今日、連敗中だった西武が、今年39歳になるベテラン西口文也投手の7回1失点の好投で、5-3とロッテに競り勝ち、久しぶりの勝利を挙げました。去年わずか2勝に終わった西口ですが、チームでは頼りになるベテランとして尊敬されているらしく、ローテーションの谷間とはいえ先発の機会をもらえます。
そんな西口と聞いて思い出すのは、ドラフトで逆指名ができなかった不運です。西口が入団した前年、逆指名ドラフトで希望球団を書けるのは、「当該年度公式戦の最終戦の次の日」と定められていました。
ところが、西口の所属していた立正大は強豪とはいえず、東都大学リーグで入れ替え戦に回ってしまったので、リーグ終了後に行われる入れ替え戦が終わったのは、ドラフトのわずか二日前でした。この間隔では、とても希望球団を書いてその球団と話をできる時間はないと覚悟した西口は、やむを得ず「12球団OK」と書いてドラフトに臨まざるを得ませんでした。
結果的に西武がドラフト3位で指名したので、2位以内の希望球団を書ける枠には入らなかったのですが、西口は西武に入って良かったと思います。ちょうど、森監督が退任して、東尾監督が次の世代の西武を担う若手を発掘しようとしていた時期だったからです。
東尾監督に認められた西口は、2年目のシーズンから先発ローテーションに定着して、毎年二桁勝てる投手として、チーム内にとどまらず上原(現ボルチモア・オリオールズ)からも尊敬される存在でした。横手から出るストレートとスライダー、チェンジアップとさほど球種は多くない投手ですが、かつてはあと一人でノーヒットノーランながら最後の一人に打たれるという珍記録も作っています。
工藤(前西武)や山本昌(中日)のように、40歳を過ぎても威力あるストレートを放っているわけではないので、キャリア的には最後の一花という時期でしょう。それでも、エース涌井が打たれチームが不安感で一杯の時期に先発して勝ったことは価値があります。そういう、「要所の強さ」を見せてくれれば、来年もマウンドに立っているかもしれません。
そんな西口と聞いて思い出すのは、ドラフトで逆指名ができなかった不運です。西口が入団した前年、逆指名ドラフトで希望球団を書けるのは、「当該年度公式戦の最終戦の次の日」と定められていました。
ところが、西口の所属していた立正大は強豪とはいえず、東都大学リーグで入れ替え戦に回ってしまったので、リーグ終了後に行われる入れ替え戦が終わったのは、ドラフトのわずか二日前でした。この間隔では、とても希望球団を書いてその球団と話をできる時間はないと覚悟した西口は、やむを得ず「12球団OK」と書いてドラフトに臨まざるを得ませんでした。
結果的に西武がドラフト3位で指名したので、2位以内の希望球団を書ける枠には入らなかったのですが、西口は西武に入って良かったと思います。ちょうど、森監督が退任して、東尾監督が次の世代の西武を担う若手を発掘しようとしていた時期だったからです。
東尾監督に認められた西口は、2年目のシーズンから先発ローテーションに定着して、毎年二桁勝てる投手として、チーム内にとどまらず上原(現ボルチモア・オリオールズ)からも尊敬される存在でした。横手から出るストレートとスライダー、チェンジアップとさほど球種は多くない投手ですが、かつてはあと一人でノーヒットノーランながら最後の一人に打たれるという珍記録も作っています。
工藤(前西武)や山本昌(中日)のように、40歳を過ぎても威力あるストレートを放っているわけではないので、キャリア的には最後の一花という時期でしょう。それでも、エース涌井が打たれチームが不安感で一杯の時期に先発して勝ったことは価値があります。そういう、「要所の強さ」を見せてくれれば、来年もマウンドに立っているかもしれません。