名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

都会の風景

2010年02月13日 | セカンドルーム

 

今日の名古屋は、朝からすっきりと晴れ上がり、風は未だ冷たいが陽射しは春の明るさだった。


今朝、散歩をしていたら、納屋橋河畔の柳が芽吹き、四季桜は散り始めていた。


家の上空を見上げると、鳥の大群が北西方向へ、次々と飛んで行った。
鵜ほどの大きさの鳥は、越冬が終わって、北の国へ帰って行く途中なのだろうか。
始めて見る光景で驚いたが、家人は最近はよく見かけると言っていた。
渡りの季節としては早すぎるし、4月と12月に咲く四季桜が今頃散るのも何となくおかしい。
自然の風景の変化にも戸惑うが、周りの景観も、少しの間に変わっていく。
古い建物が取り壊されて、駐車場になったり、新しいビルが建って風景が一変すると同時に、町内の住民も減っていく。


ついこの間まで、取り壊し工事をしていた旧笹島中学の建物が、早くも建ち上がって、内装工事が急ピッチで進められていた。
この学校は、学区の小学校2校と中学1校が統合して、名古屋市立としては初めての、小中一貫校として4月に開校する。
子どもが減少する都市部で、教育の場が維持され、新しい教育システムの機能が発揮されれば、その波及効果は大きいと思う。
校舎の東側と南側を高速道路の高架が通り、西側も名駅のビル群が迫っている。


教育環境としては厳しいが、狭いスペースを有効に使うため、体育館を半地下として、その上に運動場を設置したり、新しい空調設備や雨水の利用、屋上を緑化などエコで人に優しい工夫も施されている。
小中一貫教育の狙いは、中学校の先生が小学校の教科を持ったり、小・中学校の先生の連携で、学力の向上や社会性の育成も意図しているとのことだ。
飛騨の過疎地では、小中学校の統廃合が進んでいるが、僻地小規模校が廃校になり、既存の大きい学校に併合されるだけで、積極的な教育システムが構築されたと言う話は聞かない。
都会の小規模校は、多少通学距離が伸びる児童もいるが、最新の設備と新しい教育システムで授業を受けられ、幸せなことだと思う。

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パソコンサークルに出席して

2010年02月12日 | セカンドルーム

 

名古屋の天気は、朝からすっきりしなかったが、夕方近くになって会議室を出たら、青空が広がっていた。
今日は、もと会社OB会のパソコンサークルが、名古屋で開催されたので出席してきた。
パソコン愛好者やこれから習得したい人たちが定期的に集まって、情報交換をしている。
60~70代のメンバーは、経験や知識、使い方も様々だが、それぞれのレベルで楽しんでいる。
この年代でも、インターネットは日常生活に溶け込んでいるし、デイトレーダーやTwitter、画像処理などに対する関心が高まっていた。


Windows7やYouTubeを導入した人の、プロジェクターを使ったデモも参考になった。
現役世代は、パソコン無しの生活は考えられないが、リタイアした人たちは、それが無くても支障をきたすことは少ない。
それでも、先端のソフトやハードに精通したメンバーから、刺激を受け知識を吸収して、情報過疎の山里へ戻ると、活用の範囲が広がったことをいつも実感している。
インターネットが使えなかったら、山里暮らしは出来ないだろうと思うほど、今は、生活に不可欠なツールになってしまった。
本業の木工も野良仕事も趣味の山歩きも、買い物も、すべてインターネットを開くことから始まる。
そう思う反面、情報の渦に巻き込まれないのが、本来の山里暮らしだろうと、自問も繰り返したりしている。

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「私が選ぶサラ川ベスト10」

2010年02月11日 | セカンドルーム

 

今日の名古屋は朝から雨で、午後には本降りになった。


高層ビルにはもやがかかって、あたりは夕暮れのように暗い。


パソコンで、サラリーマン川柳の優秀作100句を見ていたら、あなたのお気に入りの1句を選んで投票してくださいと出ていた。
第一生命が募集している、「私が選ぶサラ川ベスト10」の投票で、景品も用意されていた。
さっそく「コンカツは ロースか?フィレ?かと 父は聞き」を選んで投票した。
マスコミ報道には、取り上げられていなかった句だが、おやじギャグ的な言葉の遊びが気に入って選んだ。
「サラ川」の歴代第1位作品集を開くと、サラリーマンの目から見た、世相や暮らしの移り変わりが、見事に17文字で表現されている。
中でも、時代に取り残された人たちの哀歓と笑いは、寅さんの世界と共通していておもしろい。
 第15回  「デジカメの エサはなんだと 孫に聞く」  
 第14回  「ドットコム どこが混むのと 聞く上司」  
これに近いことをいつもやっているので、もう寅さんを笑えない。
先日、作業場でNHKのラジオを聞いていたら、「ヘルパーに年を聞いたら三つ上」という句を紹介していた。
思わず笑ってしまったが、高齢化社会ではあり得ることと、笑えない現実だ。
デジタル商品や取説に出てくる専門用語はさっぱり分らないし、解説書を読めばますます混乱してしまう。
これでは、遠からず年上のヘルパーさんの手を煩わせることになりかねない。

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名古屋へ

2010年02月10日 | セカンドルーム


昨日の午後、高山を出て名古屋に向かった。
途中の道路状態は悪く、融けた雪がシャーベット状で滑り易く、雪がでこぼこに固まったところではハンドルを取られてしまう。
カーブや坂の多い「せせらぎ街道」は危険と思って、中部縦貫道「高山IC」から東海北陸道「飛騨清見JC」経由で行くことにした。


チェーン規制も無く通常走行が出来たが、荘川あたりは濃霧が発生して、50kmの速度制限がしかれていた。
気温の上昇による霧の発生で、「ひるがの高原SA」で休憩していても寒さは感じなかった。

冬のせせらぎ街道では、過去に度々苦い経験をしている。
カーブの下り坂でスリップして、ガードレールにぶつかる自損事故や、吹き溜まりに突っ込んだ車を避けようとしてブレーキを掛けたが止まらず、僅か数センチのところで停止して事なきを得た。
通常の走行では、ブレーキもハンドル操作も感覚通りに動いてくれるが、凍結や圧雪状態の道は、四輪駆動車も冬用タイヤも安全とは言い切れない。
雪道に慣れた地元の人たちは、制動距離が伸びることや、ハンドルも思い通りにコントロール出来ないことを知っているので、事故を起こすことは少ない。
トヨタ車がリコール問題でゆれているが、より安全性の高い車を作って欲しいが、ユーザーも必要な技能と知識を持って運転することを問われそうだ。

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今日の仕事

2010年02月09日 | セカンドルーム

 

昨夜は雨が降ったようで、圧雪された路面がシャーベット状になり、屋根の雪もたっぷり水を含んでしまった。
午後からは本降りになりそうなので、昨日やり残した屋根の雪下ろしをすることにした。
雨水を含んだ雪は重くて粘りもあるので、すくっては投げ飛ばすことが出来なくなってしまった。


切り込みを入れてブロック状にし、シャベルに載せながら滑り落とす作業は、昨日に比べると随分手間が掛かった。


大屋根のてっぺんまで登りながら、庇部分の雪を下ろし、また下りながら同じ作業を繰り返して、予定通り終えることが出来た。
昨日は指先の感覚が無くなるほど冷たかったが、今日は大汗をかくほどであった。
気温が高くなったこともあるが、水を含んだ重い雪のせいだろう。

山里に暮らし始めた頃は、その日の仕事をやり残して失敗したことが多々あった。
このあたりの人は、明日の事が分からない限り、雨が降ろうが夕暮れが迫ろうが、やり切ってしまう人が多い。
こんなライフスタイルを見習っているつもりでも、いつも先送りして後悔ばかりしている。
仕事以外でも、メールマガジンなどのタイトルを見て、役に立ちそうだから後でゆっくり読もうと思った事を、再び開いて読むことは無い。
その場で必要の無いものをため込む無駄を省けば、やるべきことが見えてくるように思う。

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屋根の雪下ろし

2010年02月08日 | セカンドルーム

 

昨日一日だけの晴天で、今日は朝から雲に覆われ、今にも雪が降りそうな天気となった。


山里の天気は長く続かないので、降る前に焚き付けを作り、薪の運搬もしておいた。


屋根の雪もかなり重そうだし、天気予報は下り坂で雨でも降ったら大変と、急いで雪下ろしをすることにした。
この家は、梯子を使わなくても、大屋根に登れる構造になっている。
2階の窓から庇に出て、そこから張り出し部分の屋根へ移り、最後に大屋根に取り付けるように出来ている。


下から見上げると、大して積もっていないように見えるが、屋根に上がると雪の厚さに驚く。


除雪に使う道具は、雪の状態や場所によって、アクリルの幅の広いシャベルと金属製のシャベル、スノーダンプを主に使っている。
屋根の雪下ろしは、アクリル製のシャベルを使っている。
スノーダンプは大量に雪をすくって効率は良いが、慣れないと屋根の雪下ろしには、結構危ないこともある。
雪をすくって屋根の端まで運んで急制動すると、雪だけが飛び出していく。
以前、調子よくやっていたところ、何かの弾みで雪が飛び出さず、惰力で体まで引っ張られそうになって、危うく手を離したら、スノーダンプは載せた雪と一緒に落下して行った。
それ以来シャベル一本で慎重にやっているので、危ない思いをしたことは無い。
毎年雪国では、屋根から落ちて大怪我をしたり、命を落とす人もいるので、雪下ろしも侮れない。
午前中に庇と張り出し部分と大屋根の一部を終わり、午後に続きをやるつもりでいたが、昼飯を食べてくつろぎ始めたら、重い腰が上がらなくなってしまった。


屋根を見上げても、下ろした部分は少ない割りに、庭には小高い雪の山が出来てしまった。
屋根の雪を全部下ろしていたら、2階の窓から出入りすることになりそうだ。

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雪またじ(雪の始末)と岩井神社の節分祭

2010年02月07日 | セカンドルーム

 正面が車

 

激しく降った雪もようやく止んで、朝の陽光が眩しかった。
通路も車も、一晩で雪に覆われてしまって、どこから手をつけたらいいのかと、呆然と立ち尽くほどだ。


まずは人が通れる幅の通路を、物置と薪置き場、車まで通した。


次は道路側のスロープを、歩ける幅だけ除雪して道路と繋げた。
今朝も除雪車が通ったので、硬い雪の壁の除去作業もしなければならない。


最後に雪に埋まった車を掘り出し、車が道路まで動ける幅で除雪して、最小限の仕事は終わった。


スノーダンプを使って雪をすくい、そのまま水路まで運んで捨てる作業は、根気と体力勝負だが、この程度が限界だった。


時折強い風が吹き付け、地吹雪のように屋根や枝の雪を吹き飛ばす様は、山の稜線に居るような感じだった。


雪またじが一段落したところで、岩井神社の節分祭に行ってきた。
厄払いや氏子たちの安全と健康を祈願し、併せて五穀豊穣を願う神事が執り行われた。
季節の節目ごとに神社で行われる行事の一つで、毎年2月の第1日曜日に行われる。
神社の行事は多く、少ない氏子たちで維持するのは大変なことだと思うが、祭主も日ごろはトラクターを操ったり、町へ働きに出る人が衣冠をまとい勤めている。
数百年続いた伝統行事を、氏子ともども支えていく姿に、いつも感動する。

 

古いお札や正月の飾り物を「どんど焼き」した後は、お供えのお下がりとお神酒でささやかな宴が始まった。
途中で引き上げ、高山グリーホテルの日帰り温泉で汗を流して、夕食も済ませてきた。
昨日とは対照的に、変化の多い一日を過ごした。

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吹雪で家に足止め

2010年02月06日 | セカンドルーム

 

昨日からの雪は激しさを増すばかりで、一向に止む気配は無い。
今朝方から、除雪車が2度も雪をかいていったが、すぐに元に戻ってしまう。


通路の除雪だけはしておこうと思っても、横殴りの雪と強い風で、とても外へ出る気になれない。
四方を山に囲まれているので、ここで吹雪くことは珍しいが、余ほど寒気の流れ込みが強いのだろう。


この家は、トイレと風呂場が、母屋と離れたところに建っている。
一旦土間に下りて行くのだが、その通路は屋根も囲いもしてあるのに、吹き込んだ雪が積もっていた。
台所も梁の隙間から、冷たい風とともに雪が吹き込んで来る。
台風でも雨漏りはしたことが無かったが、パウダースノーは小さな隙間を狙って侵入してくる。
集落の古い民家は、便所と風呂場が母屋の外にある家が多い。
冬は長靴を履いて行く事になるが、昼間はともかく、吹雪の夜はさぞかし大変だろうと心配してしまう。
湿気と臭気を嫌うことと、外で仕事をしていても、直接入れる方が便利という理由のようだ。

昨夜は冷え込みも強かったし、雪も降っていたので、ユキ(柴犬)は居間に泊めてやった。


今朝、外へ出したら、前足で盛んに戸を叩いて、中へ入れろとせがんでいる。


小屋へも雪が吹き込むので部屋にへ入れたら、しばらくして、いびきをかいて寝てしまった。
寒さに強い犬も、吹雪の真冬日は、暖かい家の中が安心できるようだ。
飼い主もつられて、しばらくうたた寝をして目が覚めたら、相変わらず雪は降り続いていた。
外へ出ることも無く、いつの間にか夕暮れ時になっていた。

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冬の食事

2010年02月05日 | セカンドルーム

 

今日も真冬日で、雪が降ったり止んだりの凍えるような一日だった。


田んぼへ引く水が温かく感じる程の気温なので、飛び散った水滴はすぐに氷塊になる。

食事は3食とも自分で作っているが、それ程手間をかけたり、味や栄養のバランスを考えて作ることはない。
食事制限をする必要がないので、いつも好きなものを欲しいだけ作って食べている。
それでも冬場は何かと制約があって、台所が寒いので簡単で手早く作らなければならないし、食材を手に入れるのも何かと不自由する。

 
昨日は、寒い夜は鍋に限ると、町へ出たときに一人用の具材の入った「鍋セット」を買ってきた。
この「鍋セット」は、アルミの容器に白菜、春菊、きのこ、キンメとタラの切り身、つみれ、蒲鉾、麩、だし汁などが入っていて、そのまま火にかければ出来上がる。
これだけの種類の材料を、一人分だけ揃えるのは難しいので、ちょっと味気ないが我慢して買っている。
都会では個食が増えているようで、一人用にパックされた食材が、デパ地下やスーパーでよく見かける。
高山のスーパーは家族単位にパックされた商品が主流で、一人用の「鍋セット」も、4軒あるスーパーのうち1軒しか置いてない。
鍋セットをそのまま温めて食べるのも味気ないので、土鍋に移して豆腐を加えて食べたが、冬はこの程度の「男の料理」である。

春になって、畑の作物や山菜、きのこなどが取れるようになれば、大した調理をしなくても、旬の素材だけで美味しいおかずが出来る。
きのこの栽培を裏山でやっているので、採りたての椎茸を軽く炙っただけのおかずや、新鮮ななめこがたっぷり入った味噌汁は、他におかずが無くても食が進む。
菜園の作物も、食べる分だけ取りに行って皿に盛れば十分美味しい。
早くその日が来ないかと待ちわびながら、今夜は残りのだし汁で雑炊を作って食べようと思っている。

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大日が岳で行方不明

2010年02月04日 | セカンドルーム

 

昨夜からの雪は止んで、朝は僅かだが青空が見えていた。
真冬日が続き、今朝の冷え込みも強かった。


朝のうちは雪面が絞まっているので、雪上の散歩が楽しめる。

2月2日に、郡上市の「高鷲スノーパーク」で、大阪の男性(31才)が行方不明になっている。
新聞によると、スキーに来た仲間と別れて、大日が岳方面へ向かったようだが、約束の時間までに戻らなかったとのことだ。
警察などが捜査に向かったが、その日は吹雪のために発見できなかった。
昨日今日と70人体制で捜索が続いているが、まだ見つからないようだ。
西の空もいくらか明るいので、ヘリが飛んで何とか救助されることを願いたい。

先週、大日が岳に登ったときは、絶好の天気に恵まれて雪山を満喫できたが、その後天候が激変している。
ここ数日は、低気圧の目玉が3個も居座っているので、山は想像以上の大雪と吹雪に見舞われていることだろう。
天気さえ良ければ、尾根を辿って頂上に立つのは、それほど難しくはないが、吹雪などで視界が悪ければ、広い尾根では迷い易いし、狭い尾根では雪庇を踏み抜く危険性もある。
ドカ雪に見舞われると、100m進むのに1時間以上も掛かるし、方向を間違えて別の尾根に取り付いたり、谷へ入り込んだら山は深いので厳しい状況になる。
ビバーク出来るだけの装備と、非常食を持っていれば救出される可能性は大きい。
何とかがんばって、無事に下山できることを祈りたい。

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薪ストーブがバックドラフトを起こした

2010年02月03日 | セカンドルーム

 

朝の一瞬は陽差しがあったが、終日断続的に雪が降り続く寒い一日となった。
昨夜降った雪は前触れのようで、これから24時間降り続くと、天気予報が告げていた。

昨日の深夜、突然ボワーンという爆発音とともに、顔の上に何かがパラパラと落ちてきた。

 
寝ぼけ眼で周りを見たら、薪ストーブの煙突の蓋とタールの固まりが散乱していた。
爆睡中のストーブの爆発だったが、瞬間に状況は判ったので、後片付けをして再び布団に入った。

真冬の今は、寝る前にストーブに薪を2~3本入れ、吸気孔を絞ってそのまま寝ている。
朝までチロチロと燃えて、最後はオキになるまで7~8時間は暖かい。
空気を最小に絞っているので、どうしても不完全燃焼で一酸化炭素ガスが発生し、燃焼室にたまってしまう。
そこへ何かの理由で急に酸素が取り込まれると、化学反応を起こして爆発する。
ぼやの状態でドアなどを開けた瞬間に、一挙に燃え上がるバックドラフト現象と同じである。


鋳鉄製の薪ストーブは機密性があるし、煙突も室内の分も入れて8m以上あるので、通常は空気が逆流することはない。
たまたま昨夜は風が強くて空気が逆流してしまったことと、薪が十分乾いていなくて一酸化炭素ガスの発生が多かったことが重なって爆発したのだろう。
本体が破裂することも、煙突の蓋が飛んで火を噴くことも構造的に考えられないので火事の心配はない。
一冬に1~2回は起こるが、いつも真夜中なのでびっくりの度合いが大きい。
朝起きたら、爆風で煙突にこびり付いていたタールが、部屋に飛び散っていた。
寒い日が続き、夜間も空気を絞って焚く日が多かったので、煙突内にたくさん付着してしまったようだ。
爆発より煙突火災のほうが怖いので、急遽煙突掃除をした。

 
ハリネズミのような道具を、繋ぎながら掻き落として行く作業は、煤が散って体も部屋も汚れてしまう。
薪ストーブの心地よい暖かさは、何物にも代え難いが、いつも人の手を煩わせる面倒な道具でもある。

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飾り台の制作

2010年02月02日 | セカンドルーム

 

夕べから降り始めた雪は、今日も断続的に降っている。

 
前山も枯れ木に花が咲いたように景色が一変した。


除雪車が走った後は、道路までの雪かきと薪の運搬をして朝の日課が終わった。
雪降りは、晴れた日に比べて寒さは余り感じないが、暗い空を見ていると仕事のモチベーションが上がらない。
それでも重い腰を上げて作業場に入り、中断していたポーチチェア(飾り台)の加工に取り掛かった。
この家具は何台も作っていて、構造もデザインも頭に入っており、複雑な加工もない。
フリーハンドで描いた部品図と、寸法を書き込んだメモだけで加工をしていたら、ほぞ穴を反対の面に掘ってしまった。
図面通りに加工をしていればしくじる事もないが、慣れと記憶を頼りにやっていると失敗してしまう。
体で覚えた技は忘れることはないが、頭で考えながらやる仕事はよく間違える。
椅子の背や脚のサイズ、座の基本的な高さなどは頭に入っていたが、これも記憶が曖昧で不安を感じることが多くなった。
平行して複数の作業をしていると、先の記憶が飛んでしまって、すぐに思い出せない事も増えてきた。


飾り台は埋め木でリカバリー出来たし、納得できるレベルで仕上がったが、また自身を失くす現実を味わってしまった。

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朝の散歩

2010年02月01日 | セカンドルーム

 

決まった散歩コースがあるわけではないが、朝は人家から離れて山の方に向かうことが多い。
のんびり犬を連れて散歩をしている姿を、人に見られるのが何となく気が引けて、人のいない山の方に足が向く。
都会では早朝のジョギングやウォーキングは普通の風景だが、このあたりでは散歩をする人の姿を見かけることは無い。
普段の仕事以外にも冬は雪かきをし、夏は草刈をするなど休みなく働いているので、それ以上体を使うことを避けているのかも知れない。
隣の家に回覧板を届けるのにも、軽4輪に乗って来るくらいで、仕事に備えて体力を温存しているようだ。
その結果高齢者も春になれば、元気に日の出から日没まで野良仕事に明け暮れる。
それを見習った訳でもないが、最近は趣味の登山のために体を鍛えることは止めてしまった。
日ごろのトレーニングは、若い時はそれなりの効果はあったが、今は辛い思いをしても、衰えた筋力や体力が向上したという実感は全然ない。
骨身を削って余分なエネルギーを浪費するよりは、体力を温存しておいた方が、ハードな登山にも耐えられるような気がする。
老化が止まる訳でもないので、衰えた分は装備やスポーツサプリメントでごまかしている。
それはそれとして、散歩の習慣がないこの集落で歩くのは、季節ごとに、又その日や時間によって変わる風景に惹かれることと、近所の人たちとのコミュニケーションの場になっているからである。

 


昨日は猫やなぎを見つけたが、今朝は杉の実が膨らみ、今にも弾けそうな様子を見つけた。


段々畑の池の氷が解けて、緋鯉が雪覆いから出て泳いでいた。
そんな何気ない風景から、春を感じて喜んだり、再び雪と氷に閉ざされて悲しんだりしながら春を待っている。

   「飛騨の山里暮らし」 2月号をUPしたのでご覧ください。

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