p.64 ひじきは日本伝統の健康食というイメージがあります。
食物繊維のほか、カリウムやカルシウムなどのミネラル類が
豊富な海藻で、栄養面だけを見れば優秀な健康食品と言えます。
ところが2004年英国食品規格庁が、ロンドンで売られている
ひじきについて、「発がん性のある無機ヒ素を多く含むので、
食べないように」という勧告を出しました。それを受けて
東京都江東区の保健所が日本産、韓国産、中国産のひじきに
ついて調査をしたところ、英国食品規格庁が測定したノートと
同レベルの結果が出ました。
ヒ素は言うまでもなく毒です。多量に摂取すると急性中毒を
起こして死ぬこともあります。慢性中毒では嘔吐、食欲減退、
皮膚の発疹や炎症を起こしたり、知覚障害や運動障害を
起こすこともあります。
p.65 厚生労働省ではWHOが定めた基準に照らして、水で戻した
ひじきを毎日4.7g以上食べなければ問題ないとしていますが、
毒をできるだけ体に入れないためには、ひじきは食べないのが
正解です。ひじきが大好物でやめられないなら、せめて週に
一回、小皿に乗る程度の量にすべきでしょう。
ちなみに同じ海域で育つワカメやコンブ、のりに含まれている
無機ヒ素は、ひじきの無機ヒ素の1/200程度ですから、
この程度なら許容範囲。便通を良くして糖質を吸収しにくくする
水溶性食物繊維をとるためにも、ひじき以外の海藻は存分に
食べてください。
こんなニュース、誰が知っているのでしょう?
発表されたときには多分、センセーショナルに騒がれたのかも?
でも、ひじきのパッケージにはもちろん、売り場にも書いてありません。
うぅ~む・・・・・と、考え込んでしまいます。