Kobby loves 埼玉&レッズ

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鹿島戦マニアック分析

2011-05-22 21:14:54 | 浦和レッズ
前回、鹿島はポジションチェンジが売り物と書いていました。具体的に言うと、右MF野沢と左MF遠藤を入れ替えたり、野沢がボランチに入って代わりにボランチの増田が攻撃参加するような変化です。ペトロになってからの浦和の守備は、人につくスタイルが多く、この試合のスタメンも人につくタイプの鈴木啓太とスピラノビッチが選ばれていました。

そのため、もし鹿島のポジションチェンジを読めず、どこまでも人についてしまうと、組織をずたずたにされるリスクもあると思っていました。また、柏木の位置はこの試合でも前目で、鹿島を攻め切りたいというペトロの意思だったようです。しかし、それはことごとく裏目に出ました。

また、浦和のDFの組織の弱点も狙われていました。まずはスピード型の不在です。スピラノビッチは足が遅いという弱点があるので、スピラノビッチの裏に興梠や大迫を張らせて、スルーパスで勝負すれば勝てるという鹿島の読みがあったと思います。もう一つは宇賀神の戻りが遅れるので、どうしても永田が裏の広いスペースを一人でカバーしていることです。

DFの組織に関しては、後半に手が入りました。山田暢久はゾーンで守るタイプなので、ドリブラーのトップ下を置かない鹿島のような相手には向いています。また、永田が引っ張り出されているときは、山田暢久が最終ラインをカバーしている場面も何度か見られました。

攻撃の組織に関しては、マルシオと柏木のどちらがゲームメーカーか、責任の所在が不明確だった印象があります。そのため、自信がないとお互いに譲り合ってしまい、結局フォローも何もなく孤立してカウンターという場面は何度か見られました。そのため、柏木を下げて高崎を入れた交代は、マルシオこそゲームメーカーだという責任を与えたペトロの意思が現れていた交代だと思います。

意外だったのは、カウンターを掛けられたときの鹿島の対応が比較的うまくなかったことです。SBが西、アレックスと本来MFの選手を置いているので、ドリブルで仕掛けられると脆いところを浦和が狙えたのは一つの収穫だったと思います。特にマゾーラの左足の威力は、きっとどこかで役に立つと思ってはいましたが、見事な同点ゴールになるとは嬉しいです。

もっとも、マゾーラは次節出場停止なので、新潟戦はもし負けているようなことがあれば原が鍵になるかもしれません。今、一番いいシュートを打っている選手なので、それをゴールという形にしてくれることを期待したいと思います。
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サブマリン(牧田和久)

2011-05-22 10:48:08 | 他スポーツ
今季、西武に加入した26歳のルーキー、牧田和久投手は開幕から好投を続けています。リリーフ陣が悪く、なかなか思うような勝ち星をつけてあげられないのは申し訳ないと渡辺監督も思っているようですが、社会人の日本通運から即戦力として期待されて入って、そのまま結果を出すのはなかなかできないことです。

先日、初めて牧田の投球を見ましたが、決して針の穴を通すようなコントロールを誇っているわけではないところが面白いです。ストレートの球速は120km台の投手ですから、何か芸があるのかと思いますが、どうやらプロ野球の世界では下手投げはもともと打ちにくいらしいです。

また、牧田自身の強気の性格もプロ向きで、たとえ逆球が行っても、強気に攻めた結果だからいいと開き直っているところは、120kmのストレートで打者に内野フライを打たせる理由かもしれません。この牧田を見て、思い出したのは少年時代の思い出の投手、松沼博久さん(現解説者)です。

松沼兄の方も、27歳でプロ入りして即戦力として期待を集めたところは牧田と同じですが、松沼兄はバックの援護に恵まれず、最初の年は6勝13敗と投げても投げても勝てなかった悲運の投手です。しかし、最初の頃はコントロールが悪すぎて、今では考えられないことですが、とりあえずど真ん中に構えればどちらかにぶれていい球になるだろうというリードをしていたという話を聞いたことがあります。

打ちにくいのが確実なら、誰もが下手投げになるでしょうが、実際はフォームを安定させることが難しいらしく、下半身の力も上手投げの投手より強い力を要求されるようです。そのため、西武で下手投げの投手を見るのは松沼兄以来という久々のことになりました。

渡辺俊介(ロッテ)を見たときも、地上50cmからの投球ということで多くのファンが驚きましたが、牧田もそういうインパクトを残せる可能性はあります。今でこそ不運もあって1勝どまりですが、うまくいけばWBCにワンポイントとして代表入りする可能性だってあると思っています。
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