どっこい生きている都会のタヌキ④ 「隣人」と共存するには
タヌキ、ハクビシン、アライグマは農業害獣として知られています。農地の少ない都市部では関係のないことに思えますが、都市ならではの問題も存在します。
特に問題になっているのはハクビシンの屋内侵入です。バクビシンは隙間を見つけて天井裏に侵入し、そこでふん尿をしたり、出産したりもします。悪臭はするわ、夜中にどたどたと天井裏を走り回るわで、かなり困った状況になってしまいます。アライグマも同じように天井裏に潜り込みますし、タヌキは床下に潜り込むことがあります。このような場合どうすればいいのでしょうか。
子だくさんのタヌキ
業者に頼んで駆除してもらうのもひとつの方法です。ただ、駆除された動物は原則として殺処分になります。殺してしまうことには抵抗がある人も多いでしょうし、やりすぎると都会では絶滅してしまうかもしれません。私が勧める対策は「侵入防止」です。動物が入り込んでくるのは隙間があるからで、それをふさいでしまえば建物の中には入ってこられないはずです。
被害の例は他にも、タヌキがフンをする、ハクビシンやアライグマに果物を食べられるといったものもあります。被害というほどではありませんが、外に置いていたイヌ、ネコのエサをタヌキが食べに来る、という事例もあります。
このような被害の相談がたびたびあるため、その対策をまとめた「杉並タヌキおつきあいガイドライン」を東京タヌキ探検隊!のホームページに掲載していますので参考にしてください。
野生動物というと里山や山林にいるものと思い込んでしまいがちですが、タヌキもハクビシンも私たちと同じ街に住む「隣人」です。外来生物法で駆除の対象になっているアライグマは別として、安直に駆除するのではなく、被害を抑えながらもいっしょに暮らしていくための知恵が必要とされているのではないでしょうか。
(おわり)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2012年12月28日付掲載
大都会東京の中心部にも、野生動物のタヌキが住んでいるなんてほのぼのしていて、いいじゃありませんか。一緒に暮らしていくための知恵が必要になってくると思います。
僕のマンションのベランダでは、野鳥の鳩の糞害で困っています。一時期は子育てもしたこともありました。その後、糞で汚された後はできるだけ早く掃除をして居つかないように心がけています。
朝目覚めると、ベランダで2羽がクッククックしているので、バサッとカーテンを開けると一斉に飛び立っていきます。
鳩とも、一定の距離をおいて付き合っていくしかないようです。
タヌキ、ハクビシン、アライグマは農業害獣として知られています。農地の少ない都市部では関係のないことに思えますが、都市ならではの問題も存在します。
特に問題になっているのはハクビシンの屋内侵入です。バクビシンは隙間を見つけて天井裏に侵入し、そこでふん尿をしたり、出産したりもします。悪臭はするわ、夜中にどたどたと天井裏を走り回るわで、かなり困った状況になってしまいます。アライグマも同じように天井裏に潜り込みますし、タヌキは床下に潜り込むことがあります。このような場合どうすればいいのでしょうか。
子だくさんのタヌキ
業者に頼んで駆除してもらうのもひとつの方法です。ただ、駆除された動物は原則として殺処分になります。殺してしまうことには抵抗がある人も多いでしょうし、やりすぎると都会では絶滅してしまうかもしれません。私が勧める対策は「侵入防止」です。動物が入り込んでくるのは隙間があるからで、それをふさいでしまえば建物の中には入ってこられないはずです。
被害の例は他にも、タヌキがフンをする、ハクビシンやアライグマに果物を食べられるといったものもあります。被害というほどではありませんが、外に置いていたイヌ、ネコのエサをタヌキが食べに来る、という事例もあります。
このような被害の相談がたびたびあるため、その対策をまとめた「杉並タヌキおつきあいガイドライン」を東京タヌキ探検隊!のホームページに掲載していますので参考にしてください。
野生動物というと里山や山林にいるものと思い込んでしまいがちですが、タヌキもハクビシンも私たちと同じ街に住む「隣人」です。外来生物法で駆除の対象になっているアライグマは別として、安直に駆除するのではなく、被害を抑えながらもいっしょに暮らしていくための知恵が必要とされているのではないでしょうか。
(おわり)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2012年12月28日付掲載
大都会東京の中心部にも、野生動物のタヌキが住んでいるなんてほのぼのしていて、いいじゃありませんか。一緒に暮らしていくための知恵が必要になってくると思います。
僕のマンションのベランダでは、野鳥の鳩の糞害で困っています。一時期は子育てもしたこともありました。その後、糞で汚された後はできるだけ早く掃除をして居つかないように心がけています。
朝目覚めると、ベランダで2羽がクッククックしているので、バサッとカーテンを開けると一斉に飛び立っていきます。
鳩とも、一定の距離をおいて付き合っていくしかないようです。