どっこい生きている 都会のタヌキ② 犬のようで犬ではない
タヌキというと、どのような姿を思い起こしますか?太った体、低い鼻、丸耳、シマ模様の尾、といった姿が思い浮かぶかもしれませんが、それは間違いです!
タヌキはイヌ科に分類される動物です。つまり、オオカミやキツネやコヨーテなどと同じグループです。
タヌキの顔をよく見ると、鼻が長いイヌ顔です。耳もクマのような形ではなく、イヌに近い丸みを帯びた三角形です。タヌキの尾にはシマ模様はありません。シマ模様の尾を持つのは実はアライグマで、外見が似ているためにどこかでイメージが混同されてしまったようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/4f/f5f0db281034a362506b8132c3ba71c0.jpg)
夏毛のタヌキ
タヌキが太っている、というのは半分正解です。これは太っているというよりも冬毛の毛足が長いためにそう見えているのです。夏毛のタヌキは写真のように短毛で、とてもすらりとしています。
外見はまるでイヌそのもので、タヌキとはわからない人もいるのではないでしょうか。
足跡もイヌそっくりで、爪跡のある4本指です。小型犬とほとんど同じ大きさ、形状であるため、タヌキの足跡は、都会では散歩のイヌとの区別が難しいです。
タヌキの体は意外に小さく、イヌで例えれば小型犬のビーグルや柴犬と変わらない大きさです。ネコと並んでも同じぐらいです。
タヌキは春から初夏にかけて出産します。生まれて数週間までの赤ちゃんは全身が真っ黒で、一見するとイヌかクマの赤ちゃんに見えてしまいます。そのため、知らずに拾って家で育てているうちにタヌキらしい模様が現れて正体がわかる、という事件が毎年各地で発生しています。
このようにタヌキはイヌらしい特徴を持った動物です。ただ、イヌとは違う点も多く、例えばタヌキは尾を振って感情を表すことはありませんし、吠えることもめったにありません。イヌのようでイヌではない、そんなタヌキはとても興味深い観察対象です。
(東京タヌキ探検隊!)(金曜掲載)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2012年12月14日付掲載
映画「平成狸合戦ぽんぽこ」でも、「太った体、低い鼻、丸耳、シマ模様の尾」というイメージで描かれています。日本の民話に登場するのも同じイメージです。
タヌキは身近な動物といいながら、実際はあまり見たことがありません。イノシシは「ぼたん鍋」のお店の前に剥製があったりするので意外に知られています。
神戸市中央区に住んでいるんですが、山手幹線より北側には夜中によくイノシシが徘徊しています。夜中に何回も目撃したことがあります。
僕にとっては、イノシシの方が逆に身近な動物です。
タヌキというと、どのような姿を思い起こしますか?太った体、低い鼻、丸耳、シマ模様の尾、といった姿が思い浮かぶかもしれませんが、それは間違いです!
タヌキはイヌ科に分類される動物です。つまり、オオカミやキツネやコヨーテなどと同じグループです。
タヌキの顔をよく見ると、鼻が長いイヌ顔です。耳もクマのような形ではなく、イヌに近い丸みを帯びた三角形です。タヌキの尾にはシマ模様はありません。シマ模様の尾を持つのは実はアライグマで、外見が似ているためにどこかでイメージが混同されてしまったようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/4f/f5f0db281034a362506b8132c3ba71c0.jpg)
夏毛のタヌキ
タヌキが太っている、というのは半分正解です。これは太っているというよりも冬毛の毛足が長いためにそう見えているのです。夏毛のタヌキは写真のように短毛で、とてもすらりとしています。
外見はまるでイヌそのもので、タヌキとはわからない人もいるのではないでしょうか。
足跡もイヌそっくりで、爪跡のある4本指です。小型犬とほとんど同じ大きさ、形状であるため、タヌキの足跡は、都会では散歩のイヌとの区別が難しいです。
タヌキの体は意外に小さく、イヌで例えれば小型犬のビーグルや柴犬と変わらない大きさです。ネコと並んでも同じぐらいです。
タヌキは春から初夏にかけて出産します。生まれて数週間までの赤ちゃんは全身が真っ黒で、一見するとイヌかクマの赤ちゃんに見えてしまいます。そのため、知らずに拾って家で育てているうちにタヌキらしい模様が現れて正体がわかる、という事件が毎年各地で発生しています。
このようにタヌキはイヌらしい特徴を持った動物です。ただ、イヌとは違う点も多く、例えばタヌキは尾を振って感情を表すことはありませんし、吠えることもめったにありません。イヌのようでイヌではない、そんなタヌキはとても興味深い観察対象です。
(東京タヌキ探検隊!)(金曜掲載)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2012年12月14日付掲載
映画「平成狸合戦ぽんぽこ」でも、「太った体、低い鼻、丸耳、シマ模様の尾」というイメージで描かれています。日本の民話に登場するのも同じイメージです。
タヌキは身近な動物といいながら、実際はあまり見たことがありません。イノシシは「ぼたん鍋」のお店の前に剥製があったりするので意外に知られています。
神戸市中央区に住んでいるんですが、山手幹線より北側には夜中によくイノシシが徘徊しています。夜中に何回も目撃したことがあります。
僕にとっては、イノシシの方が逆に身近な動物です。