こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

大発見はまたもお預け

2018年06月08日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

54にもなって、いまさら大発見も何もないが、「あれ?こういう所見って、今まで報告されていなかったのではないかな。」なんていうことに遭遇すると、年甲斐もなく色めき立つ。

病理診断の場合、文献を調べたら大抵の場合すでに誰かが症例報告していて自分の勉強不足を知ることとなるが、オリジナルの研究だとその確率は低くなる。

さて、先日目前に迫ってきた病理学会の準備をしていたら、その「あれ?」という所見があった。「もしかしたら、これって新しい知見なのでは?」と内心大喜び。細胞の再生過程での形質変換の可能性があると考えた。

でも、やっぱり、というか昨日もう一度別の症例について検討したら、それほどでもなかった。というか、ある程度は予想していた新しい知見ではあったのだけど、それを越えるほどのものではなかった。もちろん、”もの凄い”大発見ではなかったけど、それなりに良い研究成果で、新しい施設に移ってから1年で出したデータとしては十分満足のいくものだ。PubMedで文献を検索したら、似たような報告もあったけど、着眼点は異なるので論文にはできそうだ。

そんなに簡単に、次の次の結果は出てこない。

ポスター発表の準備は今日けっこうできた。あとは、講演の準備。

図表は揃った

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