こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

地震と凶悪犯罪とこの国の民主主義

2023年05月11日 | 日々思うこと、考えること
未明にふと目が覚め、そのまま寝付けないでいたところで地震(鎌倉は震度2)があり、そのまま朝を迎えた。
朝のニュースは地震のことばかりで、銀座の高級時計店の強盗事件とか、あちこちで頻発している凄惨な殺人・傷害事件、ウクライナ情勢ましてや国内政治などについては何も報道していなかった。
先日の珠洲市の大地震とは関係ないようだが、これほど大きな地震が短期間のうちに2度も起こるといい気はしない。
それでも娘の義父母のおもてなしを妻に任せ、私は普通に仕事に出てきた。
他のほとんどの勤め人も多分地震で目が覚めただろうが、やっぱり仕事に出てきていて、電車はいつも通り混んでいた。

先の大戦では、母方の祖父は兵隊に取られなかった。
肋膜をやったからだということだが、とても小柄だったことも手伝ったのだろう。
母に言わせると、戦時中も普通に仕事に行っていたということだった。
子供の頃、その話を聞いて、あれほどの戦争が外地では起きていたのに、国内ではそうしていたというのが不思議に思えたが、今となってみれば、そんなものなのだろうとなんとなく理解できる。

大きな出来事があると、その時代はそのこと一色だったように思いがちだが、実は、そうでもなくてすみずみでは普通の生活が営まれていたのではないだろうか。
戦争中はもとより、大恐慌の時とか、明治維新の時とか。
個々人が営々と切り盛りしている”家族”という小さな社会を、ときとして大きな社会が踏み躙る、というのが基本的な構図のようにみえる。

日本では個々人の暮らしが概ね守られ、それぞれの人の意見が社会にあげられるようなシステム、すなわち民主主義が保たれており、そのことはありがたいと思わなくてはいけないし、それを守ろうという気概が必要だ。
凶悪犯罪が頻発するということは社会システムの一部に歪みが生じている可能性があり、そのことが民主主義を破壊することの要因にならないでほしいと願う。
大丈夫と安心していてはいけない

ブログランキング・にほんブログ村へ

応援よろしく

 PVアクセスランキング にほんブログ村
コメントお願いします!






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。