母は現在、住み慣れたマンションを離れ、老健に居ます。
私のプランでは、「住み慣れた場所で、介護保険のケアと、
家族や友人の精神的支えで、この場所で看取る」のが理想でしたし、
本人も、そのように願っていました。
が、いくら手すりや突っ張り棒などの歩行補助用具を工事しても、
歩行器を使い、ヘルパーさんの手厚いケアがあっても、
圧迫骨折の痛みや、下痢の時の後始末など、
「誰かが同居していなければ、無理なのだ……」
という状況になりました。
小笠原文雄医師や上野千鶴子さんの著書を読み、たくさんの情報を得て、
備えてきたはずのプランがあっけなく崩れたのです。
結局、昨年のGolden week直前に、
「老健でリハビリを頑張ってきたらどうでしょう?」と言われ、
近所の老健に入って、そのままなのです。
「歩行器を使って歩けるようになったら、マンションに戻りましょうね」
と、励まし続けて、母も辛いリハビリに文句も言わず、努力しましたが、
ついに立てなくなり、食欲も細り、水分しか摂れない日が増えているのです。