こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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よりよく生きるにはどうしたらいい?

大学入学はゴールかスタートか

2013年06月18日 | 家族のこと
大学一年生の息子、楽しく学生生活を送っている。
私としては、部活には是非バスケットをやって欲しかったのだが、結局バスケット部には入らず、ほかの運動系の部活やら非運動系の部活複数に入った。中学時代地区代表にまで選ばれたほどの腕前で、身長も十分にあるので医学部のレベルであればけっこういいセンいくだろうと思っていた。私の母校のバスケ部のOBで息子と一緒にプレイした後輩も、息子がバスケットを再開することを期待していた。だが、部活に入るのは私ではない、4月の始めにちょっと話したきりで、その後は黙っている。

彼の選んだ部活は、いずれも練習とかミーティングは週一回前後で、複数入ることができたようだ。結構ユニークなことを行っているようで、息子にとって、大学がいろんなことのスタート地点になっているように見える。

私が学生の頃、”大学デビュー”とかいって、大学に入ったとたんはじけちゃっていた学生がいたが、今も状況はそう変わらないだろう。私は、デビューというほどはじけはしなかったが、大学に入ってからそれまで以上のことはしなかった。
私は、“医学部に進め”という父の希望に応えたことで、子としての義務を果たしたと思い、そして、それで終わった。
私にとって、大学はゴールだった。

息子が大学に入学した時に、「せっかく大学に入ることができたのだから、もっと勉強しなくちゃ」と言っていた。本人が希望して進んだ道なので、当然といえばそれまでだが、やまあ、入ってしまえばそれまでと思っていた。ところが、まだせっせと勉強しているようだ。息子と大学生活の話をすると、勉強熱心な学生はほかにもいるそうで、そういった学生と一緒にいることが多いらしい。
大学に入るまで、勉強しろと言ったことはあまり無かったが、このまま言わずに済みそうである。

そもそも大学生というのは、自分の意志を持った大人である。
スポーツや芸術さらには芸能界などを見渡せば、同じ年の若者は独り立ちして世界を目指して努力を重ねている。うまくいけば賞賛されるし、ダメなら忘れ去られる。
大学生も同じだ。大学に入って、“これで上がり”ではない。勉強する場を得て、いよいよこれから本当の学問を始めるのが本当だろう。

一方、不肖、コロ健、自分のこれまでの生き方を思い出すと、恥ずかしさ、後悔しか浮かんでこない。大学ということろがどのような存在であるのかを、正しく認識していなかった。

大学は、ゴール地点ではなく、スタート地点だった。
今頃気づいたところで、あとの祭りである。

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