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東の山が遠く霞む春のあけぼのの空、こんな日本の平和な生活と隣り合わせで、ウクライナでは地獄とはこういうものだという現実が日々報じられている。私たちが接している悲惨はドラマや映画ではない。
ウクライナへの侵略戦争によって、ロシアのプーチン大統領は戦争というものの姿を次々と明らかにしている。どんな人が戦争を起こし、どうやって戦闘が展開され、どのような人が殺されるのか。
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どんな人が戦争を起こすのかというのは、まさしくプーチンのような独裁者とその取り巻きだ。今回の場合、ロシア軍ですら、命令に従っただけで、クーデターを起こせと唆すのは難しい。ただ、ゼレンスキー大統領が呼びかけているように個々の兵士が投降することはできるかもしれない。
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戦端は真珠湾攻撃に象徴されるような不意打ちによって開かれることがほとんどだ。自作自演などというのもある。夜討ち朝駆けは戦いの常道であり、今回はウクライナとの国境での軍事演習と称して兵力を集め電撃的に襲った。先の大戦では日本も真珠湾攻撃で機先を制し、優勢な状態での手打ちを狙っていたらしいが逆にコテンパンにやられた。ロシアも同じで、広い国土はどこまでも逃げることができるが経済制裁によって壊滅させられるのはもはや明白だ。
戦闘員であっても命が失われることがあってはならないが、さらにはそれが”丸腰”で”戦闘から避難している”一般市民ではなおさらだ。ロシアはウクライナが市民を人の盾にしているというが、そういう問題ではない。一般市民を巻き込み、殺戮することがなぜ戦争犯罪であり許されないかということも明示された。
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プーチン大統領は今回の侵略戦争によって、情報統制で正しい情報が行き渡っていないロシア、ルカシェンコ独裁のベラルーシ、旗色不鮮明な中国などの親露国家”以外”の世界中の老若男女に、戦争のむごたらしさを知らしめた。ロシアの立場を擁護するかのような論評もなくはないが、人命とともに人類が築いてきた財産を失うばかりで、なにも生み出さない戦争は割に合わないばかりでなく、人類への挑戦であり容認できるものではない。
侵略戦争が始まって1ヶ月。これまでにわかったことはここまでだ。
あとは、どうやって戦争が終わるか、そして戦争を起こした国や独裁者はどうなるかだが、そこがいつになるのか、それまでにウクライナという国がどうなるのかまではわからない。
G7、NATOによる集まりが始まるようだが、全面戦争は避けるという方向になるだろう。それとも、”まるで映画のように”NATO軍の戦闘機部隊がウクライナに侵攻しているロシア軍の掃討にでも出てくるだろうか。ただそれはロシアによる核兵器、生物・化学兵器の使用を正当化するだけだ。旧日本軍は一億総玉砕と本土決戦まで考えていたが、幸いそうはならなかった。ロシアというかプーチン大統領は最終兵器を使用したくてウズウズしているかもしれないが、そんなことをさせてはいけない。
巻き添えはごめん
The appearance of the war shown by Russian President Vladimir Putin