今日の名古屋は、朝からすっきりと晴れ上がり、風は未だ冷たいが陽射しは春の明るさだった。
今朝、散歩をしていたら、納屋橋河畔の柳が芽吹き、四季桜は散り始めていた。
家の上空を見上げると、鳥の大群が北西方向へ、次々と飛んで行った。
鵜ほどの大きさの鳥は、越冬が終わって、北の国へ帰って行く途中なのだろうか。
始めて見る光景で驚いたが、家人は最近はよく見かけると言っていた。
渡りの季節としては早すぎるし、4月と12月に咲く四季桜が今頃散るのも何となくおかしい。
自然の風景の変化にも戸惑うが、周りの景観も、少しの間に変わっていく。
古い建物が取り壊されて、駐車場になったり、新しいビルが建って風景が一変すると同時に、町内の住民も減っていく。
ついこの間まで、取り壊し工事をしていた旧笹島中学の建物が、早くも建ち上がって、内装工事が急ピッチで進められていた。
この学校は、学区の小学校2校と中学1校が統合して、名古屋市立としては初めての、小中一貫校として4月に開校する。
子どもが減少する都市部で、教育の場が維持され、新しい教育システムの機能が発揮されれば、その波及効果は大きいと思う。
校舎の東側と南側を高速道路の高架が通り、西側も名駅のビル群が迫っている。
教育環境としては厳しいが、狭いスペースを有効に使うため、体育館を半地下として、その上に運動場を設置したり、新しい空調設備や雨水の利用、屋上を緑化などエコで人に優しい工夫も施されている。
小中一貫教育の狙いは、中学校の先生が小学校の教科を持ったり、小・中学校の先生の連携で、学力の向上や社会性の育成も意図しているとのことだ。
飛騨の過疎地では、小中学校の統廃合が進んでいるが、僻地小規模校が廃校になり、既存の大きい学校に併合されるだけで、積極的な教育システムが構築されたと言う話は聞かない。
都会の小規模校は、多少通学距離が伸びる児童もいるが、最新の設備と新しい教育システムで授業を受けられ、幸せなことだと思う。