妻の体調が今ひとつということで、午前中休みを取って付き添い。自分の勤務先の病院に連れていけたらいいのだが、なにせ専門医療施設で妻はその守備範囲外だし、ましてや遠い。車でさほど遠くないところにある基幹病院で診ていただくことにして、連れて行った。
入り口で検温するので、院内に発熱者はいないということになるが、医療従事者はどうしているのだろうと、少々心配した。全国の医療施設のうち、職員の検温を、簡易的にでも行なっている施設はどれぐらいあるのだろうか。それはさておき、院内にはお年寄りが多い。それにけっこう密。高齢者がほとんどで、若い人はちらほら。医療の現況がよくわかる。去年までいた大学病院であったら、少なくとも診断する組織はそういう年齢だったので、なんとなくこんな状況も想像がついたかもしれないけど、今の勤務先の勤務先ともなるともう想像もできない。
それぞれの人に、それなりに高度の医療が施され、急性期を脱する。その後の慢性期の医療はまた別のシステムで診ることになるが、在宅医療も手厚く施されているだろう。誰がどのような医療を必要としてどの程度の医療を施されることを必要としているか、それを判断することは難しいとつくづく思う。
午後は迅速診断の予約がもともとあったうえ、会議とカンファレンスも入っていたので、精神的にはテンパっていた。
近所の方が迎えに来てくださるというので、ご厚意に甘えさせていただき、所見を担当医に伺ってから、私は自分の職場に向かった。こういうことがあるといつもあれこれやってくれているありがたさをしみじみ感じる。
仕事と家族と