こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

刺激が強すぎた

2014年11月23日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

先日、秋の病理学会に参加した。

沖縄での開催だったが、ずいぶん多くの病理医が参加していた。国立劇場沖縄、というところで開催されたのだが、さすが国立、立派なホールだった。

10年ほど前にできた施設だそうだが、もったいないことに学術会議を開くのは今回が初めてとのこと、スタッフはみんなずいぶん張り切っていた。

さて学会だが、私より少し若い先生方が大変素晴らしい発表を続々としていた。こういうのは、まだ燃え尽きていない中年親父には少々刺激が強すぎた。

これまでに得て来たモノと、失ったもの。この先、得ることの出来るものと、残りの時間。いろんなことを考え、複雑な気持ちになる。

 

NHKの朝のバラエティー番組「あさいち」でゲストの武田鉄矢が中年を過ぎた人生を登山にたとえて、「登山は頂上までではなくて降りて帰って来て終る。だから、私の人生も(彼は現在65歳)下っているところです。すなわち人生をどう終わらせるかというのが今のテーマです」というようなことを言っていて、とても感動した。

学会で話を聞かせてくれた若い先生方はいよいよ頂上目前。一方、私の病理医人生は頂上を極めることないまま、そろそろ下りにさしかかってきている。途中で降りはじめたとはいえ、ちゃんと麓に戻らないといけない。あちこちに落としてきたモノがあるはずなので、それらを拾いながら、ゆっくり降り始めようと思う。

 

それともまだ登ることができるか 

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