現在東関脇で、大関候補一番手に位置する、朝乃山を取り上げます。朝乃山は近畿大学を出て、三段目付け出しで角界入りし、順調に番付を上げて関脇までたどり着きました。富山県出身力士では琴ヶ梅以来の関脇で、右四つ左上手という型がしっかりしているのが売りで、かつては元横綱稀勢の里が右四つ対策として稽古相手に指名したほど、一目置かれる存在でした。
もっとも、相撲が正攻法なので、特に右の相四つの白鵬にとってはまだまだ取りやすい相手でしょう。昨日の白鵬との相撲は、まさにその「合口」が出た内容で、立ち合いで右が入った白鵬が一気に東土俵に寄り切りました。朝乃山としては、この白鵬は、彼が大関横綱と上がって行くためには超えないといけない壁でしょう。
今日の鶴竜戦も、結果だけ見れば負けました。しかし、負けたとは言っても内容は良く、右の下手をがっちり引いて寄り、鶴竜に一旦残されたものの土俵際で下手投げを放って軍配は朝乃山に上がります。朝乃山の肘がわずかに早く付いたものの鶴竜も体は飛んでおり、取り直しが妥当かに思えましたが、残念ながら朝乃山の肘が先に付いたとの判定で鶴竜の勝ちになります。
鶴竜戦が敗れたといっても内容が良かったので、千秋楽の貴景勝戦に勝利すれば、大関昇進は審判部の間で議題に上ると思われます。この相撲は貴景勝も7勝7敗というシビアな相撲で、カド番になりたくない貴景勝も必死でしょう。それを突破できれば、3場所32勝と基準には一つ足りないものの、大関が貴景勝一人という事情を考えると昇進の可能性は大きいです。
既に地元富山では英雄で、帰省した際に地元のスーパー銭湯に行くと、多くのファンに握手をねだられるという存在です。大正時代の横綱、太刀山と同じ小学校を卒業しており、太刀山の写真の横に自分の写真を載せるのが目標と語っていましたが、その目標は大関昇進で叶うことになるかもしれません。右四つで安定した相撲を取れる彼の将来性は十分で、貴景勝より先に横綱を狙える位置に行ける可能性もあります。大器がついに目覚める、無観客の場所になるのではと思います。
もっとも、相撲が正攻法なので、特に右の相四つの白鵬にとってはまだまだ取りやすい相手でしょう。昨日の白鵬との相撲は、まさにその「合口」が出た内容で、立ち合いで右が入った白鵬が一気に東土俵に寄り切りました。朝乃山としては、この白鵬は、彼が大関横綱と上がって行くためには超えないといけない壁でしょう。
今日の鶴竜戦も、結果だけ見れば負けました。しかし、負けたとは言っても内容は良く、右の下手をがっちり引いて寄り、鶴竜に一旦残されたものの土俵際で下手投げを放って軍配は朝乃山に上がります。朝乃山の肘がわずかに早く付いたものの鶴竜も体は飛んでおり、取り直しが妥当かに思えましたが、残念ながら朝乃山の肘が先に付いたとの判定で鶴竜の勝ちになります。
鶴竜戦が敗れたといっても内容が良かったので、千秋楽の貴景勝戦に勝利すれば、大関昇進は審判部の間で議題に上ると思われます。この相撲は貴景勝も7勝7敗というシビアな相撲で、カド番になりたくない貴景勝も必死でしょう。それを突破できれば、3場所32勝と基準には一つ足りないものの、大関が貴景勝一人という事情を考えると昇進の可能性は大きいです。
既に地元富山では英雄で、帰省した際に地元のスーパー銭湯に行くと、多くのファンに握手をねだられるという存在です。大正時代の横綱、太刀山と同じ小学校を卒業しており、太刀山の写真の横に自分の写真を載せるのが目標と語っていましたが、その目標は大関昇進で叶うことになるかもしれません。右四つで安定した相撲を取れる彼の将来性は十分で、貴景勝より先に横綱を狙える位置に行ける可能性もあります。大器がついに目覚める、無観客の場所になるのではと思います。