こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

ポケモンGOのブームで思うこと

2016年08月16日 | 日々思うこと、考えること

自分自身、ポケモンGOをときどきやっているので、熱心にやっている人のことを悪くいう気はないのだけど、先日目にした光景にはぎょっとした。

とあるショッピングモールで、吹き抜けでみえる下の階の通路、何人もがスマホを片手に歩いている。半分以上の人の画面がポケモンGOの緑色だ。

そこまでなら、いいように思う。これまでだって、いろんなゲームをやっている人はいた。

けれど、驚いたのは、ポケGOの画面を表示しながら二人連れが歩いていることだった。一緒にいるけれど、心の半分以上はポケGOに心が奪われている。これって正常ではないように思う。

スマホのゲームなんて、時間つぶしでしかなかったはずなのに、誰かと一緒にいることまでもが暇になっているのだろうか。

一人のときは、いい。一人の時、一人で何をしようと、それはいいけれど、誰かと一緒にいるのにそれはないだろう。

これはどう?と思ったのは、赤ちゃんを夫婦のどちらかが抱いていて、その夫婦が別々にスマホ(もちろんポケGO)をいじっていたこと。

どんな子が育つのだろう。

それにしても、すごいブーム。たいしたものだ。

将来こういう歩き方がスタンダード?

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310万人の命を忘れずに

2016年08月15日 | 日々思うこと、考えること

今の日本は平和だ。少なくとも、国際紛争に巻き込まれてはいない。

もちろん、国境を破られないよう日夜監視している人がいて、何かあったときに出動できるよう準備している人がいるから保たれている危ういものとはわかっている。

でも、310万人もの人が殺された先の大戦のような状況にはない。

私たちは、戦争で命を落とした人に思いをいたし、今日の終戦の日を忘れることなく、不戦の誓いをもっていかなくてはならない。

 オリンピックは正々堂々と

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リオデジャネイロオリンピック 折り返し

2016年08月14日 | スポーツ・健康・ダイエット

リオデジャネイロオリンピックが始まって1週間。折り返しにさしかかった。

日本お家芸の柔道、競泳、体操で多くのメダルを取って出足好調。お陰で、けっこうな寝不足となっている。

外国人との体格差はやっぱり埋めきれないのか、とか、それでもがんばれば何とかなるのか、とか、あれこれ考える。

後半戦は日本の強い種目は減ってしまうけれど、レスリング、体操種目別などいくつかメダルの期待できる種目がある。十種競技の右代にも期待したいが、テレビ中継はあるか?

目立った事件、事故も起こっていない様で、このまま最後まで無事終わってほしい。

若人はすばらしい

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社会的弱者のことを考えながら生きる

2016年08月13日 | 生き方について考える

社会的弱者(しゃかいてき じゃくしゃ、英: socially vulnerable)とは、一社会集団の成員でありながら、大多数の他者との比較において、著しく不利な、あるいは不利益な境遇に立たされる者(個人あるいは集団)のこと(Wikipedia)。
とか、
障害者・高齢者・女性・子供や,低所得層・不熟練労働者・零細な農漁民など,社会の中で弱い立場にある人(Weblio辞書)。
と説明されている。
私の2つ下のダウン症の弟もおそらく社会的弱者に含まれてしまうだろう。他人が助けなければ、今のこの社会では生きづらいかもしれないが、弱者と呼ばれることには抵抗がある。不自由なだけで、弱くはないから。

社会的弱者に対する差別はあってはならない。

理由は簡単だ。社会は健常者のスタンダードにあわせて動いているだけで、健常者以外の人はそれに合わせるのが大変なだけだから。

健常者以外の人というのは、病人も含まれる。人間だれしも年老い、病を得て死ぬ。その経過においては差が生じることはあるだろうけど、差別されることがあってはならない。

病気の自分と障害者のどこが違うというのだろう。障害者の家族をもって泣きながら過ごしたという人の手記が新聞に載っている。自分の子供がそうであったらどうだったろうと考える。この先、孫にそういう子ができたらどうしようと考える。私も同じように涙するだろうか。

 正解はないかもしれないが

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休みと仕事の兼ね合い

2016年08月12日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

お盆休みが始まったようだ。実際は13日から16日なので、明日からだが、おとといあたりから民族大移動が始まった。

電車がすいている。朝は早いからともかく、帰りも都内から座ることができるなんて、驚きだ。

明日は通常通りの土曜日。そして、ついに研究グループの集まりが明日の晩に。お盆も何もあったものではない。というか、もう、ここにしか空きがない。

 

今年は何かと忙しく、夏休みとしてまとめてとることはしないで、適当に分散して休むことにした。

それでも、今度はリズムが狂ってしまう。休みと仕事の兼ね合いを考えながら休むというのは難しいものだ。

 一つ一つ堅実に

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初めての山の日

2016年08月11日 | 日々思うこと、考えること

今年から制定された山の日。

山登りとはあまり縁のない私も、休みが増えるのは嬉しい。

海の見えるところまでドライブして行った。少し曇っていたけれど、風が気持ちよかった。

鎌倉は30度を超えていたが、山の上は25度。湿度も低い。こんなだとやっぱり気持ちがいい。

ラジオからは山の話題がたくさん流れていた。「自然を通じて、自分の体を知る」という言葉が印象に残った。

ということで、少々疲れた

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鎌倉鶴岡八幡宮のぼんぼり祭り・・・2016年

2016年08月09日 | 鎌倉暮らし

毎年のことだけど、今年も鶴岡八幡宮のぼんぼり祭りに来ることができた。

鎌倉にゆかりのある著名人が絵や書をぼんぼりに描いて奉納する。その時々の話題が描かれることもある。



オリンピックがもう少し早かったら、水泳の萩野や瀬戸、さらには体操日本代表を祝福する絵もあったかもしれない。

まあ、一流のアスリートを祝福する話題がある一方で、年を感じさせる書もあった。

「年をとったら、転ばない、風邪ひかない、喰いすぎない これで十年は長生きします」

そーだよなー。と妻と一緒に読んで顔を見合わせる。

 この前、政治家への思いを書いたばかりだけど、同じような思いを持っている人はいる。

「『政治』って 政治家のゲーム?と思うことがあります」

確かにね。ゲームはポケモンGOで十分。

そういえば、鶴岡八幡宮内のポケストップはすべて消えた。この間など、夜9時過ぎに「あ、ここここ」などと言いながら、立ち入り禁止のところへと入っていく人がいるのをみた。ああいう人がいたら、ポケストップがあっては困るだろう。

 猛暑も和らぐぼんぼり祭り

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学者としての病理医・・・病理医に興味のある君に(7/10)

2016年08月08日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

病理医というと臨床現場にいる医者というより学者と思っている人も多いかと思う。そんな一般市中病院にいる学者としての病理医について紹介する。



外科手術、内視鏡生検さらには病理解剖を通じて、様々な組織が医療者にもたらされる。そういった、"有形"の組織の解析の大部分は病理医が、病理診断という作業を通じて行う。そして診断に至るには臨床的作業とは異なる視点と技術が必要となる。



例えば癌の診断を行うに際して、見た目が癌ぽいから癌でいいでしょう、という訳にはいかない。それが乳腺の腫瘍であったら、癌かそうでないか、癌だとしたらどういった種類の癌であって、血管とかリンパ管の中に入っていないか、転移はないかというところまで調べて診断書を完成させる。でも、ここまでなら学者でなくても、形態学的知識の積み重ねと訓練だけでもある程度できるようになる。だが、学者としての病理医はここに留まらず、先に進まなくてはいけない。



毎日毎日似たような疾患の検体が出てくるからといって倦むことなく結果を蓄積すとか、大きな研究グループに参加して自施設の結果を加えるたか、できることはたくさんある。解析方法は遺伝子解析から公衆衛生学的解析まで数え切れないほどある。少しの興味を持ったらそこを突破口として研究する。そしてその結果を臨床医と共有して、ともに喜ぶ。そんなことができるのが学者としての病理医だ。別に病理医だから学者というわけではないのだけど、立ち位置がなんとなく学者のような感じでいることができるように思う。

 要はやるかやらないか

 

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これって、俺のことじゃない

2016年08月07日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

ジャズクラリネット演奏家の北村英三さん、22歳でプロデビューし活躍していたが、51歳でクラッシックの先生に弟子入りして、正式な演奏法を基礎から勉強し直したそうだ。最初に与えられた曲は“蝶々”、それも3ヶ月。 

それまで、我流でやってきたというわけではないと思うが、相当な決断だっただろう。さらには3ヶ月間、チョウチョ、チョウチョと弾かされていては、一流のプロとしての名声のあった人にしてみたら、ずいぶんつまらなかっただろうし、馬鹿にするなとも思ったそうだ。でも、そのおかげで、さらに演奏技術がアップして、超一流の演奏家となって、87歳の今も活躍している。51歳のとき、そう決心しないでいたら、今は違った方向に進んでいただろう。

その話を知って、これって、今の自分のこと?

コロ健、専門分野ではそこそこ売れていたけれど、それ以外ころではどうなの?といつも感じていた。このままではジリ貧ではないかと。

だから、山を出て、野に出た。

毎日、チョウチョを弾かされているわけではないけれど、知らなかったこと、忘れてしまっていたことは山ほどあって、日々改めて勉強している。

幸いなことに、病理医としての仕事は大好きなので、すべてのことは苦にならない。それどころか毎日本当に充実している。

以前やっていたことに関する仕事はそこそこ降ってくる。これはこれでありがたく受けて、先方の迷惑にならないように並行してやっている。

そう言えば、今度、若くして某病院の院長になった知り合いの先生が、ある手技を一から習っているとこぼしていた。その先生も、大変そうだけど充実した気持ちでやっているようだ。

 師匠は大変だろうけど

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政治家のみなさんへ

2016年08月06日 | 日々思うこと、考えること

ついこの間、参議院議員選挙があって、続けて東京都知事選挙。そして内閣改造。政治の世界というのは目まぐるしい、というか少しは落ち着いてやってもらえないのだろうか。何がなんだかわからない。そもそも、この間、一体どんな政策論争があったのだろうか?
ご本人達はいろいろやっているのだろうし、例えば養育費不払い対策のような大事な法案が作られていることもわかる。関係者はみんな必死で、それに応える政治家は選挙ばかりやっているのではない。けど、私達はどれほどそれらを知っているのだろう。



たまたま不祥事が重なってこんなことになったのかもしれないが、政治家の皆さんがそれぞれどんなことをやっているのか、大臣は順繰りに回していって務まることなのか、そういったことがもっとわかりやすくならないだろうか。いっとき、NHKで、「今日、成立した法案」とかいうのを、夜遅くのニュースの終わりに流していたけれど、いつの間にかみなくなった。あれはどうしたのだろう。NHKにしかできないことなのに、こういうことがあると、もしかしたら、政治家が一般国民がそういったことに感心を持ったりすることがないようにしているのではないかと勘繰りたくなってしまう。



今の日本の閉塞感は政治が作り出しているということはないだろうか?
「どうせなにも変わらない」
これまでにあった、ほとんどすべての選挙で投票してきたが、選挙で何かが良い方に変わったという思いは数えるほどだ。
いまの日本、労働者人口の多い今のうちになんとかしないと、どうしようもなくなってしまうように思う。どこかで似たような話をしたと思ったら、日本の病理医不足の話だった。


 問題意識を持つべき年齢

 

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いよいよリオデジャネイロオリンピック

2016年08月05日 | スポーツ・健康・ダイエット

リオデジャネイロオリンピックがいよいよ始まる。今朝はテニスの錦織選手がリオデジャネイロ入りしたというニュースが報じられていた。昨晩寝ようと思っていた矢先、水泳の萩野公介選手と瀬戸大也選手の特集番組があって、ついつい見入ってしまった。


「リオ オリンピ...」の画像検索結果


完成の遅れが心配された選手村の宿舎は大丈夫だと、卓球の水谷選手がインタビューに答えていた。卓球といえば、もうすっかり大人になった福原愛選手が、中国の選手との再会を喜んでいた。中国は向こうの山のようで、是非決勝で当たって欲しい。

そういえば、チーム競技にはいろんなマスコットネームがある。私が知っているだけで、水球のポセイドンジャパン、女子バレーの火の鳥NIPPON、女子ホッケーのさくらジャパン、新体操のフェアリージャパンにシンクロナイズドスイミングのマーメイドジャパンなどある。まさかの予選敗退となってしまった女子サッカーのなでしこジャパンの分も男子サッカーには健闘して欲しいが、いきなりナイジェリアに負けてしまったようで、残念だ。巻き返しを期待したい。団体競技の女高男低傾向は顕著だけど、体操男子団体の内村航平選手悲願の金メダルは是非とって欲しいものだ。



私の知り合いの知り合いのお子さんがある競技でオリンピックに出場するということを、知り合いから教えてもらった。テレビ放映があるかわからないと言っていたけど、マイナーな競技でもたぶん放映されるから、よく探しましょうと話した。

なんとなく、身近な人が参加していると、やっぱり、”参加することに意義がある”と思う。

がんばれニッポン

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鎌倉に住んで都心に通う

2016年08月04日 | 鎌倉暮らし

夜明けの時間が少しずつ遅くなってきた。夜明けの空は少し靄がかかっていた。もうすぐ立秋。でも、5時に起きて犬の散歩に行くと、結構汗ばむ。暑さはこれからが本場だ。




タチアオイの花、一番上にある蕾が開いた。蝉の声にかき消されて、小鳥たちの朝のおしゃべりが聞こえにくいのは残念だ。鎌倉に住んでいるとこれでも自然が沢山ある。



毎日、都心部にある病院に通っていると、その落差に驚く。勤務先の最寄り駅の前のタワーマンションの下の公園で遊んでいる子供たちを見ると、ちょっとかわいそうに思えるが、都会の利便性を考えたら、それでもいいかもしれない。
私にしても、都内で育ち、鎌倉育ちの妻と出会うまではこんなところだとは知らなかった。



いまだに都内への通勤は辛いし、時間のロスは大きいが、こんなものだと割り切ってしまえばいいだろう。通勤に関しては不思議と他人の目も気にならない。

 

 どこまで通うことができるか?

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若いうちしか本は読めない

2016年08月03日 | 読書、映画、音楽、美術

昨日の記事を書いていて思った。
「このままでは、俺の人生なにごとについてもジリ貧。」
仕事の忙しさにかまけて、アウトプットだけでインプットが何もないままでいたら、そのうちなにもこのブログに書くことがなくなってしまう。淡々と日々の出来事を書き連ねているだけでは、人間としての成長を反映させることができない。これでは読み返した時、成長のない自分を見るだけになってしまう。これはブログに限った話ではない。病理医としての仕事に関しても同じだ。

生きていくには、たくさんのことをインプットしなくてはいけない。



毎日提出されてくる大量の検体を処理し続けるのが、私のような市中病院の病理医の仕事だが、検体の中には興味深く、もっと詳細に調べたい症例があったり、何例か集めて調べたい症例もあったりする。でも、なかなか突っ込んだ勉強をすることもないまま、日々の業務が過ぎていく。


病理の仕事にしても、ブログを書くにしても、そうだけど人間とにかく経験が大切だ。そしてその足りない経験を補充してくれるのが本を読むこと、すなわち勉強だ。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」というビスマルクの言葉をもっと若い時に知っていたらよかったが、残念ながら知らなかった。だから、今の私はこの程度ということになる。だが、年をとって、その言葉を知り、いざ勉強しようという気になっても、今度はその勉強時間がなかなか取れない。アーサー・ヘンリーの「最後の診断」のジョー・ピアソンの言葉を引き合いに出すまでもない。

いいわけじみた言い方だけれど年をとると雑用が贅肉のように増える。仕事のことをそんなように言ってはバチが当たるけれど、勉強する時間がすでにないことは自覚しておかなくてはいけない、



若者というのはそれなりに忙しいが、自由になる時間も多い。それというのは、勉強する時間があるということだ。若いうちにいろんな本を読んでたくさんの歴史を学んでおいて欲しい。

そのことは必ず10年20年経った時に役立つ。

 私もまだ若いと思って

 

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いくら忙しくても・・・2016年7月の読書記録

2016年08月02日 | 読書、映画、音楽、美術

 忙中閑あり。読もうと思えば読めるものだ。といっても、軽めの本しか読んでいない。こういう時期もあったりする。論文の査読もあったし。

2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:531ページ
ナイス数:79ナイス

カラフル (文春文庫)カラフル (文春文庫)感想
タイトルをどこかで聞いたことがあったのて、本屋でふと手に取った。ありふれたテーマ+学園ものだったけど、主人公の心情は的確に描かれている。さらっと読めて、それなりに楽しめた。
読了日:7月17日 著者:森絵都
孤独の果てで犬が教えてくれた大切なこと孤独の果てで犬が教えてくれた大切なこと感想
”犬”本となると、とりあえず手に取ってしまうが、これもそのクチだった。それでもやっぱり犬が出てくると気持ちが安らぐ。犬はいいな、やさしいな、けなげだな、と思えるだけでこみ上げてくる。3匹のかわいい犬に会えただけで、十分。というか、ストーリー展開は‘T校バスケットボール部‘を思い出すような強引さで、続きに相当する猫の話は、おじさんにはいいかという感じ。
読了日:7月11日 著者:瀧森古都

読書メーター

8月も論文を読まないと

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