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浦和の太陽(柏木陽介)

2020-03-13 22:41:42 | 浦和レッズ
試合のない今は、どうしても記憶で書けるネタが続きます。浦和のボランチ、柏木陽介選手の記憶です。柏木は兵庫県の出身ですが、全国規模でスカウトしてプロ予備軍を育てる方針の広島ユースに加入します。広島では早くから背番号10をつけ、ゲームメーカーにしては走力があるので「走るファンタジスタ」という異名も取っていました。

2007年のU-20W杯カナダ大会で、当時数々あったパフォーマンスから「調子乗り世代」と言われた黄金世代の一人ですが、2010年に浦和に移籍加入してきます。当時のフィンケ監督から、ポンテと中盤でコンビを組むことを期待されていましたが、フィンケ監督のサッカーが2年連続で夏場に消耗して失速するという悪い流れを止められませんでした。

2011年には残留争いも経験し、代表でも共和国戦でトップ下で出場も機能しないなど、浦和では苦しんでいた柏木ですが、翌2012年が復活の年になります。広島時代の恩師、ミシャ監督の采配が理由でした。当時、広島時代にこなしていたシャドーのポジションに起用されたところ、マルシオとトップ下でいいコンビを作って、浦和の3位躍進に大きく貢献します。

柏木は長いパスで流れを変えるよりは、自分で走って高い位置に出てからのパスが武器のゲームメーカーです。点も取れるのでシャドーは彼に合っていた印象でしたが、ミシャにボランチへのコンバートを指示されます。武藤雄樹や李忠成がシャドーに入ることになり、ボランチに回った柏木は「点を取ることは他の選手に託す」とちょっと未練がありそうなコメントを残していました。

それから、現在までボランチが主戦場です。大槻監督の今の4-4-2なら、スピードはさほどでない柏木の入るポジションはボランチということになります。大槻監督はボランチに素早くさばくことを要求しているようで、守備は柴戸や青木に任せながら、さばいて展開を変えられるようなプレーを出していきたいです。

一時、地元神戸からオファーが届いたこともありましたが、生涯浦和のつもりで残る道を選びました。「浦和の太陽」とチャントでも歌われており、パスを出せる能力はチーム一です。去年が負傷がちで活躍できなかったので、今年に賭ける思いも強いはずで、彼が今後の試合でうまく浦和の縦に速いサッカーを機能させるか、楽しみに見ていきたいと思います。
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