
P.112 血糖値スパイクとは、
食後1時間の血糖値が140mg/dlを越えて急上昇し、
2~3時間後にまた正常値に戻る状態のことです。
血糖値の変化を折れ線グラフにすると、
食べた後に鋭角の山ができるので、
「血糖値スパイク(棘)」という名前がついています。
血糖値スパイクという名前自体は頻繁に聞きますが、
なぜそうなって、それを防ぐには?という説明がここで解説されています。
血糖値が急上昇と急降下を繰り返すと、
その刺激で血管の内側の膜に活性酸素が発生し、
血管が炎症を起こしてポロポロはがれてきます。
その傷を修復しようと免疫細胞が集まり、酸化した細胞を
「自分ではない異物」として処理しているうちに、
炎症がますます広がっていき、
突然死や脳卒中の原因となる動脈硬化を起こしてしまうのです。
大事なことなので、丸写しします。
血糖値スパイクはメタボ中高年だけでなく、標準体型の若い人や、
痩せ型の女性にも普通に表れます。
糖尿病を発症しているわけではないので、血糖値を下げる薬は
役に立ちません。第一、気が付いてもいない人が殆ど。
これの対処法として、
P.113 毎食後に15分程度の歩行運動を行うと、血糖値スパイクが抑えられ、
食後3時間後の検査でも継続して抑える効果が確認されています。
理由は、
P.112 食べた後は、消化のために胃腸に血流が集まります。
しかし、食後に手足を使って歩くとそちらにも血流が必要になるので、
小腸からのブドウ糖の吸収が穏やかになり、
血糖値スパイクが改善されるのです。
日常、運動不足の人には朗報かもしれませんね。
私は夕食の食器洗いやレンジまわりの掃除などで忙しく動いています。
が、これらは「早足で歩く」ほどの運動量にはなっていないでしょうね。
いずれにしても、夕食後、ダラダラしてお菓子などを食べてしまうよりは、
ちゃんと<うがい・歯磨き>などをして、動いてしまうのが生産的。
若い頃はダラダラ食いをしていた私の実感です。 (^_^;)