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スペースへの反応(高橋峻希)

2008-06-11 21:04:48 | 浦和レッズ
先日の名古屋戦は、ユース所属の高橋峻希選手を、初めて90分間通して見ることができました。17歳でトップの公式戦に出るくらいですから、何か光るものはあるはずで、一つでもいいからそれを見つけられればと思って、高橋峻希を中心に見ていました。

ちょうど、高橋峻希の出場した右アウトサイドは、岡野が守備の不安を露呈して、相手に狙われていたポジションでした。立ち上がりの高橋峻希の動きは十分合格点でした。前がかりになりがちな岡野と違って、高橋峻希は空いているスペースを埋めるセンスが高いです。マギヌンが相手の守備では、スペースを与えず、決定的な突破はされませんでした。

また、高橋峻希は、攻撃センスも決して悪くありません。どうしても、相手左SBの阿部翔平に比べるとフィジカルではかないませんから、せっかく良い攻撃参加をしても体でつぶされる場面はありました。しかし、高橋峻希の良さは別のプレーにありました。それは、瞬間的なドリブルの切れです。

名古屋DFを置き去りにした場面には、スタンドから万雷の拍手でした。ただ、試合が進んでくると短所の方も見えてきました。以前書いたような小川への対応の遅れは、まだ経験の浅い高橋峻希では自分では相手のサイドハーフが同じサイドにいたのには気付かないかもしれません。この場面に関しては周辺の先輩たちが指示を出してあげないとかわいそうに思えます。

しかし、高橋峻希の弱点は別のところにありました。それは、相手ボールのゴールキックの場面です。右アウトサイドの高橋峻希は、素早く帰陣して相手左MFのマギヌンに相対しないといけません。しかし、高橋峻希は一応GKの動きは見ていましたが、帰陣は遅くのんびり戻っていました。

相手GKが楢崎ではなかったから、早くリスタートする奇襲は打たれませんでしたが、トップのレベルならゴールキックをいつリスタートされてもおかしくありません。3バックの布陣を引く浦和では、高橋峻希が帰らないと相手の左MFに対処する選手はいません。後ろの強さを誇る先輩の平川から学んで欲しいです。

また、高橋峻希はトップの公式戦に90分間出るのは初めてですから、終盤は動きが落ちました。本人にとっては苦い経験だったと思いますが、売り物はわかりました。それがこのゲームを見た唯一の収穫です。
コメント
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