こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

おぼろ月

2008年03月21日 | 通勤・交通・旅行
病院からの帰り、朝から昼にかけての嵐がうそのように静まったころ、住宅街の中を歩いていたら、少し古風な家の軒先に月齢14日くらいの大きなお月さまがぼうっと出ていた。
おぼろ月だね、毎年春には見ていたはずだが、すぐに忘れてしまう。季節の移り変わりは、早くて、その時々の風景もどんどん忘れていく。
人の記憶のはかなさを、恨めしく思う。
記憶にとどめておきたいことは、自分のことであり、それは数え切れないほどたくさんあるのに、スポーツや事件などによってかき消されてしまう。
社会との接点を持つと、どうしても社会で起きていることにかかわらなくてはいけないのだが、それにしても不必要な下らないことも多い。
自分の人生が半分をとっくに過ぎて思い始めたことかもしれないが、若いころ感じた、人生が目の前に無限に広がっている感覚が失われている。
私は毎年、春にはこの月を眺めていたはずなんだけどね。

乗り過ごした!

2008年03月21日 | 通勤・交通・旅行
朝、うとうとしていたら、駅を乗り過ごしてしまった。
今の職場に来てから三度めのことだ。一度は移動って、すぐ。もう一度はずいぶん前だが、ちょっと仕事にストレスを感じていた時。ここのところ、疲れが全く抜けず、起きるのもすごくつらいのだが、あまり眠らないのに電車で寝てしまう。
病理医といえども、医者にあるまじき遠距離通勤―片道1時間半―だが、往復の電車の中では論文を読むだの学会の準備をするだの、それなりに有効に使っているつもりだ。あんまり、医者馬鹿にもなりたくないので、小説を読んだり、たまには週刊誌を読んだりもする。
だけど、最近は何もしたくなくなって、寝てしまう。
いよいよ今朝は起きれなかった。携帯のアラームの振動にも一度は気が付いていたのだが…
春眠暁を覚えずか、慢性の疲労のせいか…普段と違うことがあると、気がつかないところで、何かが起こっているようで、心配だ。
桜のつぼみはいよいよ大きい。