日本のJリーグも、当時の川淵チェアマンの開幕宣言から、今年で16年と歴史を重ねてきました。当時からサッカーを見続けたサッカーファンには、いろんな思い出が詰まっているでしょう。しかし、欧州のサッカー伝統国の名門チームだと100年を超える歴史があります。
そういうチームだと、親から子へと、サッカーの歴史が語り継がれているケースもあるでしょう。そんな名門チームの一つとして、スペインリーグのバルセロナを取り上げます。
バルセロナというチームは10万人とも言われる「ソシオ」と呼ばれるクラブ会員の年会費で持っているチームです。会員はバルセロナが用意したスポーツ施設を使ったり、サッカーのトップチームの練習を見学したりできます。
その中で最大の特典は年間チケットの購入権でしょう。スペインリーグはスタジアムの8割が年間チケットで来ていると言われ、一般向けにはほとんどチケットが売り出されません。そういう環境のチームですから、バルセロナは長年、ユニフォームの一番目立つ胸にスポンサーをつけないという不文律を守っていました。
それでも経営的に大丈夫という理由ですが、数年前その不文律は破られました。ただ、決して経営苦からではありません。ユニフォームの胸に入ったのは国連組織のユニセフで、しかもスポンサー料はただです。
当時は、格好良い不文律の破り方だなと思いました。ただ、だんだんスペインリーグのことがわかってくると、バルセロナのスポンサーになるのはリスクがあるということを知りました。スペインリーグは2強と呼ばれるRマドリードとバルセロナが常時優勝を争うリーグですが、この両チームの間の敵対心は半端ではありません。
事実、バルセロナの幹部が自ら、当時のRマドリードのスポンサーだった某携帯電話会社の製品は、どんなに性能が良くて安くても買わないと公言するくらいです。スペイン国民の多くがRマドリードかバルセロナのどちらかが好きと言われていますから、この両チームのスポンサーになると、極端な話、スペイン国民の半分に対する逆効果の広告ということになります。
ユニセフなら、たとえRマドリードのファンでも、慈善団体だからしょうがないと思うでしょう。それを考えてユニセフを選んだ、バルセロナの幹部も粋ですが。
そういうチームだと、親から子へと、サッカーの歴史が語り継がれているケースもあるでしょう。そんな名門チームの一つとして、スペインリーグのバルセロナを取り上げます。
バルセロナというチームは10万人とも言われる「ソシオ」と呼ばれるクラブ会員の年会費で持っているチームです。会員はバルセロナが用意したスポーツ施設を使ったり、サッカーのトップチームの練習を見学したりできます。
その中で最大の特典は年間チケットの購入権でしょう。スペインリーグはスタジアムの8割が年間チケットで来ていると言われ、一般向けにはほとんどチケットが売り出されません。そういう環境のチームですから、バルセロナは長年、ユニフォームの一番目立つ胸にスポンサーをつけないという不文律を守っていました。
それでも経営的に大丈夫という理由ですが、数年前その不文律は破られました。ただ、決して経営苦からではありません。ユニフォームの胸に入ったのは国連組織のユニセフで、しかもスポンサー料はただです。
当時は、格好良い不文律の破り方だなと思いました。ただ、だんだんスペインリーグのことがわかってくると、バルセロナのスポンサーになるのはリスクがあるということを知りました。スペインリーグは2強と呼ばれるRマドリードとバルセロナが常時優勝を争うリーグですが、この両チームの間の敵対心は半端ではありません。
事実、バルセロナの幹部が自ら、当時のRマドリードのスポンサーだった某携帯電話会社の製品は、どんなに性能が良くて安くても買わないと公言するくらいです。スペイン国民の多くがRマドリードかバルセロナのどちらかが好きと言われていますから、この両チームのスポンサーになると、極端な話、スペイン国民の半分に対する逆効果の広告ということになります。
ユニセフなら、たとえRマドリードのファンでも、慈善団体だからしょうがないと思うでしょう。それを考えてユニセフを選んだ、バルセロナの幹部も粋ですが。