「看取り開始」が決まると、話はどんどん進みました。
直系家族と老健の医師・看護師・介護士さんなど
全ての関係者が一堂に会して、今後の見通しを確認しました。
何が起こり得るか。一般的にはどのような道を辿るのか。
例外もたくさんあって、はっきりしたことは何も言えないけれど、
とにかく
無理に食事を勧めず、点滴もしなければ、確実に痩せていくこと。
もちろん食事時間には、
「欲しいものだけでも、少しでも食べましょうね」との声掛け。
絶え間ない水分補給など、親身にやってくださるのです。
夜中も含めての体位交換も相変わらずですが、
殆ど食べなくなってからは、痛みを感じることが減ったようです。
知覚神経が麻痺してくるそうで、
「枯れるように、自然に」逝くことの良さが分かります。
意識はハッキリしていて、見舞いに行くと、
「忙しいんでしょうから、そんなに毎日来てくれなくて良いのよ」と言い、
私が帰るときには
「気をつけてね。みんなに宜しくね。」と、気遣ってくれます。
切ないけれど、母が満足そうにしているのが救いです。
辛いリハビリに起き上がらなくてもよくなり、
「無理に食べないでイイんだ」と思えることが嬉しいようです。
この状況に辿りつくまでの時間の長かったこと・・・・
痛み無く、逝くことの難しさを痛感しています。