大切なことが書いてあるので、しっかり書き写します。
p.34 からだは正しく使えていると問題は起こりにくいものです。
機械や家電製品も、取扱説明書のとおりに使っていて、
故障することはそうありません。トラブルが起こるのは、
「説明書に載っていないような使い方をしたとき」。
体も本来同じです。
長年にわたり、間違った体の使いかたを続けていると、
そのサインとして、体は不調を訴えるようになります。
厄介なのは、体には「取扱説明書」が存在しないこと。
そして、自分では正しいと思いながら「間違った使い方」を
していることです。
学校で体育の授業はあっても、「正しい体の使い方」なんて
習った覚えはないはずです。ただ年齢を重ねる過程で、
「こうすれば肩こりになりにくい」「私はこの姿勢が疲れにくい」
p.35 などのルールを経験的に体得して来た人もいるでしょう。
(中略)「年齢を重ねたら、誰でも筋肉が落ちて動けなくなる」と
開き直ったり、諦めてしまったりする人が後を絶ちませんが、
「筋肉が落ちた」から「動けなくなる」わけではないのです。
それでは原因と結果が正反対。
まず体の使いかたを間違えているから、痛みが出て動かせなくなり、
「筋肉が落ちる」。僕に言わせればそれが正解です。動くかどうかは、
自分の気持ち一つ。正しく動かすかどうかは、意識一つです。
正しく動かしている限り、筋肉はその年齢に適正な質と量を保つものです。
筋肉を取り戻すために今日から突然ジムに通い、トレーニング機器で
筋トレを始める必要はありません。暮らしの中で「姿勢を正しくすること」
「体を正しく使うこと」を意識して動けばよいのです。
素晴らしい!
そして難しい!
というのが私の感想です。
だから、、、世の中にジムが乱立し、パーソナル・トレーナーが大流行?
そしてその時流に乗れず(=意識が及ばず)、何も対策をしない人たちは
姿勢が悪くなり、あちこち痛みを抱えた人生になるのだと思います。
幸か不幸か、私自身は40代で重症の40肩になり、50代で膝痛に泣き、
百名山踏破を目指して必死で勉強し、色々実践したお陰で、「今は痛みゼロ」。
でもこれをキープするために現在も大量の本を読み、良さそうなことは実践し、
整体やバレエのプロの先生からも教わっています。
それで頻繁に補正を行いながら、注意深く身体を観察し続けています。
ただし、世の中の殆どの方々は、そんなにマニアックではないし、
運動が嫌いな方も多いのが現実です。
こういう方々の意識が、
「自分の努力で、お金をかけずに、痛みなしの人生に近づきたい」
という方向に向き、巽医師のお薦めの運動や食べ方に挑戦してくれれば、
日本の医療費は相当減ることでしょう。
難しいかもしれませんが、私は「期待したい」と思います。
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