Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

縦パスからの堅守速攻(4/7浦和対仙台)

2018-04-07 23:21:37 | 浦和レッズ
今日のリーグ戦仙台戦は、1-0で浦和の勝利に終わりました。浦和は堀監督が解任されて、大槻暫定監督が率いる初戦であり、戦術を4-3-3から3-6-1に変更してきました。槙野、マウリシオ、遠藤で3バックを組んで中央の守りを固め、攻撃は縦パス主体にして、1トップ2シャドーの興梠、武藤、柏木の3人で決めきるという緊急時の策です。

ミシャ時代の戦術に近い形に戻すという考えは理にかなっており、事実今日のスタメンでミシャ時代を知らないのはマウリシオただ一人です。もっとも、ミシャ時代はストロングポイントだったアウトサイドの攻撃参加はあまり見られず、興梠が縦パスを収めてから武藤と柏木が受けて生かす、中央の攻撃に偏る傾向はありました。事実、ミシャ時代の攻撃時の布陣、4-1-5はやっていません。

対する仙台は、3-4-3ではなく、選手の並びを見ると5-3-2のような布陣でした。最初は前からのプレスがはまっておらず浦和に楽に縦に蹴られてしまうので、最初を見る限りでは勝てそうな相手と感じました。事実、興梠が決めた先制点は前半5分と早い時間で入り、もっと大差がつくのではと思ったほどです。

しかし、浦和のポゼッションは長続きしませんでした。浦和のアウトサイド、平川と菊池は、苦しくなったら5バックにしてもいいという約束事になっていたようです。そのため、浦和は次第に仙台のポゼッションに押し込まれ始め、最初はアバウトなアーリークロスだった仙台の攻撃でしたが、次第に仙台がセカンドボールを拾えるようになってきました。

どうしても、準備期間が短い大槻監督は、戦術的にバリエーションを増やす練習は残念ながらできません。そのため、仙台が縦パスを読み始めると前にボールが入らなくなり、次第にボールがもらえない興梠が下がり始める悪循環にはまることになります。この試合は楽な試合にはならず、非常に苦しい、残留争いでどうしても勝ち点3が欲しい展開のような試合になることになります。

そのため、浦和は運動量の多いタイプが援軍に必要だと感じました。運動量といえば新加入のナバウトです。彼の運動量の多さを、テレビ観戦だったルヴァン杯広島戦でも感じていたので、それが浦和を救うのではという期待を寄せていました。

続きは明日のマニアック分析で。



































コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

思い出の代表戦(2012年日本対オマーン)

2018-04-07 12:02:24 | ワールドサッカー
今日は埼玉スタジアムに行くので、即日更新ができなかったときに備えて穴埋めネタを用意して出かけます。オフによく書く、思い出の代表戦では、2012年に埼玉スタジアムで行われた、W杯最終予選のオマーン戦も印象的です。当時、最終予選は8試合を1年間かけて行う長丁場でしたが、初戦のオマーン戦、2戦目のヨルダン戦がホームで、連勝以外に許されない緊張感がありました。

当時の日本代表はザッケローニ監督が率いていましたが、自らの理想だった3-4-3はなかなか日本代表では機能させられず、本田圭佑をトップ下に置く、4-2-3-1が定番になっていました。この試合でも、本田圭佑をトップ下、長友佑都を左SBという、おなじみの形でスタートしました。

これに対し、相手のオマーンはフランスリーグ、リヨンの黄金時代を築いた名将、ルグエン監督が率いていました。メンバーこそ、その4年前に横浜国際競技場で勝っているメンバーが残っていましたが、監督次第でどういうサッカーをしているか未知数でした。そのため、この試合はオマーンの出方から見極めていました。

しかし、オマーンは大きな弱点を抱えていました。オマーンは4-2-3-1でコンパクトなラインを引きたいという意図に見えましたが、その高いラインの裏のカバーに問題がありました。オマーンがカウンターを仕掛けたタイミングで、逆に取って裏へ長友佑都を走らせると、面白いようにDFラインの裏が取れました。

そのため、最終予選独特の緊張感は、前半の早い時間での本田圭佑のゴールで早くも消えました。この相手なら勝てると確信した予感通り、この試合は無事に3-0と圧勝し、その後のヨルダン戦も6-0で圧勝した日本代表は、最終予選通過に有利な立場で臨むことができました。

オマーンのルグエン監督は、おそらく大きな理想を求めて戦術を構築していたようですが、その理想は完成していませんでした。どんな名将でも、ある程度完成形を作れなければ、付け入る隙はあります。監督の名前だけで決まる試合ではない、この試合でそんな印象を強く持ちました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする