復の半分以上は抱いていった。コロが若い頃は、海はもとより、今は台風(おととしの台風19号)被害のため通行止めとなっているハイキングコースとか、長谷の大仏あたりまで平気で歩いていたが、寄る年波には勝てないようだ。ちなみに、今の家、マンション住まいだったころ、同じ部屋で寝起きさせていた息子と娘がいい年になったので、戸建てにいい土地はないかと探しているとき見つけたところにある。妻がコロの散歩の時に偶然通りかかり、いい空き地があると言われ、週末、私も見に行ったらなるほどいいところで、そこでブルドーザーを動かしている人に扱っている不動産屋さんを聞き、なんとか手に入れた。そんなわけでこの家はコロのおかげで手に入ったと、夫婦で感謝している。

 さて、そんなコロ、3月に足を怪我をさせてしまい、一時は飲まず食わずとなってしまってこのまま死んでしまうのではないかと心配したが、今ではずいぶん元気になった。そんなに遠くまでは行けなくなったが知っているところであれば元気に歩く、というかこちらが小走りになるぐらいの速さ。せいぜい5、60メートルだが、14歳とは思えない元気な姿を見るとこちらの方がほっとする。
 おととい、かかりつけの犬猫病院にトリミングに連れて行った時、トリマーさんに

 コロちゃん、お父さんとはもう仲直りしましたか?

 と尋ねられた。

 ええ、大丈夫です。

 と返答したが、どうやら私がコロを怪我をさせて、そのことをコロが怒っていて、私と不仲になっていると思われているようだ。獣医さんもそんなことを心配していたが、決してそんなことはなくて、コロはおそらく、自分の足がなんだか急に自由がきかなくなったと思っているだけで、私のことはなんとも思っていないはずだ。怪我の前後で私との関係性は何も変わっていないと私は感じている。

 何はともあれ、年齢のため、手術は無理なので経過観察でと言われ、痛み止めを飲ませたり、腫れどめを飲ませたりすることもあったが、なんとか食欲は戻り、元気に散歩もできるようになった。先生には、回復まで6週間程度かかると言われていたが、少し足を引きずってはいるが、ほぼ完治したといえる。あの日以来、抱いたままリードを外すようなことはせず、下ろしたまま、ゆっくり外すようにしている。
元気でいてね

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コロちゃんの足の怪我、その後

2021年04月10日 | 犬との暮らし
 久しぶりに土日が晴天に恵まれるという話だったが、関東南部沿岸部は午前中曇りがち。今日も少し肌寒かったが、久しぶりにマルチーズのコロと散歩した。ちなみにコロは昨日トリミングして、綺麗になっている。

 ところで、先月20日に落として怪我をさせてしまった御歳14歳のコロ、実はその後今日まで大変なことになってしまっていた(1日いろいろあって 2021年3月20日)。かかりつけの獣医さんに”骨折はありませんでした”と言われてから帰ってきて、”安静に”していたが、歩くのも億劫そうで、悪いことをしたと反省した。ところが困ったことにそれからコロが何も喰わなくなった。獣医さんにまで”コロちゃんはガラスのハートの持ち主”と言われているだけあり、コロはショックで飲まず食わずとなってしまったようだった。

 その後数日、水や餌を近くに置いてもなにも口にしない。近づけても顔を背ける。まるで一昨年の初冬に死んだナイトの死ぬ前の状態と同じ(ナイト、まだまだ頑張ってます!2019年12月7)。そうはいっても犬なんだから喉が渇いて、お腹が空いたら、水も飲むだろうし餌も喰うだろうとたかをくくっていたのだが、まるで意地でも張っているように飲まず喰わず。翌週になり、心配した妻が整形外科の先生のいる日に犬猫病院に連れて行ってもう一度よく診てもらったら、専門家でないと見つけることのできないような小さな骨折がみつかった。

 高齢のため、手術をするわけにもいかないと保存的治療という安静で過ごさせることとなった。点滴と食欲増進剤を飲ませてもらってから帰ってきた。食欲増進剤の効果があったのか、すこしだけ水を飲むようになった。その後、餌を変えてあれこれやってどうにか食べるようになって危機を脱した。先生には安静にと言われているのだが、コロは散歩に連れて行けと催促するので、歩きたいだけ歩かせる。今朝もそんなで、右の後ろ脚を引きずりながらひょこひょこ歩いている。帰りの坂道は妻が抱っこして上がった。リードは妻が外してくれた。

 一匹でわが家にやってきて、頑張って生きてきたコロ。そんなコロに恥をかかせるようなことをしてはいけない。今度のことでコロのことを家族の一員としてより深く思うようになった。ペットを家族の一員なんていうのは変、というわけではなく、命あるものを預かった責任というものを果たさなくてはならないことの延長がコロのことを深く考えるようになったものだと思う。
仲良くしようね

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1日いろいろあって・・・コロちゃんの足の怪我

2021年03月20日 | 犬との暮らし
マルチーズのコロを抱きながらリードを外そうとしたら嫌がられて指を噛まれてしまった。痛くて落としてしまったら左足を痛そうにしている。慌てて抱き上げて足の後ろを触ったら腱を触れない。アキレス腱でもが切れたかと心配した。
犬猫病院に連れて行って診ていただいたら、骨は折れていなくて、捻挫とのこと。しばらく安静、で様子見。
他にも色々あったのだが、そんなわけで疲れてしまったので、今日のところは失礼します。
コロ、大丈夫?

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ナイトと別れてから一年

2020年12月07日 | 犬との暮らし
朝晩の冷え込みが身に染みるようになってきた、今日は二十四節気の大雪。昼間は15、6度まで上がるそうだから、寒暖差は10度以上ある。職場に逃げ込んでしまえば20度以上あるからどうでもいいことといえばどうでもいいのだが、外で働く人はお辛いこともあるだろうだろう、気をつけて仕事をしていただきたい。

昨日未明、はやぶさ2が地球に帰ってきて、小惑星「りゅうぐう」の一部を採取したカプセルをオーストラリアの砂漠に投下し、そのまま次のミッションへと旅立った(はやぶさ2のカプセル回収、日本へ輸送 JAXA  日経)。宇宙の成り立ちを説く糸口となる試料のサンプリングとともに、惑星間移動の端緒となったという点でも快挙だ。銀河英雄伝説とまではいかないが、ガンダムクラスの話は現実のものとなりそうだ。

フラットコーテッドレトリバーのナイトが死んでから、今日で1年。私への誕生日プレゼントにと娘がナイトの顔をプリントしたクッションを贈ってくれた。海の向こうからでもこういうことができる時代なのだと思うと驚きだ。クッションの中のナイトが舌を出している。せっかくだからクッションのナイトに昔のように舐めてもらった写真を娘に送った。
クッションを抱えてテレビをみていると、最期の時にナイトを抱きかかえていた感触が蘇ってくる。私の方が先に逝ってしまっていたらこんなに悲しい思いをしないで済むのにと思う。生き残ってしまうというのも辛い、というか生きていると楽しいこともあるけれど、辛いこともたくさんある。死は、その人や生き物の時間がそこで止まる。ナイトは、いつまでも立派なナイトで私の心の中で生きている。それだけに余計にナイトにあれこれしてやれなかったことが悔やまれる。でも、生きている私はそういったもろもろのことを受け入れていかなくてはいけない。

それにしてもあっという間の世界が劇的に変化した1年だった。ナイトが生きていたら、もっとステイホームするのになどと不届きなことも考えてしまう。
コロは寝てばかり

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春の大嵐でコロと一緒に自宅に蟄居

2020年04月18日 | 犬との暮らし
低気圧が来るとマルチーズのコロはいつも具合が悪くなる。昨年12月にフラットコーテッドレトリバーのナイトが死んで以来、わが家の癒しを再び一身で引き受けるかのように張り切っていたが、春の大嵐に襲われた今日は朝からソファーの上でぐったりしている。これほどの嵐、私にしても頭が痛くて調子が出ない。

鎌倉には大雨(土砂災害)・洪水警報が出され、例によって裏山が崩れてこないか心配だ。でもまあ、先日来手を入れたので、様子はよく見えているので、いざとなったらすぐに逃げ出せるようにはなったと思う。ただ、今は避難所が3密になってしまうという恐れもあって、不用意には動けない。

台風並みの暴風が吹き荒れる春の嵐というのは侮りがたく、とうぜんのことながら不要不急の外出は控えなくてはいけない。今日の場合、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の有無に関わらず外出する人は少ないだろう。先週は江ノ島に大量の自家用車が押し寄せ、世の中の人の自分勝手さに呆れるが、この嵐のおかげでそれも今日は無いと思う。
この雨雲、夕方には東の海上にぬけるという予報なので、もうしばらくはコロと一緒におこもりだ。
今は不要不急の外出自粛だから、嵐がおさまったからといってうろうろ出歩いてはいけない。
テレビをつけると新型コロナウイルス感染症のことがこれでもかと流されている。毎日同じような情報をながしていても仕方がないので、他の映像を流してほしいと思うが、どれもこれも今から思えば夢物語ような3密のものばかり。つい、半年前のことが違う世界の出来事のようだ。
人類が、これまでいかに肩寄せ合って生きてきたのかがよくわかる。触れ合わないこと、話をしないことこそが、人類が生き延びるための最善の方法として現実のものになるとは驚くばかりだ。
今日SNSに新たに流れていた情報では、新型コロナウイルスCOVID-19、発症前が一番感染力が強いそうだ。COVID-19は巧妙で、宿主の症状が出る前にあちこち歩きまわらせて、ばらまかれようとしている。ほとほと手強い相手だ。
眠り犬と一緒に過ごす

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やんだ
(16時)

雨がひどいから、早く戻っておいで!

2020年03月08日 | 犬との暮らし
ここ数日、ペットロスの症状というのか、ナイトのことを思い出して悲しくなってしまうことが多い。

今日は朝から大雨。
ベランダに出て、ゼラニウムやチューリップの鉢を雨宿りさせて、部屋に戻るとき、つい、家の横のドッグランから顔を出し、
「ナイト、雨がひどいから早く戻っておいで!」と声を出しそうになってしまった。
ナイトは、もちろんそこに居なくって、それでも、青森のヒバチップのおかげで雑草はほとんど生えていない。
また、寂しさと悲しみが胸の底から沸き起こってきて、思わず妻にそのことを話して、ふたりでしみじみしてしまう(ドッグランに青森のヒバチップ - 2012年6月10日)。
これがペットロスというものなのだと実感する。心の中に生きているのだと思っても、なかなか上手にコントロールできない。ごめんねナイト。

室外機カバーはその時のままだが、グミの木は随分と大きくなった。
一日中大雨

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ナイトが逢いにきてくれた!

2020年02月24日 | 犬との暮らし
何の気なしに階段を降りていったら、リビングには娘と妻そして大きな黒い犬がいた。僕は、いつもの光景だと思っていたら、妻が僕の顔を見ながらニヤニヤしている。
あれ?髪型でもが変わったかな?そのことに気がついてよと僕のことを見ているのかと思っていたけど違った。
その大きな黒い犬はフラットコーテッドレトリバーだった。どこの子?と思いながらよく見るとそれはナイトだった。

ナイトがいる!そこに!僕の目の前にいる。しっぽをまっすぐ上にあげ、ゆっくりと揺らしながら僕のことをみている!

妻もそのことが嬉しいようで、僕のびっくりした顔を、娘と一緒にみている。

そのとき、急にナイトが逝ってしまった日のことが思い出された。
次の瞬間、ナイト!と僕は声を上げた。そしてさあ抱きしめようと僕は両手をナイトに向けて手を差し出した。

でも、その次の瞬間、僕は夢から覚めてしまった。

忘れてはならないとすぐにこの夢のことを書いた。
ナイトが僕に逢いにきてくれたというこの夢のこと。

心の中にナイトは生きている。それが本当のことだとやっとわかった。
うれしかった

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雨とナイトと49日

2020年01月26日 | 犬との暮らし
朝から寒い雨。
昨日のNHKのど自慢予選参加&落選の余韻も冷めない1日。
妻も疲れたようで、二人して氷雨降る外に出る気にもならなかった。そして昨日はナイトの49日でもあった。
昼にのど自慢を観て、やっぱりみなさん上手だなと思った。それに、番組そのものも上手にできていると。
そのあとは、家掃除。ナイトの骨壷を置いていたところを片付け、他も色々と模様替えして過ごした。
書くことあまりありません

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準備は前からできてたのに

2019年12月25日 | 犬との暮らし
メリークリスマス!

といっても、私は今年のクリスマスをこれまでのような楽しい気持ちで迎えることはできなかったので、クリスマスツリーがあっても、ポインセチアがあっても、なかなか”ハッピーな気分”になれないままでいた。

仕事帰りに同僚の技師さんが「あ、ケーキどうしよう!」と話しているのを聞いて、はたと娘にクリスマスプレゼントを用意しなくてはと思った。
寄り道をして、東急ハンズで娘と妻とついでに私にと、プレゼントを3個用意して帰った。
もしも奇跡が起きたら今年もフラットコーテッドレトリバーのナイトと一緒にクリスマスを迎えることができるんじゃないかと思っていたが、残念ながらそんなことは起こらなかった。

やっぱり、もう、ナイトはいない。
ツリーはナイトと一緒に飾り付けたし、ポインセチアもナイトが亡くなった日のお土産だったのに(クリスマスツリーの飾りつけ - 2019年11月24日)。

ご近所にレトリバーが大好きな方がいて、ナイトを偲ぶよすがにと大事にしていたであろうフラットコーテッドレトリバーの置物をくださった。それこそ思いがけない素敵なクリスマスプレゼントで、今年のクリスマスは、この小さなナイトと迎えることとなった。
去年の今頃、私はこんなことを書いていた。
ナイトが私たちに贈ってくれたこの1年こそが奇跡の時間だったのだろう。

覚悟はできていたはずのに

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さびしい散歩

2019年12月22日 | 犬との暮らし
昨晩、親父の家で妹の家族とともにクリスマス会を開いた。親父はすっかり弱ってしまっていて、立ち上がるのを手伝っていたら私が腰を痛めてしまった。これが介護なんだとはじめて知る。
夕食の準備をしていたら、テレビがついていて、親父がぼんやり観ていた。チャンネルをNHKの「大富豪同心」に換えようとしたら、妻が涙ぐんで、ナイトのことを思い出すからやめてくれと言う。二週間前にナイトが逝ってしまった時、ナイトと一緒に観ていた番組なので、悲しくなってしまう様だ。この調子では大富豪同心を妻と一緒に観ることはこの先もうないだろう。
休みの日の朝、7時には目がさめる。
もっと寝ていらことができたらいいのだけど、目が覚めてしまう。考えてみたらナイトがトイレのために外に出せと言ってくる時間が7時前後だった。今朝もしばらくぼんやりしていたが、昨日も体を動かさなかったということもあったし、そもそも時間を持て余してしまい、仕方なく一人で散歩に出た。
我が家の近所、どこを歩いてもナイトと一緒に歩いた思い出ばかりが浮かんでくる。
ナイトとの散歩で歩いていた頃、一人で歩いている人とすれ違い、”犬でも連れて歩いたらいいのに”なんて思ったこともあった。あの頃の私が、今の私をみたら、私はやっぱりそう思っただろうか。多少なりとも意地悪な気持ちを持っていた自分自身が嫌になる。
犬がいてもいなくても、一人というのは寂しいものだ。かといって、妻は散歩も辛いようだから誘えない。今日、一人で歩いている人とすれ違うことはなかったので、じゃあどう思うだろうということはよくわからなかった。

笑顔で歩く

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マルチーズのコロの様子

2019年12月11日 | 犬との暮らし
フラットコーテッドレトリバーのナイトへの供花がまた増えた。ナイトのために用意したサイドボードの上がいっぱいになりそうだ。ナイトがこんなにも多くの人に愛されていたのだと知ると、とても嬉しくなる。しっぽをぶんぶん回して顔を寄せてきた人なつこかったナイトのことを思い出してくれているのだろう。

ナイトが逝った時、マルチーズのコロもスヌーピーハウスの前にいて僕らの声を聞いていた。
ナイトが腹腔内出血で動けなくなってから、コロは毎朝ナイトのそばにやってくると、ナイトに近づいてちょっと鼻をつけていた。挨拶だったのか、生存確認だったのかはわからないが、コロはナイトのことを気にかけていた。犬が他の犬のことを気にするなんてすごいことだと思った。ナイトもそのことはわかっていたに違いない。
腹ばいになってコロの写真を撮ってみたら、ナイトとコロはこの高さで互いをみていたのだと、気がついた。

コロは13歳で、すっかり老犬の域に入っている。クッシング症候群からは回復したが、心臓弁膜症はそのまま。この一年よくむせるようになったのが心配で、その都度背中をトントンしてやるのだが、あまり上手に叩いてやらないと逆に怒られる。今日、トリミングのついでに受診したら、高血圧がひどいようだ。

いずれにしてもすっかり隠居生活といったところ。ときどき、ベランダに出て、ぐるっと一周する。
それでも、昨晩は食事の用意でセットしておいたタイマーが鳴ったとき、別室にいた私に大きな声で知らせてくれた。ナイトがいなくなった分、まだまだ頑張らなくちゃとでも思ってくれているのだろう。

頼もしい

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ナイトと僕と犬の十戒

2019年12月10日 | 犬との暮らし
ナイトは僕の帰りをいつも待っていてくれた。
いつも、かならず。
僕が帰ると、必ず玄関で待っていて、しっぽを振って出迎えてくれた。

やがて、玄関までこれなくなった。
それからほどなくして、ナイトが僕を置いていってしまった。
ナイトは僕に置いて行かれるたび、こんなに悲しい思いをしていたのだろうか?

犬は飼い主がどこに出かけるのか、帰って来てくれるのか、そして再び頭を撫でてもらえるのか何も知らされず、ただただ待っている。

・・・・・

犬の十戒という言葉がある。以前(犬の散歩 - 2010年2月12日)このことに触れたことがあるのだけど、その中のリンク先が削除されていたので、改めて、ここに載せる。原文は同じだが、日本語訳は少しずつ違っている。僕なりに訳してみた。

The Ten Commandments of Dog Ownership 
(犬を飼うにあたっての10の戒め)

1.My life is likely to last ten to fifteen years. Any separation from you will be painful for me. Remember that before you get along with me.
(ぼくの命はせいぜい10年から15年です。どんな形であっても、あなたと離れるということはとてもつらいことなんです。ぼくを飼うのであれば、そのことを覚えていてください。)

2.Give me time to understand what you want of me.
(あなたがぼくに何を求めているかがわかるまで時間をください。)

3.Place your trust in me- it's crucial to my Well-being.
(ぼくを信じてね、そうしてくれてこそ、ぼくは幸せに生きることができるのです。)

4.Don't be angry at me for long and don't lock me up as punishment. You have your work, your entertainment and your friends. I have only you.
(ぼくのことを叱り続けたり、罰として閉じ込めたりしないでね。あなたは他にやることがあるし、楽しみもあるし、友達もいる。でも、ぼくにはあなたしかいないんです。)

5.Talk to me. Even if I don't understand your words,  I understand your voice when it's speaking to me.(ぼくに話しかけてください。ぼくにあなたの言葉の意味はわからないけど、あなたがぼくにかけてくれた声だということはわかります。)

6.Be aware that however you treat me, I'll never forget it.
(ぼくがあなたにされたこと、ぼくはそれを忘れないからね。)

7.Remember before you hit me that l have teeth that could easily crush the bones of your hand but that I choose not to bite you.
(ぼくにはあなたの手を噛み砕くことのできる歯があるけれど、ぼくはあなたをかんだりしません。ぼくをたたく前にそのことを思い出してください。)

8.Before you scold me for being uncooperative, obstinate, or lazy, ask yourself if something might be bothering me. Perhaps I'm not getting the right food or I've been out in the sun too long or my heart is getting old and weak.
(ぼくが手に負えなくなっていたり、意固地になっていたり、ダラダラしていたりしたら、ぼくが何かで苦しんでいるからじゃないかと、叱る前に考えてください。それは、もしかしたら、エサが合わないのかもしれないし、日よけのないところに出しっぱなしにされているからかもしれない。それとも、もう年をとって弱っているからかもしれません。)

9.Take care of me when I get old ; you, too, will grow old.
(ぼくが年をとっても、世話をしてくださいね。あなただって年を取るのと一緒です。)

10. Go with me on difficult journeys. Never say, "I can't bear to watch it ." or " Let it happen in my absence." Everything is easier for me if you are there. Remember I love you.
(ぼくがつらいときには一緒にいてください。「見てられない。」とか、「いないときに逝ってくれ」などと言わないでください。ぼくはあなたがそこにいてくれさえしたらいつも安心なんです。そして、ぼくがあなたのことを愛しているということ、忘れないで下さい。)

僕はちゃんとやっていたか

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君のいない散歩道

2019年12月08日 | 犬との暮らし
昨晩、わが家のフラットコーテッドレトリバーのナイトが亡くなったことを、息子と娘に知らせたら、ナイトの名付け親である息子は出先からまっすぐ帰ってきてくれました。娘は・・・12月1日の食事会の後、妻がインフルエンザで寝込んでしまい、それから今日まで看病、家事を頑張ってくれていたのですが・・・親友の舞台があって、ナイトの死に目に会えませんでした。とても気の毒でしたが、致し方ありません。

妻には「ナイトの名前を呼びすぎると、ナイトがパパのことが心配になって天国に行けなくなるわよ。ナイトは楽しいのが好きだったのだからそうしてあげて。」と言われ、笑って送ろうと思いましたが、なかなかうまくいきません。

昨日の1本目の記事(ナイト、まだまだ頑張ってます! - 2019年12月7日)の写真を撮った時もそうだったのですが、昨日のナイトはとてもよく目を開いていて、私の顔を見つめてくれたのです。
”パパ、僕もういくからね。”と今にして思えばそう言っていたのでしょう。
私が娘を送りがてらちょっと買い物に出かけて帰ってきてから亡くなったのですが、私の帰りを待ってくれ、腕の中で亡くなってしまうなんて、感謝以外の何もありません。
・・・
今日は不肖コロ健、56歳の誕生日です。
朝から良く晴れました。

歩けば気持ちが晴れるだろうと、ナイトとのほぼ定番の散歩道を歩きました。ヒンヤリした空気の中を歩くといろいろなことを思い出します。左手にもうナイトを引くリードはありません。涙が込み上げてきますが、こんなおじさんが涙目でうろついていては気持ちが悪い、口元を無理にでも上げ、微笑みながら歩きました。
もちろん、犬の散歩をしている人には”おはようございます”と挨拶しました。
学会前、講演前になるといつも手を合わせていた天神様です。ナイトはいつも横で待っていてくれました。
鎌倉宮まで歩いて、引き返すことが多かったです。紅葉が美しく目にしみます。
これまで、ナイトを連れていたのでできなかったのですが、今日は私一人です、拝殿まで入ってお参りしました。
一言祈願、というお札が1枚だけ残っていたので初穂料を入れ、”ナイトがあの世に行っても楽しく過ごせますように”と書き奉納しました。
パン屋さんで4人分のアップルパイを買ったあと、犬の散歩仲間のお魚屋さんのご主人にも、報告しました。ナイトが倒れてからも何度か訪ねてきてくれたそう。
帰ってきたら、園芸好きでナイトにキュウリをくれていたお向かいの奥さんがいらしたので、これまでのお礼を言いました。

午後一番で焼き場の予約が取れたので、支度をしていたら、近所のラブラドールレトリバーとお母さんがお別れに来てくれました。そのあと、柴犬とその両親もお花を持ってかけつけてくれました。
ナイトは葬儀屋さんが作ってくれたダンボール製の棺に入れてからクルマに乗せ焼き場に向かいました。棺が大きくて、二人しか乗れないのであわててタクシーを探そうとしたら、ありがたいことに柴犬の飼い主さんが乗ってきた車で妻と娘を焼き場まで連れてきてくださりました。

ナイトに、最後のお別れをしたあと、棺が火葬炉に入れられ、”ボッ”という、ボイラーの音が聞こえた時には膝が崩れそうになりましたが、なんとか踏ん張りました。
4人で骨上げし、帰りは4人とナイトと、ナイトが大好きだった海の見えるルートで
で帰りました。
帰ってきたら、玄関前にお花が届いていました。夜になってもご近所の親子さんがお花を持っていらっしゃって下さいました。もちろん、このブログでもナイトはアイドルで、たくさんのコメントをいただいてきました。本当に、皆さんナイトのことを愛してくれてありがとうございました。

昨日今日とあっという間の出来事でしたが、4人で送ることができて本当によかったです。

夜はみんなが私の誕生日を祝ってくれました。娘が作ってくれたカードに、妻と息子もお祝いのコメントを書いてくれました。もちろん、ナイトとコロからのコメント付きです。

たくさんの思い出を胸に

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・・・
”こんな気持ちでいられたら”、の読者の皆様へ。
いつもお読みいただきありがとうございます。
このたびは、ナイトと私たち家族に多くの温かいコメントをいただきありがとうございます。ありがたく拝読させていただき、とても元気が出ました。
去り際までカッコよかったナイトは、私たち家族にとってはもったいない、素晴らしい犬でした。いつまでも心の中で尻尾を振ってついてきてくれると思います。

ナイトが亡くなり、この先ブログを続けていくことができるかとても心配です。
私は私なりに新しい1年をスタートさせ、頑張っていきたいと思っています。
これからも、よろしくお願いいたします。

ありがとう、ナイト

2019年12月07日 | 犬との暮らし
さっき、ナイト、まだまだ頑張ってます。と書きました。
書き終えたら、ちょうどNHKで”大富豪同心”がはじまったので、ナイトを後ろから抱え込んで、体をくっつけ、胸をトントンしながら笑っていたら、ナイトの顔を覗きにきた妻が、ナイトが口に泡をためているのを見つけ、あとは、そのまま逝きました。

妻と私で見送ることができて、よかったです。

苦しそうな息もしないで、寝ているばかりと思っていたのだけど。
毛艶も良いままで、まだ眠っているだけのようです。
フラットコーテッドレトリバーのナイト、9歳。カッコいいナイトのまま逝きました。

餌と水とお花を供えし、お線香をあげました。

たくさん、ありがとう