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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

シャムスカ監督

2014-04-18 18:19:17 | 他チーム
今年のJ2は、伊野波、駒野、前田の代表クラスが残留した本命磐田をどこが追うかの展開を予想していましたが、実際はチョウ監督の湘南が開幕から連勝して首位です。磐田も2位で決して悪い位置ではないですが、湘南がどこまで走るかが現時点の見所です。

降格した名門磐田は、主力選手の残留だけにとどまらず、元日本代表の松井大輔を獲得したり、監督に大分を躍進させたシャムスカを呼んだりして、なにがなんでも一年でJ1に戻ろうとする体制です。磐田でのシャムスカ采配はまだ見ていませんが、大分時代の躍進は今でも思い出せます。

大分時代のシャムスカ采配は、チームのバランスを重視するものでした。当時の目玉はエジミウソン、トゥーリオのブラジル人ダブルボランチで、どちらが攻撃に出てどちらが守備に回っても機能する強力なコンビでした。

また、2トップとトップ下の関係も整理されていました。2007年は梅崎(現浦和)、2008年は金崎がトップ下でしたが、彼らはアタッカーでサイドに流れてからのクロスが武器でした。こういう攻撃をするとトップ下が空白になって相手のボランチにプレスがかからなくなります。

その課題を解決するために、大分は2トップの1枚がトップ下に残るルールになっていました。当時のFWウェズレイはスピードこそなくなっていましたが、高松大樹とのバランス感覚が絶妙で、ロングボールが来れば高松に競らせてウェズレイが裏へ走り、金崎がサイドに流れていればウェズレイがトップ下を埋めていました。

驚くようなストロングポイントはエジミウソンだけでしたが、チームは工夫次第で強くすることができる当時の大分は面白い例で、私のサッカー観を広げてくれた「教材」でした。磐田は当時の大分より持ち駒はあるはずなので、そこで工夫を見せて、シャムスカ本人が目標とする「ブラジル代表監督」を狙えるようなチームを、機会があれば見てみたいと思います。
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360度の視野(中村憲剛)

2014-04-18 08:10:30 | 他チーム
私は川崎Fと大宮がJ2だった頃、浦和の試合がないタイミングで大宮や等々力によく出かけていました。当時のメンバーで残っているのは中村憲剛だけなので、今回ネタにします。中村憲剛はボランチで起用されることが多いゲームメーカーです。

一本のパスで流れを変えられる選手で、「このパス絶妙だなぁ」とスタンドで感じていると、出したのは憲剛ということはよくあります。川崎FというチームがJ2からのし上がって、J1でタイトル争いに絡めるチームになれたのはジュニーニョと憲剛が牽引したからだと思います。

憲剛は少年団でなでしこジャパンの沢穂希の2年後輩でした。「男女を抜きにして素晴らしい選手」と沢を称えていました。確かに沢は13歳でベレーザのトップチーム、15歳で日本代表ですから、少女の頃からものが違ったのでしょう。

脱線しましたが、憲剛はボランチかトップ下が最適なポジションです。瞬間的なスピードには難があるので、1対1の勝利を必須条件にされるサイドハーフは向いていません。ただ、技術的にはしっかりしていて、サッカー少年には見習って欲しい選手です。

憲剛の良さはその視野の広さだと思います。ボールを正確に止められるので、どちらから相手が来ているか常に把握して、相手の来ない側にトラップができます。キックの種類も豊富なのでいろんな方向にパスが出せ、タッチラインという制約のない真ん中のポジションの方が力を発揮できる選手です。

日本代表では、一時本田圭佑の代役を任された時期があるように、トップ下としての期待です。普段のJリーグのスピードを見慣れていると、日本代表の試合のスピードは相当のものですが、憲剛は十分そのレベルでプレーできます。ブラジルW杯に出るかどうかはわかりませんが、川崎にとっては既にレジェンドで、引退後は銅像が立つかもしれません。
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