老健とは、「老人保健施設」のことで、
広義の定義は、
「要介護者が自宅で暮らし続けるための、リハビリを行う施設」です。
つまり、前提は「終の棲家ではなく、リハビリの場所」です。
でも、「三か月を目途としたリハビリの効果が上がらない場合、
延長して、様子をみることは可能」
そして「延長を繰り返しつつ、体力の限界がきて、看取りとなる
可能性もある。」とのこと。
施設長さんは内科医ですし、歯科・眼科など一通りの簡単な医療は
近所の提携するお医者さんが来てくれます。
施設の性質上、積極的な治療はできなくて、
どうしても治したい<特別な症状>がある場合は、自宅に戻り、
家族が連れて行かねばならないそうです。
母がマンションで一人暮らしのときは、
大学病院の物忘れ外来と、近所の歯科、整形外科の3か所に
姉と二人で手分けして連れていっていました。
現在の老健に入所したとき、
全員会議で「物忘れ」の薬を見直し、止めることになりました。
整形外科は、リハビリをやっていただけるので問題なし。
そして24時間の介護をお願いできるのですから、
家族としては、非常に有り難い存在です。
全ての老健が同じ条件ではないそうですが、
現在受けている治療や薬を、本当に効果があがっているのかどうか
常にチェックし、外国の文献や医学界の情報を見て、
患者本位に考えていただけることが、素晴らしいと思います。
そして介護士や看護師、理学療法士さんなど、
全ての職員の方々が、とても感じよく、面会者への声掛けなどもあり、
本当に親身に看てくださることが嬉しいことです。