「50才を超えても30代に見える生き方」 南雲吉則・著
P.49 <人生100年計画行程表>著者は言います。
「最初の50年は、がむしゃらに働いて人生の基礎を作ります。
そこから先は生まれ変わって、1歳ずつ若返ってゆく。
地位や財産は後輩に譲りながら、だんだん赤ちゃんに返っていくのです。
<人の一生は重荷を下ろしながらスチャラカで行こう>
というのが私の座右の銘です。」
P.61 内臓脂肪が引き起こす 害
石油ストーブを燃やすと出るのは煤(すす)です。
内臓脂肪が燃えるとき出る煤は <アディポサイトカイン>
これは、炎症や免疫反応を引き起こす化学物質で、
本来なら体に侵入してきた菌やウイルスを攻撃するために働く。
が、こうした対象がなくなると、自分自身の体を無差別に攻撃し始める。
被害を受け易いのは、「血管内側の内皮細胞」
継続的になったら 動脈硬化が起こる。
P.80 統計的に 「増えたガン」と「減ったガン」
増えたガン: 乳ガン、前立腺ガン、大腸ガン
減ったガン: 胃ガン、子宮ガン、肝臓ガン
横ばいのガン: 肺ガン
<ガンが生まれる三つの原因>
1.喫煙や暴飲暴食などの不摂生をすると、気管や消化管の粘膜が傷つく。
2.傷つき続けると、修復のための細胞分裂のたびに「テロメア」が短縮。
3.それ以上細胞分裂できないほど短縮したら、
このとき、テロメアを複製する酵素(テロメラーゼ)を持っている修復細胞が
生まれる。 これがガンなのです。
こうしたガンが起こる生活習慣は次の三つに集約できます。
1.喫煙 2.感染症 3.欧米化した食事
P.96 「…… 肉や乳製品を日本の5倍摂っている欧米では、
閉経後の乳がんの発生率が日本の5倍にも及ぶことがわかっています。
そして男性の前立腺ガンもちょうど5倍なのです。」
その理由は、過剰コレステロールが引き起こす<高脂血症>と
女性ホルモンの増加(← 発ガン因子&ガン促進因子でもある)
P.214 「幸福の総量」は決まっている
幸せホルモンであるセロトニンには、もう一つとても興味深い性質があります。
それは、一日に分泌される量が決まっている、ということです。
努力をすればたくさん出るわけでもなく、努力が足りないとまり出ないという
ものでもない、どんな人でも量事態は変わらないといれているのです。
もちろん、一日の分泌量が決まっているということは、
一生に分泌される量も決まっているということになります。
これは何を意味するでしょうか?
たとえば、もすごく楽しいことがあったとしましょう。
そのとき私達はあふれるような幸福感をおぼえますが、それはずっと長続きは
しません。「祭りの後の寂しさ」という言葉があるように、楽しかった後には
なんともいえない寂しさを感じるでしょう。
セロトニンが一気に分泌されて、残量がなくなってしまったからかも
しれません。ただ、そうした寂しさもずっと続くわけではないですね。
セロトニンは使い果たしてもまた徐々にたまっていきますから、嫌なことが
あってもやがて気持ちは吹っ切れ、またやる気が出てくるものなのです。
このように考えていけば、人生はいいこともあれば悪いこともある、幸せも
不幸せも交互にやってくるということが理解できるのではないかと思います。
この世の中には不幸ばかりの人も、幸福ばかりの人もいないのです。
ただ、セロトニンは出続けていますから、障害を振り返ったとき
「少し幸せ」な気分が残ります。「いろいろなことがあったけれど、
いい人生だった」ということになるのでしょう。
つまり、幸せはたくさんなくてもいいのです。
「ほどほどの幸せ」が私たちに与えられた幸福の量であると受け止められれば、
まわりの出来事にあまり振り回されなくなります。
この「ほどほど」の意味を知ることが、心と身体のバランスが取れた
人間らしい生き方につながっていくのではないでしょうか。
**********************************
以上、ミスタイプがあるかもしれませんが、
南雲医師の2011年10月の本から殆どそのまま、
記録しておきたい文章をメモしました。
P.49 <人生100年計画行程表>著者は言います。
「最初の50年は、がむしゃらに働いて人生の基礎を作ります。
そこから先は生まれ変わって、1歳ずつ若返ってゆく。
地位や財産は後輩に譲りながら、だんだん赤ちゃんに返っていくのです。
<人の一生は重荷を下ろしながらスチャラカで行こう>
というのが私の座右の銘です。」
P.61 内臓脂肪が引き起こす 害
石油ストーブを燃やすと出るのは煤(すす)です。
内臓脂肪が燃えるとき出る煤は <アディポサイトカイン>
これは、炎症や免疫反応を引き起こす化学物質で、
本来なら体に侵入してきた菌やウイルスを攻撃するために働く。
が、こうした対象がなくなると、自分自身の体を無差別に攻撃し始める。
被害を受け易いのは、「血管内側の内皮細胞」
継続的になったら 動脈硬化が起こる。
P.80 統計的に 「増えたガン」と「減ったガン」
増えたガン: 乳ガン、前立腺ガン、大腸ガン
減ったガン: 胃ガン、子宮ガン、肝臓ガン
横ばいのガン: 肺ガン
<ガンが生まれる三つの原因>
1.喫煙や暴飲暴食などの不摂生をすると、気管や消化管の粘膜が傷つく。
2.傷つき続けると、修復のための細胞分裂のたびに「テロメア」が短縮。
3.それ以上細胞分裂できないほど短縮したら、
このとき、テロメアを複製する酵素(テロメラーゼ)を持っている修復細胞が
生まれる。 これがガンなのです。
こうしたガンが起こる生活習慣は次の三つに集約できます。
1.喫煙 2.感染症 3.欧米化した食事
P.96 「…… 肉や乳製品を日本の5倍摂っている欧米では、
閉経後の乳がんの発生率が日本の5倍にも及ぶことがわかっています。
そして男性の前立腺ガンもちょうど5倍なのです。」
その理由は、過剰コレステロールが引き起こす<高脂血症>と
女性ホルモンの増加(← 発ガン因子&ガン促進因子でもある)
P.214 「幸福の総量」は決まっている
幸せホルモンであるセロトニンには、もう一つとても興味深い性質があります。
それは、一日に分泌される量が決まっている、ということです。
努力をすればたくさん出るわけでもなく、努力が足りないとまり出ないという
ものでもない、どんな人でも量事態は変わらないといれているのです。
もちろん、一日の分泌量が決まっているということは、
一生に分泌される量も決まっているということになります。
これは何を意味するでしょうか?
たとえば、もすごく楽しいことがあったとしましょう。
そのとき私達はあふれるような幸福感をおぼえますが、それはずっと長続きは
しません。「祭りの後の寂しさ」という言葉があるように、楽しかった後には
なんともいえない寂しさを感じるでしょう。
セロトニンが一気に分泌されて、残量がなくなってしまったからかも
しれません。ただ、そうした寂しさもずっと続くわけではないですね。
セロトニンは使い果たしてもまた徐々にたまっていきますから、嫌なことが
あってもやがて気持ちは吹っ切れ、またやる気が出てくるものなのです。
このように考えていけば、人生はいいこともあれば悪いこともある、幸せも
不幸せも交互にやってくるということが理解できるのではないかと思います。
この世の中には不幸ばかりの人も、幸福ばかりの人もいないのです。
ただ、セロトニンは出続けていますから、障害を振り返ったとき
「少し幸せ」な気分が残ります。「いろいろなことがあったけれど、
いい人生だった」ということになるのでしょう。
つまり、幸せはたくさんなくてもいいのです。
「ほどほどの幸せ」が私たちに与えられた幸福の量であると受け止められれば、
まわりの出来事にあまり振り回されなくなります。
この「ほどほど」の意味を知ることが、心と身体のバランスが取れた
人間らしい生き方につながっていくのではないでしょうか。
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以上、ミスタイプがあるかもしれませんが、
南雲医師の2011年10月の本から殆どそのまま、
記録しておきたい文章をメモしました。