今朝は朝焼けが美しかった。少し霞がかかっていて、とても荘厳な眺め。朱に染まった雲はやがて金色へと輝き、その奥から朝日が昇った。ただ、これをじっと眺め続けていられたらよかったのだけど、朝の忙しい時間そうもいかず、コーヒーを淹れてから、食事を食べ終わってからと、ベランダとの行ったり来たりしながら見た。
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規感染者数が東京ではいよいよ500人を超えた。経済を止める以外歯止めは効きそうにないが、もうそれもできそうにない。知り合いのいる病院で、クラスターが発生したという話を聞くと気の毒と思う。まあ、病棟単位での閉鎖で、病院ごとということにはならないだろうから、市中感染した誰かが、持ち込み、濃密な職場環境の中でクラスターを形成してしまうのだろう。街中には医療従事者を応援するというブルーの光が目立つが、それらもむなしく感じられる。ヨーロッパのようになってからでは遅いけど、遅かれ早かれ同じようになってしまうのだろうと思う。
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緊急事態宣言をまた出すのが躊躇われるのであれば、せめて外では誰とも喋るなといってはどうだろう。飲食店を開けてもいいが、喋ってはダメ。菅さんは飲食の際にも会話の時にはマスクを着用する「静かなマスク会食」 といっているようだが、そんなことはしょせん無理だから、食事中は会話禁止とするしかあるまい。適正な飲食店=会話のない飲食店とすれば、感染拡大をずいぶん抑えることができるように思う。感染防止策を施していない飲食店などいくらでもあるが、そういう店は強制的に閉じてほしい。もちろん、電車の中、街中でも会話は厳禁。誰も口を開けなければ、飛沫は飛ばない。
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などといっても、実現は不可能。いくら制限してみたところでそんなもの守らない人、無視する人はいて、それが蟻の一穴となる。私の制カバン自由化論争で感じた理不尽さは普遍的なものだった。本音と建前って、都合のいいことを言っているうちに状況は悪化の一途を辿るだろう。まあ、感染症拡大を防ぎたいと思っている人がいれば、そんなことどうでもいいと思っている人もいるのだから仕方ない。
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高校時代の友人で、COVID-19に関わっている内科医がいて、医療施設の感染防御はどうしたらいいか相談したら、こんな返事が来た。
”当院は、特別な事はしていませんよ。
自分も相手も感染者である可能性を考えて行動。
管理者から徹底した通達を、職員、職員家族に伝わるように。
院内放送で、来院者への啓蒙とご協力依頼。”とのこと。
当たり前のこと、やっていきましょう。
つまらない世の中になってしまった
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