ナタネ梅雨の走りだろうか、寒の戻りも重なって肌寒い。
昼から都内で学会があり、その前に先日亡くなられたご近所さんのところに、最後のお別れをしにお伺いした。
亡くなられてから数日が経って、魂はまだあたりにいるのかもしれないが、もう体からは抜けてしまっているように見受けられた。
個人的な状況だと魂の存在を感じるが、病理解剖の時はそれを感じることがない。
解剖をする時は病理医という科学者になっていて、科学的にその存在を証明することのできない魂というものは感じることができないのか。
逆に、個人的な状況ではなぜ魂の存在を感じるのか。
おそらくは、個人的な状況では記憶が魂の形成に深く関わっていて、それは思い出と共にやってくるからかもしれない。
病理医として対面するご遺体には記憶はほとんどない。
あったとしても、生前に自分が病理診断を行ったことがあるかどうかぐらいだ。
亡くなった人、ペットは、残された人の心の中に生き続ける、この言葉はその人の記憶が残された人の中で生き続けているということなのだろう。
さようなら
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