こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

今日はなにかいいことあった?

2017年08月26日 | 妻の名言
「今日はなにかいいことあった?」

私が帰宅すると、妻によくそう言われる。

とくに私の機嫌が悪そうだったり、疲れていそうだったりするときよく言われる。

そんなとき、私はきまって「別に」とか「特に」とかそっけなく言って返す。

もっとひどい時は「仕事だけ」とか「いいことなんて何もないよ」などとも言う。

それでも妻は「今日はなにかいいことあった?」と尋ねてくる。

その都度、いい加減そんなこと聞くのはやめたらいいのにと思いながら、あー、とかうんとか応えていた。

給料日だったり、何か大きな仕事を終わらせた・・・例えば、昨年専門書を出版したような時にはそのことを言って返すが、それ以外は特にない。

実際、”いいこと”なんてそうそうあるものではない。

宝くじが毎日あたり続けるわけではない。

つい先日までそう思っていた。

でも、この前、何かの拍子に、私の日々の暮らしの中には”いいこと”が溢れていることに気がついた。

・一日、事故にあうこともなく、病気にかかるでもなく、元気に過ごすことができた。

家族も皆元気だった。

コロもナイトも元気だった。

・同僚と仲違いすることなく、協力して仕事をすることができた。

・コメディカルの人と協力して仕事ができた。

お掃除の女性と挨拶を交わすことができた。

・遠くの仕事仲間とメールのやり取りをすることができた。

友人と電話で話すことができた。

・新しい出会いがあって、知り合いが一人増えた。

・朝焼けが綺麗だった。

 

刻々と起こる一つ一つのことが素晴らしいことで、”いいこと”だ。

そんな”いいこと”を当たり前のこと、なんでもないこととして流してはいけない。

疲れた時、今日、いいことは何があっただろう? 

そうやって振り返ってみたら、一見辛そうでも実はいいことで満ち溢れている。

もしも、そんなことなかった、というのであったら、昨日のことでもいいだろう。

生きていることに感謝し、さらにそれに多くの幸せなこと、すなわち”いいこと”が付いているとやっと気がついた。

どんなにどんなに辛い時であっても、そこにはなにかいいことが必ずある。

たとえ絶望の淵にあっても、そこであきらめてはいけない。

そんな時でも助けてくれる人はいるし、助けを求めることのできる人はいる。

 

今日はこんなにいいことがあった

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素敵なおはなし (けい)
2017-08-26 07:56:13
なんて素敵な奥様でしょうか。
そして奥様が尋ねてくれる言葉の意味をしっかり受け止めているコロ健さん、なんだか読んでいて嬉しくなりました。
ものごとの受け止め方が柔らかい、日々の変化の妙に「生きている」ことの喜びを覚える、そんな人でありたいとわたしも思います。
現実は毎日ぐだぐだと過ごしてしまっていて・・・反省だらけですが(笑)
返信する
ありがとうございます (コロ健 to けいさん)
2017-08-26 16:09:01
妻の言葉の意味はずっとわからないでいました。年余に渡ります。お恥ずかしい限りです。
こうやって、コメントを書いてくださる方がいるというのも、幸せの一つですね。
これからもよろしくお願いします。
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