臨床細胞学会の細胞診専門医の資格更新のお知らせが来た。
クレジットがぎりぎりでヒヤヒヤしていたのだが、無事更新完了。
病理医は病理医として取るべき資格が少なく、病理専門医と細胞診専門医くらいしか無い。
もちろん、臨床を経験している先生などで、内科や小児科の専門医をとってから病理に転科してきている先生も結構いて、それぞれの専門医資格を持っておられる方は多いが、どうやって資格を更新しているのだろう。
何でもそうだが、資格の更新というのは難しい。
更新の要件というのを必要最低限にしたところで、「え?そんなんでいいの?」という人がいたり、「それでもむり!」という人がいたり。
ところで、細胞診専門医というのは、私のような中年以上の世代の病理医にとっては悩ましい資格だ。私がいた教室なんかでも、細胞診専門医資格を持っている先生は先輩に一人いただけだったのが、あるときから、毎年一人か二人、受けるようになり、きがついたら、5、6人の先生が資格を取っており、そのうち、後輩が病理専門医をとったら次は細胞診、というようになり、相当数の病理医が細胞診専門医資格を持つようになっていた。
私なんぞ「うちの教室は細胞診とらないから」などとうそぶいていたのだが、今の病院に来てほかの病理学教室出身の先生と一緒に仕事をしていると、細胞診専門医資格をもっていないとどうも格好が悪い。もちろん、その先生(上司)は資格を持っていて、細胞診診断のサインアウトをしていて、私もまあ、一応するのだが、いかんせん、細胞診の勉強というのをきちんとやったことが無い。
結局は、ここのところがきつい。
日本の多くの病理医は血液と細胞はきちんと勉強したことがあまり無い(ハズだ)。ついでに言うと、法医解剖もできない。教育研修システムが無いというのことが最大の原因で、細胞診の勉強というのも大学病院ではあまりできない。
というようなわけで、細胞診ができない、というよりは細胞診の勉強をしたことがない、というのがコンプレックスになる。「細胞診てなに?」
ということで、一念発起、40近くになって、私も臨床細胞学会主催の勉強会に出て系統的に勉強した。これは、今でも良かったと思っていて、細胞診というものを曲がりなりにもちょっと勉強したおかげで、恐怖心は減った。
専門医資格をとればとったで、臨床細胞学会に出てクレジットを稼がないといけないのだが、これも勉強、仕方あるまい。
医師免許症と違い、専門医資格にはそれなりの内容が必要だ。
やっぱり、この間の福岡、出ておけば良かったか。
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クレジットがぎりぎりでヒヤヒヤしていたのだが、無事更新完了。
病理医は病理医として取るべき資格が少なく、病理専門医と細胞診専門医くらいしか無い。
もちろん、臨床を経験している先生などで、内科や小児科の専門医をとってから病理に転科してきている先生も結構いて、それぞれの専門医資格を持っておられる方は多いが、どうやって資格を更新しているのだろう。
何でもそうだが、資格の更新というのは難しい。
更新の要件というのを必要最低限にしたところで、「え?そんなんでいいの?」という人がいたり、「それでもむり!」という人がいたり。
ところで、細胞診専門医というのは、私のような中年以上の世代の病理医にとっては悩ましい資格だ。私がいた教室なんかでも、細胞診専門医資格を持っている先生は先輩に一人いただけだったのが、あるときから、毎年一人か二人、受けるようになり、きがついたら、5、6人の先生が資格を取っており、そのうち、後輩が病理専門医をとったら次は細胞診、というようになり、相当数の病理医が細胞診専門医資格を持つようになっていた。
私なんぞ「うちの教室は細胞診とらないから」などとうそぶいていたのだが、今の病院に来てほかの病理学教室出身の先生と一緒に仕事をしていると、細胞診専門医資格をもっていないとどうも格好が悪い。もちろん、その先生(上司)は資格を持っていて、細胞診診断のサインアウトをしていて、私もまあ、一応するのだが、いかんせん、細胞診の勉強というのをきちんとやったことが無い。
結局は、ここのところがきつい。
日本の多くの病理医は血液と細胞はきちんと勉強したことがあまり無い(ハズだ)。ついでに言うと、法医解剖もできない。教育研修システムが無いというのことが最大の原因で、細胞診の勉強というのも大学病院ではあまりできない。
というようなわけで、細胞診ができない、というよりは細胞診の勉強をしたことがない、というのがコンプレックスになる。「細胞診てなに?」
ということで、一念発起、40近くになって、私も臨床細胞学会主催の勉強会に出て系統的に勉強した。これは、今でも良かったと思っていて、細胞診というものを曲がりなりにもちょっと勉強したおかげで、恐怖心は減った。
専門医資格をとればとったで、臨床細胞学会に出てクレジットを稼がないといけないのだが、これも勉強、仕方あるまい。
医師免許症と違い、専門医資格にはそれなりの内容が必要だ。
やっぱり、この間の福岡、出ておけば良かったか。
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今、もう一回病理総論と組織学教科書を読み直しています。なんとか夏休み中に組織病理アトラスの図が分かるようになりたいものです。
頑張ります!
「機能を中心とした・・」は、私が大学生協でいろいろ比較してみた結果、解説が一番親切で実用的そうかなと思って、選びました。そんなに先々まで便利に使うものとは思ってなかったのですが、先生方のお話で、これを選んで本当に良かったと思いました。組織学実習の後はしばらく眠っていましたが、これからも最大限活用します。
電子辞書は、友達はほとんど持ってるのですが、私はステッドマンと南山堂の医学大辞典で今のところ乗り切ってます。やっぱりあった方が便利ですよね。
”イラスト病理学”、今度図書館で探してみます。H田先生のことは今初めて知りましたが、息子先生の方もK大なのでしょうか。私の周りには、親が医師の子や同じ大学の卒業生だったりという子が結構いて、先が見えるという点で有利であり、羨ましいなと思います。コロ健先生のブログはそういう点で大変参考になり、これからも読ませて頂きたいです。
これからもよろしくお願いいたします。
P.S. Macfarlane (著), R. Callander (著), H田 Y弘 (翻訳) ”があります。全ての内容が正しいというわけではないが、読みやすさという意味でお勧めカナ?。内容の密度はエッセンシャルと同じような感じでしょうか?。ちなみにこの教授のお子様とウチの病院の内分泌科の某先生が大学時代の同級生だったとか・・・(昔の甲状腺疾患でH先生の話をしたら、お父さんのほう?息子さんのほう?と言われてしまった。お子様は現在、内科医らしい)。ウチの病院でも80年代前半には甲状腺症例でH田先生には随分とお世話になっていたようです。コンサルテーションの記載がかなりありました。
組織は当然のことながら、”機能を中心とした図説組織学”、病理の教科書は、エッセンシャル病理学、標準病理学です(エッセンシャルはNewエッセンシャルになったみたいですね)。綴りに自信が無いとき用にステッドマンも置いています。ただ、これは電子辞書を買った方が良さそうです。
学生のとき、教授に買わされた本でろくなものはありませんでした。あれはホント、いったいなんだったんでしょうね。
いずれにせよ、前記のとおり、学生のころちゃんと勉強しなかったことを未だに後悔しています。
でも、夏休みは若者らしく、医学のこと以外もたくさん吸収して下さい。
「教授が監訳」というのも善し悪しですよね。機能を中心とした~は本当にいい本だから良いですが、私も買わされた(というか、担当の先生から「推薦」とか「試験はそこから出す」とか言われると、悩みますよね)本があります。信じた私が愚かでした。
ロビンスは詳しいので、標準病理で興味がわいたところを調べて読むという形にしてます。
後期の各論試験は総論の数倍大変だと先輩から聞いているので、今から始めとかないと、今回のように直前短期集中型ではちょっとマズイことになりそうです。
頑張ります!
私が通ってるのは関西の大学です。組織学のアトラスは各自選べとのことだったので、偶然です。でも、ろどりぃ先生のお墨付きで良かったです。
大学の病理部はあこがれますが、私みたいな右も左も分からない人間が行くと迷惑だと思うので、まずは先生方のおっしゃっているように、正常の組織学と病理学総論の復習をしてからにしたいと思ってます。教科書はロビンスです。(私は標準病理の方が好きなんですが、やっぱりあれでは不足なんでしょうか・・)
コロ健先生、ろどりぃ先生、いろいろ心配していただき、ありがとうございました。試験は無事(?)いけたハズです!
ぺプラムさんも、頑張ってください!学生のうちから病理の魅力に目を向けてくださるなんて、嬉しい限りです^^♪
病理学で悩める段階までいくと、おもしろそうですね。私は、とりあえず試験です。
おやすみなさい
組織学、復習します。組織学も解剖学も、一応試験には受かったのですが、やはり勉強不足でした。先生方のように、病理専門の先生は組織学の段階からお好きなんですね。ご想像通り、私は顕微鏡とスケッチが大の苦手でした。でも、今病理学で病気の機序を知るのはおもしろいし、組織を見ただけで、いろいろ判断できる病理の先生は素敵だなぁと思います。私もなんとか、あんな風に分かるようになりたいです。あ~去年の組織学で、もっとちゃんと標本見とけば良かったな...
来年また後悔しないように今年頑張ります!
「病理解剖の標本を見せていただいて、主病変とそのときの他の臓器の所見(副病変)を理解する」
なるほど!!各疾患とその代表的な病変の起こる組織だけつまんで見ててもだめってことですね。今度先生に頼んでみます。(試験が無事終わってから・・・)
今は試験に備えて、「病理総論を理解する」を徹底的にやることにします。
ありがとうございました。
頑張ります。
まあ、組織学は好きだったんですが・・・
一番の方法は、病理解剖の標本を見せていただくことでしょう。心筋梗塞、悪性腫瘍など、代表的な症例を見せていただき、主病変とそのときの他の臓器の所見(副病変)を理解することです。
まあ、これは今度の専門医試験を受ける若手病理医の先生に聞かれても同じこと言うと思います。
千里の道も一歩から、です。
まあ、そうはいっても学生のペプラム さん、今のところ一番即効性のあるのは、病理総論を理解することです。
炎症とは、腫瘍とは、といったことの”定義”を理解すれば、少なくとも、アトラスの画像は判るようになると思います。
急がば回れ、です。
というようなことに気がついたのは、病理をはじめて10年目くらいのことでしたが・・・
ごめんなさい、答えになっていませんね。
頑張れ、医学生。
細胞診の勉強は市中病院にいた時に少し技師さんに教わりましたが、大学に来てからはまったく勉強していません…(汗)。自分で意識しないと、本当に無勉強のまま過ごしてしまいそうです。
来年になったら、「1週間に何件見る」とか自分で決めて勉強しようと思っています。
私は現在医学部3年で、病理学を勉強中なのですが、組織の見方がいまいちよく分かりません。
教科書に書かれている特徴を読みつつ、アトラスを見るのですが、「なんとなく、そう言われてみればそうかな」、という感じで、写真だけを出されたときに確信を持って答えることができません。確実に分かるのは、サイトメガロウイルス感染くらいです。
先生は、どのように勉強されたのでしょうか?
良い勉強法などアドバイス頂けると嬉しいです。
どうかよろしくお願いいたします。