昼前から雨、やがては雪になるという予報の日曜日の朝焼け。寒い1日となった。庭周りの片付けをしているうちに雨は予報よりも少し早めに降りはじめ、風邪をひかないよう、無理せず家に引っ込んだ。午後は読書でもして静かに過ごすことにした。
今読んでいるのは、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」。最高傑作と言われるこの作品を、ファンとはいかないまでもお気に入りの作家にしている私がまだ読んでいないというのもどうかと思い、先月3巻いっぺんに買って読み始めた。いよいよ3巻(第3部鳥刺し男編)に入り、本(新潮文庫)を開いたらスピンが下まで届かない。
スピンが最初から短かったようで、落丁でもなく乱丁でもなく、こういうのはいったいなんというのだろうと考えた。まさか、出版社の演出でもなかろう。スピンが付いているから新潮文庫の作品を好んで買っているのに、これが寸足らずとはどうも調子が狂ってしまう。昔、何かのはずみでスピンをちぎってしまったことがあり、その時のことを思い出した。
3冊一度に買ったので、もはやその時の領収書は残っていない。それに、購入時にはスイカでピッとやったので、購入記録を出すのも面倒だし、本屋は藤沢の先で、往復1時間はかかる。妻にどうしようかと相談したら、
(気にせず)そのまま読めばいいじゃない
とのこと。
うーん、スピンもあっての読書だから、読み心地が少し違うんだよなー、と思ったが、早く先を読みたいと本屋が挟んでくれた紙のしおりを使って読むことにした。
これも案外、いい思い出になるかもしれない。
北京オリンピックは淡々と
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