Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

後ろへのスピード(6/22日本対バーレーン)

2008-06-23 20:20:42 | ワールドサッカー
岡田監督がプレッシングサッカーをやろうとしているのは、日本を強くするには走るしかないと公言した、オシム前監督と考え方は似ていると思います。しかし、千葉のときに敵将としてのオシムを見たときに、そのプレッシングサッカーには一つのノウハウがあると感じていました。

それは、プレッシングサッカーを標榜するチームはたくさんありますが、それは前に速いサッカーだけで終わっているイケイケサッカーのチームもありました。しかし、オシムサッカーの神髄は、後ろにも速いことです。当時の千葉は、中盤でミスをすることもあるチームでした。

しかし、オシムサッカーは、ミスは起こり得るものという意識が全員に浸透していました。浦和が千葉のミスでチャンスをつかんでも、そう簡単には得点されない粘りがありました。それを考えると、バーレーン戦の岡田監督のサッカーは、後ろへの速さという意味では不満でした。

マスコミには二軍メンバーと書かれていたバーレーンですが、このメンバーでも普段引いていて、肝心なときだけカウンターで攻めるという意志は浸透していましたし、タイやオマーンより精度の高いカウンターができていました。そのため、こういう状況になると岡田サッカーの後ろへの速さが試されましたし、バーレーンにチャンスを与えたという意味では、戻りきれない印象を受けました。

ただ、この日の日本のスタメンには、後ろに強いタイプのボランチはいませんでした。バーレーンを圧倒して攻め切るサッカーをしようとした意志は明確で、慎重に戦うなら今野や鈴木啓太のスタメンでしょう。そのため、このサッカーは、相手に先制点を入れられ、追わなければいけない場面を想定したものだと思います。

そういう意味では、内田の後半44分の偶然の得点で1点止まりだった攻撃陣にも不満が残ります。しかし、最後まで引き分けで良いと思っていた選手は一人もいませんでした。ベンチの岡田監督も、闘莉王を前線に上げたパワープレーを指示したことで、勝つんだという意志をアピールしました。

そんな気持ちがあったから勝てたと言えるでしょう。最終予選になれば、こんな場面は何度かあるかもしれませんが、この日の気持ちを忘れずに戦って欲しいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする