ただただ圧倒的な大きさだった。
20枚の巨大な絵画の連作『スラブ叙事詩』は、人類の遺産となるべく偉大な作品だ。
母の日のプレゼントを届けたその足で、六本木の国立新美術館で行われてるミュシャ展に行った。
妻は、草間彌生展を観たかったようだが、草間彌生展はまたどこかで観ることができるだろうと思い、貴重な休みはこちらの鑑賞に充てた。
テレビ番組などで何度か紹介されていたので、その連作がスラブ民族の歴史の物語であること。また、ミュシャという画家が、それ以前に日本のアニメに出てくる子供達とは段違いに可愛らしい女性を数多く描いていたということなどは知っていた。
圧倒的に大きな絵が展示されているということ。それが1枚でなく、20枚も。
こんなこと、生きているうちに経験することがあるだろうか。そう思い、是非観たかった。
そして、観てよかった。作品たちの中に囲まれ、ただただ圧倒された。
巨大、というか巨大以上に巨大なキャンバスいっぱいに、隅々まで精緻に描かれた絵。画家自身の思いと情景と人々と歴史の融合。
光と陰が交錯し、過去から未来へと歴史が紡がれていく。
これが、一人の人間が成し得たことか。絵画とはこれほどまでに可能性のあることなのか。色々な思いで、胸がいっぱいになった。
もちろん、テーマであるスラブ民族の歴史、平和への願い、人類の調和といったことにも感動したが、それ以上に究極の絵画に接した思いが圧倒的だった。
今日の今日、感想を書くのは難しいけど、今日は今日の思いがある、それをここに残しておこう。
すごかったー
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