Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

瞬間の切れ(田中達也)

2014-04-20 17:27:38 | 他チーム
写真は桜草祭りで母にお土産に買って帰った花です。名前は忘れてしまいました。どなたかご存知の方がいらっしゃれば教えていただければと思います。今日はのんびりと中立観戦で、新潟対広島をスカパーで見ていました。好調な両チームの対戦は、新潟がポゼッションして優位に試合を運びましたが、決定力が足りずゴールだけが決められず、試合はスコアレスドローに終わりました。

この試合で、元日本代表で暢久の引退試合にも出場する、元浦和FW田中達也が途中から出場していました。もちろん、彼には埼スタの新潟戦に出場して欲しいですが、ベンチスタートになった現実を見ると、プレーする姿は最後かもしれないと思ったので、記事の形で残しておきます。

田中達也はスピード型FWで知られますが、岡野とは違って長い距離は苦手です。10m走るとおかしいと感じると、本人も口にしていたほどで、実際彼のスピードは短い距離だからこそ発揮されるものです。ただ、スペースをかぎ分ける感覚は天性のもので、小野伸二と組むと小野がパスを出しやすい体の向きを瞬時にできたセンスはさすがでした。

もっとも、彼が最も輝いた時期は、エメルソンと2トップを組んでナビスコ杯を優勝した2003年頃でしょう。当時の田中達也はドリブルにこそ生きがいを生み出すFWでしたが、エメルソンと組んで点を取ることの重要性を認識して、点も取れる代表FWに成長していきました。代表では岡田監督に一時呼ばれただけで終わりましたが、それでも彼の名前が全国区だった時代は確実にあります。

彼はもっとも、いくつかの課題がありました。一つは1トップができないことで、もう一つはMFに下げると魅力がないということです。1トップでボールをキープするのは苦手にしていて、彼を1トップにしてしまうと前線でボールが収まりにくくなるという課題がありました。2トップの新潟だからこそ輝ける選手だと思います。

また、運動量は多いので、ボールが来ない展開では下がって受けることもできますが、問題はMFとしてはパスセンスも高くなく、結局何もできずバックパスという展開になることが多かったことです。ゲームメークができないのは、ゲームが膠着したときに厳しいと感じたのは確かです。

FWかつ2トップでしか生きられない選手という理由で、浦和こそ放出されてしまいましたが、今の彼はコンスタントにゲームに出ています。土屋のファウルタックルで重傷を負った影響で苦しんでいましたが、今の彼はきっと幸せなのではと、今日のプレーを見て思いました。
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西川が救った辛勝(4/19浦和対川崎F)

2014-04-20 10:42:23 | 浦和レッズ
昨日は埼スタに行ってきました。スピード感あふれるオープンゲームは楽しめましたが、シビアに見てしまうと試合内容は良くなかったと思います。ボール支配率は川崎が上で、相手のダブルボランチの中村憲剛と大島にボールをキープされて何度も展開されました。もう少し、浦和の1トップ2シャドーが機能してボールを落ち着かせられれば、もっと楽に勝てた試合だったと思います。

それでも、浦和の4-1-5に対して川崎は普段の4-4-2を変えなかったので、浦和のどちらかのアウトサイドは必ず空きます。1トップ2シャドーが機能しないなら、梅崎と宇賀神で点を取ってしまうしか勝ちパターンはないと思っていましたが、その通り梅崎のアシストで宇賀神が決めました。

この試合の勝因を挙げるとすれば西川だと思います。こういう、競った試合を勝つにはどうしてもGKのビッグセーブが最低一つは要りますが、西川は2度も決定機を止め、インタビューで文化シャッターの広告について言及するなど活躍しました。浦和はどうしても相手のダブルボランチを追いきれず縦パスを何度も出されたので、フリーだった小林悠を止めた西川のセーブがこの試合を左右しました。

川崎は強いチームでした。ACLの中国遠征帰りで疲れているという情報でしたが、決勝点を決めた中村憲剛もボランチの位置で何度もフリーでボールを受け、大島も中村憲剛に負けない縦パスのセンスを発揮しました。ただ、この試合を左右したのは、川崎の左SB谷口が左足で蹴れないところでした。

ポゼッション率の高い川崎は、大島や中村憲剛までは自由にボールを持てましたが、この日の浦和は大久保やレナトには厳しく寄せていました。そのため、空いていた左SB谷口がフリーになりましたが、谷口は右利きらしく、どうしてもボールを右足に持ち替えるために一拍攻撃のリズムが遅くなりました。この間に浦和がマークを確認できたので、もし左利きの小宮山あたりでもいたら負けていたかもしれません。

また、川崎はFWの控えも故障者が続出して、デカモリシ(森島)はベンチ入りしていませんでした。大久保も小林悠もターゲットマンではないので、もし負けている展開でデカモリシを出してアーリークロスを放り込んだらどうだったかとの思いもあります。強いように見えるチームも、ACLの疲れもあって万全ではなかったのでしょう。

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