仙台戦プレビュー

週2試合が続くと、毎日浦和のことばかり書いていますが、早くも土曜日にベガルタ仙台とのホームゲームが待っています。仙台とのホームゲームは相性が良く、去年の埼スタでは7-0と圧勝した相手です。もっとも、当時は堅守速攻だった仙台のサッカーを、3-4-3で強気に攻めに出るサッカーにモデルチェンジしていた頃でした。あの当時とはチームの完成度が違うでしょう。

今でも、仙台はその改革に着手した渡辺晋監督が続投しており、前節の長崎戦のスタメンを調べると3-4-3を継続しているようです。仙台のストロングポイントは3トップで、若手のウイングタイプの西村に、元東京Vの阿部拓馬、実績十分の石原がFWに並びます。石原は去年は浦和からのレンタルだったので、浦和戦には出場できませんでしたが、今年は完全移籍したので出場可能です。

石原は浦和時代は負傷で苦しみましたが、去年は二桁得点を挙げて完全復活を果たしました。彼の得点は大事なところで良く出る印象で、1-0で仙台が勝利したときの1点を決めているイメージです。大宮時代はスピード型FWでしたが、今やベテランなので持ち味は変わっている可能性があります。

浦和は、次期監督の発表はまだなので、この仙台戦は大槻監督が率いることになるでしょう。大槻監督になってからの浦和は、ルヴァン杯広島戦しか見ていないのであくまでイメージですが、4-4-2の中盤ボックス型という、最も世界的に良く知られている戦術に変えて、選手に動きをわかりやすくするのが改革の一歩と感じます。

堀監督時代の末期に、チーム全体の意思がバラバラになったという苦い記憶もあるので、まだチームとしての連係などはこれからでも、まずはチームの方向性だけは定めようとする意図を感じます。ルヴァン杯広島戦も、ある程度はチームになっていました。この仙台戦は個人技やセットプレーに頼ることになるかもしれませんが、勝っておけば何かが変わると思います。

もちろん、4-4-2は誰でも知っている戦術なので、相手に対策を立てられるリスクはあります。それでも、そういう小細工はやって来ない仙台が相手なのはラッキーと感じて、相性通り埼スタで勝利することを期待したいです。