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学会出張。
新幹線の座席は早めに予約したつもりだったが、いつもの二人がけの窓際の席が取れず、通路側にするか三人がけの窓際にするか悩んだすえに後者にした。
これというのは閉所恐怖症の私にとっては相当なギャンブルであり、一メンツ、すなわち三人埋まってしまうと、雪隠詰めとなり完全にアウトなのだが、幸い真ん中は空いていて、こうなると逆にゆったり座ることができて、通路側の人と二人で真ん中の席を分け合った。
この車両の中で私の座ったところ以外は全部埋まっていたので、三人1組、もしくは二人+一人という組わせが多かったのだろう。
名古屋から先は必ず空くのでもう安心。
幸先がいい。
おととい、見慣れない顔をした腫瘍を部下が散々悩んで一週間ほど抱え込んだ末に私に回してきた。
私もそれを見てちょと悩み、その日の晩は腫瘍の像が目に浮かんでなかなか寝付けなかったが、改めてHE染色所見をじっくり見直し、一つ一つの所見を積み重ねたら、希少疾患ではあるが、比較的典型的な組織像を呈する腫瘍だという診断にたどりつき、昨日のうちに決着をつけることができた。
おかげで、昨晩は安心して眠ることができ、学会に出かけてきた。
今日の学会は対面形式で行われる。
コロナ禍が始まって、中止(2020)→リモート(2021、2022)となっていたが、今回は対面のみ。
ウェブ参加を望む人は多いし、私のように長距離の移動に困難を伴う人間にとっては地方での学会は躊躇するのだが、理事に推薦されてしまったので、行かざるを得なくなった。
私はもともと学会活動には不熱心で、どれもこれまであまり積極的に参加してきては来なかった。
研究班に入れていただいているので、その研究成果を発表するために病理学会やその関連学会に演題を出すという程度でやってきたのだが、この学会では病理からの理事が空席となってトコロテン式にお鉢が回ってきてしまった。
そう大きくはないが、臨床や基礎領域の人も参加している学会なので、病理代表として、ちょっと頑張らなくてはいけないので、何はともあれ出かけてきた。
朝食にバナナとヨーグルトをトッピングしたオートミールにこれに妻が友達からいただいたガトーショコラを食べたら、思いのほかお腹に溜まって、新横浜で駅弁を買う気にはならずそのまま新幹線に乗った。
ついた先でラーメンでも食べるか。
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今日は晴天、途中富士山の横を通っているという車内アナウンスが入ったが、海側に座っているので、遠くに水平線が見えるのみだったが、蒲郡を過ぎるあたりで海越しに渥美半島に海霧が立っているのが見えた。
こうした景色も珍しく、これはこれでたまにはいいと、この席を選んで良かった。
このあとは、色々やることがあり、この辺りで。
みなさま、良い週末を。
しっかり勉強するぞ
応援よろしくお願いします