縄文タイムカプセル 北海道の世界文化遺産⑥ キウス周提墓群 祭祀・儀礼の場
千歳市にあるキウス周堤墓(しゅうていぼ)群。外径75メートル、内径39メートル、深さ2メートルの1号基の前で、訪れた人が踏み台に上ってポランティアガイドの説明を聞きます。(写真)
周堤(丸い土手)7基が隣接し、現在も地上に残る縄文遺構です。内側には墓穴があり、葬送儀礼の跡があります。約3200年前以降につくられた、北海道独特の形です。
東南300メートルはなれた場所で、寒冷化以降に定住し、サケ漁業をしていた集落跡が発掘されました。
初期の周堤墓は集落に接しています。定住者が増え、何基もつくられ、直径9メートル弱から20メートル前後と大きくなります。そして、集落から離れた場所に1号基のような巨大な周堤墓がつくられました。
家族、親族の墓から、地域で暮らす人たちの祭祀(さいし)・儀礼の場へ発展したと説明されています。
(つづく)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2021年8月27日付掲載
定住者が増えると、集落から離れた場所に1号基のような巨大な周堤墓がつくられました。
家族、親族の墓から、地域で暮らす人たちの祭祀(さいし)・儀礼の場へ発展。
後の古墳の原型かな。
千歳市にあるキウス周堤墓(しゅうていぼ)群。外径75メートル、内径39メートル、深さ2メートルの1号基の前で、訪れた人が踏み台に上ってポランティアガイドの説明を聞きます。(写真)
周堤(丸い土手)7基が隣接し、現在も地上に残る縄文遺構です。内側には墓穴があり、葬送儀礼の跡があります。約3200年前以降につくられた、北海道独特の形です。
東南300メートルはなれた場所で、寒冷化以降に定住し、サケ漁業をしていた集落跡が発掘されました。
初期の周堤墓は集落に接しています。定住者が増え、何基もつくられ、直径9メートル弱から20メートル前後と大きくなります。そして、集落から離れた場所に1号基のような巨大な周堤墓がつくられました。
家族、親族の墓から、地域で暮らす人たちの祭祀(さいし)・儀礼の場へ発展したと説明されています。
(つづく)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2021年8月27日付掲載
定住者が増えると、集落から離れた場所に1号基のような巨大な周堤墓がつくられました。
家族、親族の墓から、地域で暮らす人たちの祭祀(さいし)・儀礼の場へ発展。
後の古墳の原型かな。