朝、横須賀線には比較的早い時間に乗るので、大概座ることができる。ボックスシートでも、普段は通路側に座れるのだが、あいにくその日は奥の窓側の席しか空いておらず、仕方なくそこに座ったら、例の症状が出た。
閉所恐怖症だ。
この押し込まれた状態で東京まで行くのかと思ったとたん、急速に息苦しくなって、どうしようもなくなってしまった。席を立って、通路に出て、立っていった。
どうも、狭いところに閉じ込められるとダメだ。悪いことでもして、逮捕でもされたりしたらさらにひどい症状が出るように思う。拘禁反応とか言うようだが、こういう症状を持つのは別に私だけではないだろう。さもなければ、刑務所などいらない。
先日の大雨のときも、神戸からの帰りの新幹線、時間を変更していなければ閉じ込められていた。
そうだったら、家族の前で醜態をさらしていたかもしれないと思うと、ゾッとする。
まあ、さすがに孤独でなければ大丈夫とは思うが、何が起こるかわからない。
これから、通勤通学慣れしたフレッシャーズたちがすいた電車を見つけて、私の乗るこのの車両が混むようになると、いつもいつも楽な席に座って通勤できるわけではなくなるかもしれない。そういうときは、奥に空席があっても、座らない方がいいのかもしれない。
あとは、ベンチシートの車両に移動するかだが、そちらはもともと混んでいるし、座席数も少なく、そもそも座席が空いているかどうかが問題となる。
いまのところ、座る、座らない、というような悩みで修まっているものの、これが将来、電車、バスに乗れる乗れない、というような話になったらことである。実際、病院の近くを走っているミニサイズのバスに乗るのは嫌だから歩いている、というような有様なので、横須賀線に乗れなくなったら、通勤ははたしてどうすればいいのだろうかと思ってしまう。