昨日の神戸戦はテレビ観戦でしたが、ようやく前半の映像を見たのでマニアック分析を書きます。浦和は3-6-1、神戸は4-2-3-1の入りで、神戸としてはFWの中央に置いたウェリントンのポストプレーを使ってサイドのウイング、郷家と佐々木を動かしたいゲームプランに見えました。もっとも、前半はウェリントンにボールが入らず、トップ下気味にいたポドルスキのロングボールが頼りという展開でした。
これに対し、浦和は右アウトサイドで起用した橋岡が元気ぶりを見せてくれました。柏木のスルーパスを追いかけて反応するなど、攻守両面でチームに貢献したいという気持ちにあふれたプレーでした。もっとも、左アウトサイドの菊池は相手のポゼッションの前に押し込まれたので、後半にベンチに下げられた要因になりました。
浦和の3-6-1は、多少はミシャ時代を意識した起用でしょう。この布陣変更で元気になったのが武藤で、ウイングではなくトップ下気味に構えて、行くべき時は行くというやり方が彼に合っています。まだ、興梠がポストプレーを意識し過ぎて下がってしまう課題もありますが、この起用で武藤にゴールが出て、采配が正解ということになります。
もっとも、今の浦和は、ミシャ時代のようなアウトサイドの奔放とも言えるほどの攻撃参加を出すことはできません。苦しくなったら5バックにしてもいい約束事になっているらしく、どうしても5バックになる時間が多くなるという課題があります。5バック自体は、W杯でオランダ代表がやった戦術で決して悪い戦術ではありませんが、そこからどうやって攻めるかの形を確立しないと押し込まれてしまいます。
まだ、準備不足の浦和は、5バックで守ってからどうやって攻撃に転じるかまでは詰められていません。事実、後半の20分間相手に押し込まれて2失点を喫しています。今回はセットプレーからの奇策が当たりましたが、どうやって5バックから攻めの形を作るかはこれからの大きな課題になります。
それでも、2連勝して11位まで順位を上げたところを見れば、監督交代という劇薬の効果は出ました。まだまだ、チームとしての連係はこれからですが、降格圏にいるとなかなか順位が上がらなくなるので、この勝利は大きいです。また、「組長」の改革を見に、埼玉スタジアムに行きたいと思います。
これに対し、浦和は右アウトサイドで起用した橋岡が元気ぶりを見せてくれました。柏木のスルーパスを追いかけて反応するなど、攻守両面でチームに貢献したいという気持ちにあふれたプレーでした。もっとも、左アウトサイドの菊池は相手のポゼッションの前に押し込まれたので、後半にベンチに下げられた要因になりました。
浦和の3-6-1は、多少はミシャ時代を意識した起用でしょう。この布陣変更で元気になったのが武藤で、ウイングではなくトップ下気味に構えて、行くべき時は行くというやり方が彼に合っています。まだ、興梠がポストプレーを意識し過ぎて下がってしまう課題もありますが、この起用で武藤にゴールが出て、采配が正解ということになります。
もっとも、今の浦和は、ミシャ時代のようなアウトサイドの奔放とも言えるほどの攻撃参加を出すことはできません。苦しくなったら5バックにしてもいい約束事になっているらしく、どうしても5バックになる時間が多くなるという課題があります。5バック自体は、W杯でオランダ代表がやった戦術で決して悪い戦術ではありませんが、そこからどうやって攻めるかの形を確立しないと押し込まれてしまいます。
まだ、準備不足の浦和は、5バックで守ってからどうやって攻撃に転じるかまでは詰められていません。事実、後半の20分間相手に押し込まれて2失点を喫しています。今回はセットプレーからの奇策が当たりましたが、どうやって5バックから攻めの形を作るかはこれからの大きな課題になります。
それでも、2連勝して11位まで順位を上げたところを見れば、監督交代という劇薬の効果は出ました。まだまだ、チームとしての連係はこれからですが、降格圏にいるとなかなか順位が上がらなくなるので、この勝利は大きいです。また、「組長」の改革を見に、埼玉スタジアムに行きたいと思います。
今日のアウェイ神戸戦は、後半頭からテレビの前に座るのが手一杯でした。そのため、後半だけの印象になってしまいますが、感想を書きます。浦和は前半、武藤のゴールで幸先よく先制していましたが、後半は神戸が両SBを前に強気に攻めに出たので、浦和のアウトサイドが自陣に押し込まれて5バックになってしまいました。
5バック気味に押し込まれ、相手ペースになるあたりは、前節の仙台戦で出た課題が解決していないということです。事実、その流れの悪さは結果に結びつき、ポドルスキのCKからウェリントンの頭に合わされて追い付かれると、高卒ルーキー佐々木の個人技にマウリシオと青木がまとめて抜かれるという屈辱的な失点を食らいました。
しかし、ここからが今までの浦和とは違いました。ビハインドを追っての交代で、投入されたのは大卒ルーキー柴戸でした。柴戸は右アウトサイドに入り、右アウトサイドの橋岡がDF、DFの遠藤航がボランチという布陣変更です。この柴戸が、思い切っていろんな位置に進出して攻守に効いていました。
また、この日の浦和が逆転勝利という結果を収められた理由として、その「奇襲」も大きいです。浦和ボールのCKで、柏木の蹴ったボールはファーサイドの岩波に合います。神戸DF陣は皆、折り返しを警戒していましたが、岩波は誰も予想しなかった直接シュートを選び、頭で合わせたボールはGKキム・スンギュの頭上を越えて同点ゴールになります。
この日の浦和は、CKが好調でした。マウリシオが頭で合わせた決定機はキム・スンギュにセーブされますが、ナバウトを入れて前の運動量を増やしたことでカウンターがつながり始め、セットプレーを取れるようになってきました。そのセットプレーが、最後のマウリシオの決勝のヘディングシュートを生みました。
もちろん、内容は決して褒められたものではありません。特に、後半の最初の20分ほどは負ける試合の内容でした。それでも、ナバウトと柴戸で流れを戻した、大槻監督の策が当たりました。こうやって勝ち点を拾って、少しでも上がれるよう、今は「組長」大槻監督に期待するばかりです。
5バック気味に押し込まれ、相手ペースになるあたりは、前節の仙台戦で出た課題が解決していないということです。事実、その流れの悪さは結果に結びつき、ポドルスキのCKからウェリントンの頭に合わされて追い付かれると、高卒ルーキー佐々木の個人技にマウリシオと青木がまとめて抜かれるという屈辱的な失点を食らいました。
しかし、ここからが今までの浦和とは違いました。ビハインドを追っての交代で、投入されたのは大卒ルーキー柴戸でした。柴戸は右アウトサイドに入り、右アウトサイドの橋岡がDF、DFの遠藤航がボランチという布陣変更です。この柴戸が、思い切っていろんな位置に進出して攻守に効いていました。
また、この日の浦和が逆転勝利という結果を収められた理由として、その「奇襲」も大きいです。浦和ボールのCKで、柏木の蹴ったボールはファーサイドの岩波に合います。神戸DF陣は皆、折り返しを警戒していましたが、岩波は誰も予想しなかった直接シュートを選び、頭で合わせたボールはGKキム・スンギュの頭上を越えて同点ゴールになります。
この日の浦和は、CKが好調でした。マウリシオが頭で合わせた決定機はキム・スンギュにセーブされますが、ナバウトを入れて前の運動量を増やしたことでカウンターがつながり始め、セットプレーを取れるようになってきました。そのセットプレーが、最後のマウリシオの決勝のヘディングシュートを生みました。
もちろん、内容は決して褒められたものではありません。特に、後半の最初の20分ほどは負ける試合の内容でした。それでも、ナバウトと柴戸で流れを戻した、大槻監督の策が当たりました。こうやって勝ち点を拾って、少しでも上がれるよう、今は「組長」大槻監督に期待するばかりです。
明日、浦和はアウェイのノエビアスタジアム神戸で、ヴィッセル神戸と対戦します。ノエビアスタジアムは浦和にとってなかなか勝てない鬼門で、1st優勝を決めた2015年も引き分けでの優勝でした。私は行ったことのないスタジアムですが、サッカー専用の開閉式屋根と、観戦環境という意味では最高のスタジアムでしょう。
神戸は2勝2敗2分けの10位という位置にいます。浦和としてはこの直接対決に勝てば神戸より上に行ける可能性も出るので、格好は悪くても勝ち点3が欲しい相手です。神戸は、おなじみの大物外国人、元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキがいます。もっとも、去年埼スタで見た印象では運動量は全盛期より相当落ちており、今は中盤でさばきながら時折前に出るというプレースタイルです。
ポドルスキよりは、怖いオプションなのがボランチ藤田のロングスローです。神戸にはヘディングに絶対の自信を持つ、FWウェリントンがベンチに控えており、藤田のロングスローからウェリントンの頭だけで点を取る可能性もあります。かつて、鳥栖時代の藤田のロングスローから失点したこともある浦和としては要注意です。
浦和は前節仙台戦は、後半一方的に押されながらぎりぎりのところでしのいで勝った今季初勝利でした。3バックにしたことで守備は安定しましたが、攻撃が弱くなって後半につなぐことができなくなりました。次節、どんな布陣で来るかは、まだわかりません。そのときで、神戸相手にどういう形が有効か判断して決めることになるでしょう。
それでも、前節の浦和は残留争いでどうしても勝利が欲しい試合のような集中力を見せました。それをもう一度というのは厳しい要求かもしれませんが、それをしないと神戸に勝つことは難しいでしょう。阿部勇樹の起用で、少しチームが落ち着いた印象は受けるので、あとは攻撃陣をどう構築するかでしょう。
神戸は2勝2敗2分けの10位という位置にいます。浦和としてはこの直接対決に勝てば神戸より上に行ける可能性も出るので、格好は悪くても勝ち点3が欲しい相手です。神戸は、おなじみの大物外国人、元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキがいます。もっとも、去年埼スタで見た印象では運動量は全盛期より相当落ちており、今は中盤でさばきながら時折前に出るというプレースタイルです。
ポドルスキよりは、怖いオプションなのがボランチ藤田のロングスローです。神戸にはヘディングに絶対の自信を持つ、FWウェリントンがベンチに控えており、藤田のロングスローからウェリントンの頭だけで点を取る可能性もあります。かつて、鳥栖時代の藤田のロングスローから失点したこともある浦和としては要注意です。
浦和は前節仙台戦は、後半一方的に押されながらぎりぎりのところでしのいで勝った今季初勝利でした。3バックにしたことで守備は安定しましたが、攻撃が弱くなって後半につなぐことができなくなりました。次節、どんな布陣で来るかは、まだわかりません。そのときで、神戸相手にどういう形が有効か判断して決めることになるでしょう。
それでも、前節の浦和は残留争いでどうしても勝利が欲しい試合のような集中力を見せました。それをもう一度というのは厳しい要求かもしれませんが、それをしないと神戸に勝つことは難しいでしょう。阿部勇樹の起用で、少しチームが落ち着いた印象は受けるので、あとは攻撃陣をどう構築するかでしょう。
別記事のつもりでしたが、サッカー系ブログとしては優先順位トップのネタが来たので予定変更します。皆さんご存知の通り、サッカー日本代表ハリルホジッチ監督が解任され、後任監督に現日本代表技術委員長の西野朗氏が内部昇格するという人事が発表になりました。予選通過を果たした監督が解任されるのは、日本代表史上初の「事件」です。
解任の理由として「コミュニケーション」が挙げられています。ハリル監督がアフリカのいろんなチームを強くしてきた戦術は縦への速攻のサッカーで、どちらかと言えばパスを回すサッカーで強くなっていった日本代表にとっては不向きな戦術ということもあり、選手と監督の間に溝ができていたという報道です。
もちろん、東アジアカップ、親善試合マリ戦、ウクライナ戦の内容の悪さもあります。これまで、アジア予選を通過するために、ハリル監督は相手に合わせて戦術を変えながら勝ってきました。勝つことに対するこだわりといえば聞こえはいいですが、日本代表が得意とする戦術が固定できなかったというデメリットもありました。
今からでは代表監督の経験があるような大物監督を呼ぶことは不可能で、ガンバ大阪を強くした実績のある西野朗氏以外に選択肢はなかったでしょう。もちろん、西野監督といえど今が旬の監督ではなく、ガンバ大阪を退任した後は神戸、名古屋を率いたものの結果が出せず、技術委員長に回ったという「期限切れ」の名将でもあります。
それでも、今は日本代表の不協和音を鎮め、W杯で勝つことに集中するしかありません。かつては1996年アトランタ五輪でブラジルを破った「マイアミの奇跡」を起こした西野監督に、それと同じ集中力で代表を指揮してもらうことに賭けるしかありません。当時の五輪代表はスカウティングの勝利と言われ、当時分析担当だった小野剛氏、松永英機氏がJリーグで監督になるなど人材も豊富でした。
今回も、そのスカウティングで奇跡に進むのみです。幸い、今はライバル国のコロンビア、セネガル、ポーランドの代表選手はほとんど欧州にいます。欧州行脚をすれば情報戦は可能で、それが結果になるよう、田島会長の「勝つ確率を1%でも上げる」努力を進めて欲しいものです。
解任の理由として「コミュニケーション」が挙げられています。ハリル監督がアフリカのいろんなチームを強くしてきた戦術は縦への速攻のサッカーで、どちらかと言えばパスを回すサッカーで強くなっていった日本代表にとっては不向きな戦術ということもあり、選手と監督の間に溝ができていたという報道です。
もちろん、東アジアカップ、親善試合マリ戦、ウクライナ戦の内容の悪さもあります。これまで、アジア予選を通過するために、ハリル監督は相手に合わせて戦術を変えながら勝ってきました。勝つことに対するこだわりといえば聞こえはいいですが、日本代表が得意とする戦術が固定できなかったというデメリットもありました。
今からでは代表監督の経験があるような大物監督を呼ぶことは不可能で、ガンバ大阪を強くした実績のある西野朗氏以外に選択肢はなかったでしょう。もちろん、西野監督といえど今が旬の監督ではなく、ガンバ大阪を退任した後は神戸、名古屋を率いたものの結果が出せず、技術委員長に回ったという「期限切れ」の名将でもあります。
それでも、今は日本代表の不協和音を鎮め、W杯で勝つことに集中するしかありません。かつては1996年アトランタ五輪でブラジルを破った「マイアミの奇跡」を起こした西野監督に、それと同じ集中力で代表を指揮してもらうことに賭けるしかありません。当時の五輪代表はスカウティングの勝利と言われ、当時分析担当だった小野剛氏、松永英機氏がJリーグで監督になるなど人材も豊富でした。
今回も、そのスカウティングで奇跡に進むのみです。幸い、今はライバル国のコロンビア、セネガル、ポーランドの代表選手はほとんど欧州にいます。欧州行脚をすれば情報戦は可能で、それが結果になるよう、田島会長の「勝つ確率を1%でも上げる」努力を進めて欲しいものです。
今は便利な時代で、DAZNのインターネットテレビで、西武ライオンズの試合を全試合見ることが可能になりました。いろいろスケジュールの都合もあるので、土日全部試合を見るのは難しいですが、見たいけれど中継がないという思いはもうしなくて済むという意味です。
今日は西武先発がウルフ、オリックス先発が山岡でした。いきなりオリックスに1回表で先制されると、山岡のピッチングが冴えてきました。山岡は最速150kmの力投型右腕で、体こそ大きくはないものの目いっぱい体を大きく使って投げ込む力投型です。この日の山岡は、ストレートをコーナーぎりぎりに決めることができており、4回までパーフェクトの内容でした。
それでも、ウルフが6回2失点と粘ったことでチャンスは生まれました。特に、この日は4番山川穂高の長打力が突破口になりました。3番の浅村のところで打線が切れてしまい、どうしても山川穂高は先頭バッターで回ってくることが多かったですが、5回の1点も山川穂高と森の連打から、中村の併殺の間に1点が入っています。
山川の良いところは、失投を確実に捕らえられることです。鋭い振りで打球は常に外野に飛び、特にビッグイニングになった7回裏の先頭打者での長打は、大きな起爆剤となりました。オリックスは好投の山岡を、7回裏も続投させましたが、この回になると山岡のボールが高めに浮き始め、そこを森が捕らえて無死1,3塁とすると、中村四球の後の外崎のタイムリーで、試合は大きくライオンズに動くことになりました。
今季のライオンズは、打線が高く評価されています。この回も7回裏に集中打が出て、負け試合を一気にひっくり返しました。山川が4番に入ったことで、中村が6番に入っているのが大きく、西武相手には敬遠策が通用しないと相手に思わせるだけの重量打線を今季は作ることに成功しました。
もちろん、西武にも中継ぎ投手陣が定まっていないという課題もあります。今季は牧田とシュリッターが抜けており、勝ちパターンの継投はゼロから作り直しです。それでも、昨年出番を得て成長した野田や平井などの若い力に、今季は期待することになるのでしょう。開幕8連勝、もちろんファンとしては気分がいいです。
今日は西武先発がウルフ、オリックス先発が山岡でした。いきなりオリックスに1回表で先制されると、山岡のピッチングが冴えてきました。山岡は最速150kmの力投型右腕で、体こそ大きくはないものの目いっぱい体を大きく使って投げ込む力投型です。この日の山岡は、ストレートをコーナーぎりぎりに決めることができており、4回までパーフェクトの内容でした。
それでも、ウルフが6回2失点と粘ったことでチャンスは生まれました。特に、この日は4番山川穂高の長打力が突破口になりました。3番の浅村のところで打線が切れてしまい、どうしても山川穂高は先頭バッターで回ってくることが多かったですが、5回の1点も山川穂高と森の連打から、中村の併殺の間に1点が入っています。
山川の良いところは、失投を確実に捕らえられることです。鋭い振りで打球は常に外野に飛び、特にビッグイニングになった7回裏の先頭打者での長打は、大きな起爆剤となりました。オリックスは好投の山岡を、7回裏も続投させましたが、この回になると山岡のボールが高めに浮き始め、そこを森が捕らえて無死1,3塁とすると、中村四球の後の外崎のタイムリーで、試合は大きくライオンズに動くことになりました。
今季のライオンズは、打線が高く評価されています。この回も7回裏に集中打が出て、負け試合を一気にひっくり返しました。山川が4番に入ったことで、中村が6番に入っているのが大きく、西武相手には敬遠策が通用しないと相手に思わせるだけの重量打線を今季は作ることに成功しました。
もちろん、西武にも中継ぎ投手陣が定まっていないという課題もあります。今季は牧田とシュリッターが抜けており、勝ちパターンの継投はゼロから作り直しです。それでも、昨年出番を得て成長した野田や平井などの若い力に、今季は期待することになるのでしょう。開幕8連勝、もちろんファンとしては気分がいいです。
生観戦恒例のマニアック分析です。この試合で、後半から仙台がポゼッションしてゲームを優位に運んだ理由として、考えられるのは永戸out、梁勇基inの交代でした。それまで、仙台はサイドからクロスを供給できておらず、合いそうもない古林のクロスが時折入る程度でした。そのため、サイドのてこ入れは必要という渡辺晋監督の判断で、左アウトサイドにボランチの中野を回し、梁のところで落ち着かせる意図でした。
これが機能しました。結果こそ1-0と浦和勝利ですが、渡辺晋監督は「悲観するような内容ではない」と自信を持っているコメントでした。この采配が当たって、中野からいいクロスが入るようになり、後半に動きが落ちた浦和の右サイド、平川のところを狙ったという効果が出たからでしょう。
これに対し、浦和の大槻監督の打った手は、武藤outナバウトinでした。ナバウトの運動量を前で生かしたいという意図で、興梠より前にポジションを取ってFW的にプレーする時間もありました。しかし、先ほどの敵将渡辺晋監督の手で、右サイドを崩されたため、ナバウトが下がって守備に運動量を使われてしまう悪循環でした。
それでも、カウンターからナバウトを使うと面白い形もできました。ナバウトは特に、裏を使うのが好きなFWのようで、柏木のスルーパスに反応する動きが何度か見られました。ナバウトから柏木を走らせたプレーもあり、これから柏木ともっと練習してバリエーションを増やせば、この二人で点を取れる可能性も見せました。
最後は、仙台に一方的に押し込まれる苦しい展開になってしまいました。やはり、縦パス主体の攻撃では、受ける選手がどうしても下がってもらうことになってしまい、仙台がプレスに来ると潰されてしまいます。一人、ボールを持って縦に展開できる選手がいれば違うのでしょうが、それでも阿部勇樹や平川、槙野といったベテランがこの試合の重要性を理解し、最後まで耐え抜いたからこその初勝利でした。
厳しいことを言えば、このままでは残留争いを生き残るのが手一杯でしょう。あれだけ押し込まれては、強豪が相手なら失点してしまいます。それでも、大槻監督に与えられたミッションが、苦しい展開でもいいから勝ち点を拾うことなので、今だけを考えれば仕方ない一面もあります。次期監督に期待するにしても、まだ決まっていないので、大槻監督に降格圏脱出を託すしかありません。
これが機能しました。結果こそ1-0と浦和勝利ですが、渡辺晋監督は「悲観するような内容ではない」と自信を持っているコメントでした。この采配が当たって、中野からいいクロスが入るようになり、後半に動きが落ちた浦和の右サイド、平川のところを狙ったという効果が出たからでしょう。
これに対し、浦和の大槻監督の打った手は、武藤outナバウトinでした。ナバウトの運動量を前で生かしたいという意図で、興梠より前にポジションを取ってFW的にプレーする時間もありました。しかし、先ほどの敵将渡辺晋監督の手で、右サイドを崩されたため、ナバウトが下がって守備に運動量を使われてしまう悪循環でした。
それでも、カウンターからナバウトを使うと面白い形もできました。ナバウトは特に、裏を使うのが好きなFWのようで、柏木のスルーパスに反応する動きが何度か見られました。ナバウトから柏木を走らせたプレーもあり、これから柏木ともっと練習してバリエーションを増やせば、この二人で点を取れる可能性も見せました。
最後は、仙台に一方的に押し込まれる苦しい展開になってしまいました。やはり、縦パス主体の攻撃では、受ける選手がどうしても下がってもらうことになってしまい、仙台がプレスに来ると潰されてしまいます。一人、ボールを持って縦に展開できる選手がいれば違うのでしょうが、それでも阿部勇樹や平川、槙野といったベテランがこの試合の重要性を理解し、最後まで耐え抜いたからこその初勝利でした。
厳しいことを言えば、このままでは残留争いを生き残るのが手一杯でしょう。あれだけ押し込まれては、強豪が相手なら失点してしまいます。それでも、大槻監督に与えられたミッションが、苦しい展開でもいいから勝ち点を拾うことなので、今だけを考えれば仕方ない一面もあります。次期監督に期待するにしても、まだ決まっていないので、大槻監督に降格圏脱出を託すしかありません。
今日のリーグ戦仙台戦は、1-0で浦和の勝利に終わりました。浦和は堀監督が解任されて、大槻暫定監督が率いる初戦であり、戦術を4-3-3から3-6-1に変更してきました。槙野、マウリシオ、遠藤で3バックを組んで中央の守りを固め、攻撃は縦パス主体にして、1トップ2シャドーの興梠、武藤、柏木の3人で決めきるという緊急時の策です。
ミシャ時代の戦術に近い形に戻すという考えは理にかなっており、事実今日のスタメンでミシャ時代を知らないのはマウリシオただ一人です。もっとも、ミシャ時代はストロングポイントだったアウトサイドの攻撃参加はあまり見られず、興梠が縦パスを収めてから武藤と柏木が受けて生かす、中央の攻撃に偏る傾向はありました。事実、ミシャ時代の攻撃時の布陣、4-1-5はやっていません。
対する仙台は、3-4-3ではなく、選手の並びを見ると5-3-2のような布陣でした。最初は前からのプレスがはまっておらず浦和に楽に縦に蹴られてしまうので、最初を見る限りでは勝てそうな相手と感じました。事実、興梠が決めた先制点は前半5分と早い時間で入り、もっと大差がつくのではと思ったほどです。
しかし、浦和のポゼッションは長続きしませんでした。浦和のアウトサイド、平川と菊池は、苦しくなったら5バックにしてもいいという約束事になっていたようです。そのため、浦和は次第に仙台のポゼッションに押し込まれ始め、最初はアバウトなアーリークロスだった仙台の攻撃でしたが、次第に仙台がセカンドボールを拾えるようになってきました。
どうしても、準備期間が短い大槻監督は、戦術的にバリエーションを増やす練習は残念ながらできません。そのため、仙台が縦パスを読み始めると前にボールが入らなくなり、次第にボールがもらえない興梠が下がり始める悪循環にはまることになります。この試合は楽な試合にはならず、非常に苦しい、残留争いでどうしても勝ち点3が欲しい展開のような試合になることになります。
そのため、浦和は運動量の多いタイプが援軍に必要だと感じました。運動量といえば新加入のナバウトです。彼の運動量の多さを、テレビ観戦だったルヴァン杯広島戦でも感じていたので、それが浦和を救うのではという期待を寄せていました。
続きは明日のマニアック分析で。
ミシャ時代の戦術に近い形に戻すという考えは理にかなっており、事実今日のスタメンでミシャ時代を知らないのはマウリシオただ一人です。もっとも、ミシャ時代はストロングポイントだったアウトサイドの攻撃参加はあまり見られず、興梠が縦パスを収めてから武藤と柏木が受けて生かす、中央の攻撃に偏る傾向はありました。事実、ミシャ時代の攻撃時の布陣、4-1-5はやっていません。
対する仙台は、3-4-3ではなく、選手の並びを見ると5-3-2のような布陣でした。最初は前からのプレスがはまっておらず浦和に楽に縦に蹴られてしまうので、最初を見る限りでは勝てそうな相手と感じました。事実、興梠が決めた先制点は前半5分と早い時間で入り、もっと大差がつくのではと思ったほどです。
しかし、浦和のポゼッションは長続きしませんでした。浦和のアウトサイド、平川と菊池は、苦しくなったら5バックにしてもいいという約束事になっていたようです。そのため、浦和は次第に仙台のポゼッションに押し込まれ始め、最初はアバウトなアーリークロスだった仙台の攻撃でしたが、次第に仙台がセカンドボールを拾えるようになってきました。
どうしても、準備期間が短い大槻監督は、戦術的にバリエーションを増やす練習は残念ながらできません。そのため、仙台が縦パスを読み始めると前にボールが入らなくなり、次第にボールがもらえない興梠が下がり始める悪循環にはまることになります。この試合は楽な試合にはならず、非常に苦しい、残留争いでどうしても勝ち点3が欲しい展開のような試合になることになります。
そのため、浦和は運動量の多いタイプが援軍に必要だと感じました。運動量といえば新加入のナバウトです。彼の運動量の多さを、テレビ観戦だったルヴァン杯広島戦でも感じていたので、それが浦和を救うのではという期待を寄せていました。
続きは明日のマニアック分析で。
今日は埼玉スタジアムに行くので、即日更新ができなかったときに備えて穴埋めネタを用意して出かけます。オフによく書く、思い出の代表戦では、2012年に埼玉スタジアムで行われた、W杯最終予選のオマーン戦も印象的です。当時、最終予選は8試合を1年間かけて行う長丁場でしたが、初戦のオマーン戦、2戦目のヨルダン戦がホームで、連勝以外に許されない緊張感がありました。
当時の日本代表はザッケローニ監督が率いていましたが、自らの理想だった3-4-3はなかなか日本代表では機能させられず、本田圭佑をトップ下に置く、4-2-3-1が定番になっていました。この試合でも、本田圭佑をトップ下、長友佑都を左SBという、おなじみの形でスタートしました。
これに対し、相手のオマーンはフランスリーグ、リヨンの黄金時代を築いた名将、ルグエン監督が率いていました。メンバーこそ、その4年前に横浜国際競技場で勝っているメンバーが残っていましたが、監督次第でどういうサッカーをしているか未知数でした。そのため、この試合はオマーンの出方から見極めていました。
しかし、オマーンは大きな弱点を抱えていました。オマーンは4-2-3-1でコンパクトなラインを引きたいという意図に見えましたが、その高いラインの裏のカバーに問題がありました。オマーンがカウンターを仕掛けたタイミングで、逆に取って裏へ長友佑都を走らせると、面白いようにDFラインの裏が取れました。
そのため、最終予選独特の緊張感は、前半の早い時間での本田圭佑のゴールで早くも消えました。この相手なら勝てると確信した予感通り、この試合は無事に3-0と圧勝し、その後のヨルダン戦も6-0で圧勝した日本代表は、最終予選通過に有利な立場で臨むことができました。
オマーンのルグエン監督は、おそらく大きな理想を求めて戦術を構築していたようですが、その理想は完成していませんでした。どんな名将でも、ある程度完成形を作れなければ、付け入る隙はあります。監督の名前だけで決まる試合ではない、この試合でそんな印象を強く持ちました。
当時の日本代表はザッケローニ監督が率いていましたが、自らの理想だった3-4-3はなかなか日本代表では機能させられず、本田圭佑をトップ下に置く、4-2-3-1が定番になっていました。この試合でも、本田圭佑をトップ下、長友佑都を左SBという、おなじみの形でスタートしました。
これに対し、相手のオマーンはフランスリーグ、リヨンの黄金時代を築いた名将、ルグエン監督が率いていました。メンバーこそ、その4年前に横浜国際競技場で勝っているメンバーが残っていましたが、監督次第でどういうサッカーをしているか未知数でした。そのため、この試合はオマーンの出方から見極めていました。
しかし、オマーンは大きな弱点を抱えていました。オマーンは4-2-3-1でコンパクトなラインを引きたいという意図に見えましたが、その高いラインの裏のカバーに問題がありました。オマーンがカウンターを仕掛けたタイミングで、逆に取って裏へ長友佑都を走らせると、面白いようにDFラインの裏が取れました。
そのため、最終予選独特の緊張感は、前半の早い時間での本田圭佑のゴールで早くも消えました。この相手なら勝てると確信した予感通り、この試合は無事に3-0と圧勝し、その後のヨルダン戦も6-0で圧勝した日本代表は、最終予選通過に有利な立場で臨むことができました。
オマーンのルグエン監督は、おそらく大きな理想を求めて戦術を構築していたようですが、その理想は完成していませんでした。どんな名将でも、ある程度完成形を作れなければ、付け入る隙はあります。監督の名前だけで決まる試合ではない、この試合でそんな印象を強く持ちました。
今日はブログを更新する元気が出ないので、先日河津に旅行したときの「鉄分補給」の写真で穴埋めします。踊り子号とスーパービュー踊り子号を堪能した、鉄道という意味でも楽しめた旅でした。今度は、サンライズ瀬戸に乗って四国に一人ででかけてみたいです。