パンドラは災厄の詰まった箱を、ただ単に彼女の好奇心から開け、箱の中に詰まっていたほとんどすべての災厄は地上に撒かれてしまった。慌てて閉めたけど箱の中には希望しか残っていなかったという。
先日、中国の科学者がHIVウイルスに攻撃されないようにゲノムを編集した受精卵を作製して、出産まで至ったことを公表した(ゲノム編集で双子女児誕生と報告)。ゲノム編集はそのうち誰かがやるだろうと思っていたが、いよいよやったかという感じ。受精卵に手をつけ、それを子宮に戻して産んでいいとなったらもうなんでもありだ。議論はやがてなし崩しとなり、10年も経ったら多くの新人類が”作出”されているのではないかと心配になる。
父親がHIV感染者だから、そこからの感染を防ぐためだという、今回の研究者の説明は単なる言い訳だ。そんなこと言い出したら、顧客(親)の希望で、どんな子供もできてしまうことになる。もともとなんらかの遺伝子が欠損しているとか、異常があるからということでそれを”正常”の配列にする、ということならばまだしも、新たな遺伝子配列を加えるというのは”これまでとは別の”人類を生み出したということになる。そのうち、フランケンシュタインのような人間が増えて、その遺伝子が拡散してと考えだすと将来は暗い。
”ゲノム編集技術”が人類にとって福音となるのか、それともその先には災厄ばかりが詰まったパンドラの箱となるのかは今の所わからない。その結果が出るのは数世代先、200年後ぐらいだろうか。でもその頃にはこの技術は当たり前となっていて、倫理観もそれに合わせて変わっているかもしれない。何れにしても、いよいよ人間の技術が神が与えてくれた初期のものから完全に離れつつあるということになる。人類はついに自らその道を選ぶことになってしまったわけだがそれでもいいという覚悟があるとはとうてい思えない。
これを突然変異と考えるか
ところで
本 ⭐アラんの幸福論 読みました
上機嫌な種をまく
困難な人生をいきる
人とのつながりはきせきのばである
幸せをつくりだす
以上、本より引用
色々と名言がありました
ゲノムについて
コメントしたいのですが。難しいので、笑
文章を理解するので精一杯です
神の領域
神の領域とは、なんだろう?
なんて考えます
人間は、謙虚でないと
いけないと思います。
パンドラには箱を開ける自由があったのだと思います。でも、箱を開けることによって生じる責任を取らなかったから散々悪く言われてしまうのでしょう。
今回の科学者も、子供たちが結婚する頃にはもう60歳だか70歳でしょう。そしてその先の人類に対しても無責任でしょう。