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脇役もこなすワンダーボーイ(ルーニー)

2008-06-03 13:30:12 | ワールドサッカー
今年はC・ロナウドの大ブレイクの年なので、ちょっと影が薄くなりましたが、マンチェスターUのFW、ルーニーのネタです。ルーニーはエバートンに在籍していた当時、プレミアリーグ史上最年少ゴールを決めて、オーウェンの次のワンダーボーイとして注目を集めた存在でした。

しかし、ただ最年少ゴールを決めただけでなく、若いうちからエバートンのエースでした。あまり規模の大きくないエバートンでは、いつまでもルーニーを引き止めておけませんでした。巨額の移籍金で、欧州有数のクラブであるマンUに引き抜かれます。

ただ、ルーニーのすごいところは、その後も成長曲線に乗り続けたことです。マンUでは当たり前のようにFWのポジションを奪い、イングランド代表にも入って19歳で2004年の欧州選手権に出ています。日本にも、マンUの一員として、2005年、2007年の二度浦和レッズと対戦するために来日しています。

埼スタで見たルーニーはベストコンディションではありませんでしたが、決定機を逃さないシュート技術の高さを持っているという印象でした。ただ、今季からNHK-BSがプレミアリーグの放映権を取ったため、普段のルーニーも見られるようになりました。パスを受けるプレー一つ取っても、日本ではありえないパスに追い付きますが、ルーニーのすごさはそれだけではありません。

相手DFとの間合いを計算して、しっかり取られない位置でキープして、次のプレーに備えることができます。それが、アシストの多いFWというプレースタイルにつながっているのでしょう。また、ルーニーはMFでもいいプレーができます。C・ロナウドがあれだけ点を量産できるのは、ルーニーと入れ替わってFWの位置に上がれるからです。

ルーニーのスルーパスをC・ロナウドがシュートという場面は決して珍しくありません。もちろん、守備も十分対応可能で、C・ロナウドがFWにいるときはルーニーが自陣に下がって守備をしている場面もあります。

サッカーマガジンには、「スター軍団にハードワークをさせるのがファーガソン采配」と書かれていますが、そんなハードワークをこなすスターの一人がルーニーです。欧州選手権で見られないこと(イングランドは予選落ち)が、非常に残念です。
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