こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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岸田首相の少子化対策はウサギにあやかれるか

2023年01月06日 | 日本のこと、世界のこと
今年還暦を迎えた私は卯年生まれ。
私たちはポスト団塊と団塊ジュニアに挟まれた何となくたよりない世代で、実際一回り上の卯年の人たちに比べるとどうも気の優しい人が多いように思う。
卯年のうち昭和38年生まれで生き残っているのは157万人で、一回り下の昭和50年生まれの186万人、一回り上の昭和26年生まれの171万人に次いで3位。
あと一回りもしたら、上の世代が少し亡くなってやっとに並べるかわからないが、私たちも亡くなるので、下の世代にはずいぶん追い越されていきそうだ。
とはいえ、昨年の出生数は80万人を切りそうだとのことで、もし小学校のクラスの半分がいなかったらと想像すると少子化の深刻さを実感する。

外交、経済、何をやってもいま一つの岸田首相が、今度は異次元の少子化対策なるものを打ち出した。
ついこの間、防衛予算のための増税をぶち上げて、その決着がどうなったかもわからないうちに、今度は”異次元の”少子化対策。
軽々しく異次元などという言葉を使っているが、それで大丈夫なのか、ただ単に耳障りのいい目玉政策を探しているだけなんじゃないかと心配になる。
いずれにせよ、少子化対策が喫緊の重要課題であることは間違いなく、そのための社会構造の早急な改革を行わなくてはいけないのだが、どうもそれが期待できそうにない。

昨年末に子供ができた息子のところをみても、息子が大手を振って育休を取れるような状況ではなさそうだ。
その姿をみると、育休を義務化して、それを守らない雇用主には罰則を与えるぐらいでなくては駄目だろうと思う。
それに正規雇用の人は多少は何とかなるかもしれないが、では彼のような非正規雇用の人が育休を取ることができるかどうか、まったく不透明だ。
さらに、労働者人口の多くは中小企業に集まっていることを考えると、大企業をモデルとした子育て対策ではどうしようもない。

社会は若い人を酷使し続けている。
団塊世代のころとは数が違うのに、”労働力人口”という言葉だけが残って、今、労働力世代は団塊世代を支えている。
世代間の支え合いは間違っていないが、団塊世代が上の世代を支えていた頃とは人口構成が異なり、若い人たちは税金のために働くので精一杯で、わざわざ結婚して、子供を持とうという勇気はなかなか出てこない。

考え方、生き方が多様化し、それぞれの自由が確保されている現代日本では、もはや結婚し、子供を持つのが当たり前ではないが、この、結婚して子供を持ちたいと願うカップルがいたら、その人たちを全面的にバックアップするのは社会全体の責務ではないか。
責務と決めつけるなと言っても、このままでは日本の国力は著しく落ちてしまうので少子化対策は受け入れざるを得ない。

うさぎは多産で知られる動物だ。
そのうさぎに因む卯年に打ち出す少子化対策が功を奏し、この国の人口減少に歯止めがかかることを願う。
消費税増税とは、はて?

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