こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

怒るのって、気持ちいいですよね

2013年04月10日 | 生き方について考える
4月から一緒に仕事をすることになった病理の先生はいつも笑みを絶やすことのない大変おだやかな人だ。

ある日、コロ健が技師さんと一緒に切り出しをしていたら、いきなり別の部署の人が切り出し台を使わせろと、ビーカーやら何やらを持ってきて置こうとし始めた。
わけがわからずあっけにとられていたのだが、とんでもないことをし始めようとしているのに気がついて、

「ダメだよ、今、ここで仕事しているんだから。見ればわかるでしょう。それに、こういったものは、いきなり来て使えるものではなくて、あらかじめ、誰かに連絡しておいてもらわないと」
と、怒って言った。

普通に言えば、机の上いっぱいに書類だのなんだのを広げて仕事をしていたら、端の方にあった空きスペースを目ざとく見つけて、断りも無く作業をし始めようとしたようなものである。
そういったスペースは仕事スペースの余白ということで必要だ。
おまけに集中力も切れてしまいガックリきた。

そんなことがあったということを、件の新任の先生にひとしきり話し、
「あーあ、あんなこと、どうして平気でできるんだろう。こっちは無駄に怒っちゃって、かえって、嫌な気分になっちゃったし。それにしても、先生って、穏やかだからそんなことなさそうだよね。」
とこぼした。

すると、その先生

「怒るのって、気持ちがいいですよね。だから、僕、なるべく怒らないないように、いつもその誘惑から逃げるんです。怒りたくなるようなことがあったら、その場から立ち去るようにするんです。」
と言った。

なるほど、怒るというのは、気持ちがいいことだったのか。
そういわれると、なんだか妙に納得してしまう。
しゃべっているうちに興奮してきて、しまいには怒りだす、なんて人も時々見かける。
私自身、すぐ怒っちゃうことを悩んでいるのだが、どうやら、怒ることで得られる快感を求めているだけなのかもしれない。
穏やかな人というのは生き方が上手などだと、つくづく思い、いい同僚ができたことが大変うれしく思われた。

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