自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

看取りプラン 11

2016-02-18 05:18:31 | 介護


老健とは、「老人保健施設」のことで、
広義の定義は、

 「要介護者が自宅で暮らし続けるための、リハビリを行う施設」です。

つまり、前提は「終の棲家ではなく、リハビリの場所」です。
でも、「三か月を目途としたリハビリの効果が上がらない場合、
延長して、様子をみることは可能」

そして「延長を繰り返しつつ、体力の限界がきて、看取りとなる
可能性もある。」とのこと。

施設長さんは内科医ですし、歯科・眼科など一通りの簡単な医療は
近所の提携するお医者さんが来てくれます。
施設の性質上、積極的な治療はできなくて、
どうしても治したい<特別な症状>がある場合は、自宅に戻り、
家族が連れて行かねばならないそうです。

母がマンションで一人暮らしのときは、
大学病院の物忘れ外来と、近所の歯科、整形外科の3か所に
姉と二人で手分けして連れていっていました。

現在の老健に入所したとき、
全員会議で「物忘れ」の薬を見直し、止めることになりました。
整形外科は、リハビリをやっていただけるので問題なし。
そして24時間の介護をお願いできるのですから、
家族としては、非常に有り難い存在です。

全ての老健が同じ条件ではないそうですが、
現在受けている治療や薬を、本当に効果があがっているのかどうか
常にチェックし、外国の文献や医学界の情報を見て、
患者本位に考えていただけることが、素晴らしいと思います。

そして介護士や看護師、理学療法士さんなど、
全ての職員の方々が、とても感じよく、面会者への声掛けなどもあり、
本当に親身に看てくださることが嬉しいことです。


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看取りプラン 10

2016-02-17 09:56:19 | 介護


母は現在、住み慣れたマンションを離れ、老健に居ます。
私のプランでは、「住み慣れた場所で、介護保険のケアと、
家族や友人の精神的支えで、この場所で看取る」のが理想でしたし、
本人も、そのように願っていました。

が、いくら手すりや突っ張り棒などの歩行補助用具を工事しても、
歩行器を使い、ヘルパーさんの手厚いケアがあっても、
圧迫骨折の痛みや、下痢の時の後始末など、
「誰かが同居していなければ、無理なのだ……」
という状況になりました。

小笠原文雄医師や上野千鶴子さんの著書を読み、たくさんの情報を得て、
備えてきたはずのプランがあっけなく崩れたのです。
結局、昨年のGolden week直前に、
「老健でリハビリを頑張ってきたらどうでしょう?」と言われ、
近所の老健に入って、そのままなのです。

「歩行器を使って歩けるようになったら、マンションに戻りましょうね」
と、励まし続けて、母も辛いリハビリに文句も言わず、努力しましたが、
ついに立てなくなり、食欲も細り、水分しか摂れない日が増えているのです。
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看取りプラン 9

2016-02-16 05:57:00 | 介護


ま、ミッションが無くても、高齢者マンションでは色々な行事があり、
母は合唱サークルの発表の場や、ダンス・パーティー、盆踊りの練習を楽しみ、
11月の展覧会には昔書いた日本画を展示したりしました。

そう、母は平凡な専業主婦でしたが、できる範囲での趣味を楽しみ、
マンションの中だけでも、友人をたくさん作り、活躍していました。
願わくば、
昔取った杵柄(日本画を書く)を、人に教えるということに使えば、
もう少し元気でいられたのでは?と思うのです。

実際、昔は近所の人に教えていたので、
その準備をするのに忙しくしていました。
「人様に何かを教える」ということは、素晴らしいことです。

私も今、「自力整体」や「元気体操」をお伝えする立場ですが、
日々、勉強が必要ですし、新しい知識や情報に触れることが
楽しくて嬉しくて、寝る時間が惜しいほどです。

現在、各自治体では、介護保険の逼迫に備えて、
介護予防プログラム作りに取り組んでいるようですが、
筋トレや体操だけでなく、教育的プログラムが必要と思います。

日本画などの、技術的なものでなくても、
料理やお手玉作り、伝承遊びなど、何でも良いと思うのです。
私が積極的に取り入れているのは、
指導の時に取り入れている「立ち方の説明」や「呼吸法」を
その日のうちに、誰かに伝えることです。

人から聞いたことを「あっ、そぉ」「へ~ぇ」と聞き流すのでなく、
「ちょっと、ちょっと! イイこと教わったから、教えてあげる!」と、
人に伝えてもらうのです。これをやると、その人の身につくのです。
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看取りプラン 8

2016-02-15 06:05:17 | 介護


「大往生」に必要な<整体、整食、整心>の話でしたよね。

<整心>のお手本は、日野原重明先生だと思います。
自分のミッション(天から課せられた仕事)を自覚し、
行動し、人を動かし、日々、進捗状況をチェックする。

私の母には、このような崇高なミッションがなく、
日々の糧に感謝してはいましたが、
「自分から何かを社会にお返しする」という概念はありませんでした。

これも、私が母に対して物足らなく思う理由でした。
「悪いことは絶対にしない。」「人に迷惑をかけない」
「ご先祖様に感謝して、神棚に祈ることを忘れない」

今は、こんなこともやらない人が多いわけですから、
それほど悪くもない生き方なのかもしれません。
でも、私は物足らなくて、「もっと何かしたら?」とけしかけ、
動かない母に苛立ち、
「私はちゃんとやるからねっ!!」と突っ張って、
散々嫌味を言っていた時期があります。

母が85歳を過ぎてからは、言っても仕方ないので諦めました。
でも、シャキッとして大往生したいなら、
自分のミッションは絶対に必要だと信じています。


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看取りプラン 7 一般的な食べ方について

2016-02-14 06:01:40 | 介護


<食べ方>という一言で、一般的にメディアに登場する言葉
または健康オタクの間で話題に上る言葉

1.菜食か、そうでないか

2.糖質制限

3.玄米食

4.小麦粉制限

5.「まごわやさしい」食品

6.玄米菜食

7.ローフード

8.生菜食

他にも沢山あると思いますが、私の周囲で頻繁に使われるのが上記です。
私のスタンスを書きますと、
1.菜食じゃないけど、肉は旨みとして使う程度。魚は好き。
   良く食卓にあがるのは、サンマや鰯の塩焼き。

2.糖質であるカボチャや芋類は好きなので制限なし。
  主食としての玄米は、昔食べていたけれど、今はなし。
  ごはんや麺類は、おかずの一つとして、少量食べる。

3.数か月に1回、圧力鍋で玄米(麦、各種豆、雑穀入り)を炊き、
  100gずつ小分けにして冷凍。昼食に二人分で100g食べる。

4.「遺伝子操作された小麦粉の害」の情報を読んでから、避けています。
  が、自分で焼く「ナッツ入りのパン」は冷凍しておいて、デザートに。
  ケーキやクッキーなど、美味しければ何でも、少量楽しみます。

5.勝間和代さんがご推奨の、健康的な食べ方。
  これが現在の私や、普通の高齢者にピッタリと思っています。

6.玄米菜食は東條百合子先生の料理教室で習いました。
  和食の伝統(基本)をきっちり学び、無駄を出さない食べ方です。
  だしを取るための鰹節や煮干しは使いますが、肉は使いません。
  
7.何冊か本を読み、作ってみました。考え方は面白いけれど、
  長続きしませんでした。特に冬場。生のものは冷たい・寒い!
  夏でも、スムージーという食べ物は……苦手です。

8.甲田光雄医師の治療食です。いっときハマって、作りました。
  これのために、巨大な外国製Food processorを購入したのですが、
  生だし、冷たいし、味も……なので1日で終了。
  でも、難治の病気になったら挑戦すると思います。
  
  
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看取りプラン 6

2016-02-13 08:06:12 | 自力整体


 「大往生」に必要な<整体、整食、整心>の説明を続けます。

<整食>は、読んで字のごとく、「食べ方を整える」です。
これまた、巷にダイエット法・食べ方指南が溢れかえっている時代です。
万人に適した食べ方、「ベストはこれ!」という決め方はできません。

自力整体では、整食法という名前で、お勧めの食べ方があります。
これですら、初期の考え方と、現在はかなり違ってきています。
初期の整食法は、

  ①朝は水分のみ(具なし味噌汁とかお茶のみ)

  ②昼は炭水化物の繋ぎ

  ③夕食はタンパク質と野菜(炭水化物は摂らない)

このコンセプトは、

  ①午前中は、前日のの食べ物を消化しきり、胃腸を休める時間。
   だから、固形物は食べない。

  ②と③は摂取食べ物により、消化酵素が違うので、
   炭水化物とタンパク質や脂質は一緒に摂らない(=単食法)

  ◎旅館の朝食に出てくる和食1回の分量を、1日3回に分けて食べる。

私は膝痛を治したくて、「自力整体」を始めたので、
矢上先生の初期の本に忠実に、この整食法に取り組んだ結果、
3kg減量、膝痛完治!

その後、食べ方は家族の要望、自分の体調観察・管理の工夫の結果、
どんどん変わってきています。
矢上先生からも「糖質制限」の提案があり、これも実行しています。

でも、極端なものではなく、臨機応変。
旅先では、その場所ならではの珍しいご馳走を楽しみ、・
食べ過ぎで苦しくなって、後悔することもあります。

救いは、<ゆるぎない原則があること>
食べ過ぎとか、体調不良のときは、極力小食にして、早く寝てしまう。
すると、殆ど1晩で治ってしまいます。

小食は最良の処方!と感じています。

母も、極端に小食の人でした。
食べ物の内容は、朝食は「トーストと目玉焼き」
昼は「うどん」や「スパゲティ」
夕食は食堂でバラエティ(日替わり)豊かなご馳走でした。

糖質制限とか、現代風のダイエット事情を鑑みれば、
決して推奨はできない内容ですが、<小食>という点だけで、
内臓の病気を免れ、救われていた感じがします。

欲を言えば、母が、もう少し真面目に筋トレ的な体操を心がけていれば、
腰曲がりや圧迫骨折を防げたのでは?と思っています。
「気づいたときに、色々体操してるのよ」と言っていましたが、
毎日決まった時間にする習慣がありません。

そういう母を眺めながら、
「どうやったら、多くの高齢者に、予防医学・自力整体を伝えられるのか?」
を考える日々です。




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看取りプラン 5

2016-02-12 10:23:12 | 自力整体


2月9日に<理想的な最期>を迎えるための、私なりの条件を書きました。
でも、それは<たまたま、運よく>やってくるものではなく、
自分で働いて、準備する必要があります。

だって、手足が萎えて、寝たきりになったり、
頭が惚けて、家族や友人の顔も覚えていられなくなってしまったら、
いくら理想的な住居があったって、無意味とは言いませんが、
結構ツライものがあります。

そのために必要なものは、三つ。
限りなく色々な表現法がありますが、「自力整体」的に言えば、

  <整体、整食、整心>

端的に言えば、こういうことですが、ちょいと具体性に欠けます。

今日は、一番分かりやすい<整体>をみてみます。

健やかな大往生(=老衰で、枯れるように逝く)は、病気持ちでは困難です。
「自力整体」でいう<整体>とは、

  骨格が左右対称で、関節の可動域が大きく、骨が瑞々しい……

単に、理科室にあった骨格模型のガイコツのような対称形であるだけでなく、
骨と骨の隙間が十分にあって、神経が圧迫されず、
錆び付がないから、十分に可動域があり、
日常的にしっかり使われているから、骨密度もバッチリある

そのお陰で、「筋肉や内臓が健康で、サラサラ血液が全身を巡る!」

<整体>の一言の中には、これだけの重要な意味が含まれています。
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看取りプラン 4

2016-02-11 11:52:02 | 介護


昨日書いた心配ごとは、殆ど杞憂に終わりました。
例えば、
一つ:母は一度も集合住宅に住んだことがない。

<一戸建て>だろうが、<集合住宅>であろうが、元来、
   「夜8時過ぎには静かにする」とか「社会的マナーを守る」という点で
   それほど差があるわけではありません。

   むしろ、私のように家の中でタップダンスやバレエを踊ったり、
   頻繁にハイ・ソプラノで歌おうとしたりする人間の方が
   要注意です。母のように、<自室で日本画を書いたり>、
   館内の社交ダンス同好会や、コーラス同好会で楽しむ程度なら、
   適度に友達ができ、ちょうど良い環境でした。



二つ:区営(公営)の温水プール
   
   「80歳近いんだから、別に泳がなくても平気よ」という本人の弁。
   せっかく<気軽に泳ぐ習慣>があったのだから、続けて欲しかったけれど、
   環境が整わないなら仕方なく、あきらめました。


三つ:高齢で、遠方の友人が訪ねて来にくい、
   
   マンション内は平均年齢84歳。高齢女性がた~くさん居るし、
   夕食を大食堂の大テーブルで食べるので、すぐに友人が出来ました。
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看取りプラン 3

2016-02-10 22:33:23 | 介護


母がこのマンション購入を決めるに当たって心配だったことは3つ。

一つ:母は一度も集合住宅に住んだことがない。
   小さくても庭のある家で、メジロや四十雀に餌をやり、
   庭木を楽しむ生活だったこと。

二つ:桜上水の実家の傍には区営の温水プールがあり、
   週に1度は泳ぎに行く習慣があったのに、
   都筑の傍(自転車で行ける範囲)には無し。

三つ:姉や私のように、車があれば気楽に訪問できるが、
   母の友人や親戚のように高齢者の場合は、
   ここを訪れるのは一大決心が必要なほど、交通事情が悪い


それでも、詐欺師の餌食になるのを心配しているよりマシなので、
父が亡くなって1年半ほどで転居しました。
「3年は一人暮らしで、のんびりしたい」と言っていた希望が
一つ消えたわけです。

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看取りプラン 2

2016-02-09 05:55:37 | 介護


高齢者の理想的な最期は、

1.<住み慣れた自宅で> 

2.<親しい友人や家族に囲まれ>

3.<やりたいことだけしながら、食べたいモノを楽しみ>

4.<痛みのない、介護要らずの大往生>

と、言われています。(昔も今も、ですね。)


私も母も、そう思っていましたから、
父なき後の「自宅で一人暮らし」を支えようとしましたが、
敢え無く、Give up。

2や3は<安全な住居>を確保すれば、何とかなりそう!と思い、
色々な形態の高齢者住宅の検討を始めました。

そして行き着いた(友人の紹介)のが横浜市にある<高齢者マンション>です。
何が良かったか、というと、
1.<有料老人ホーム>と違い、「介護付き」でないので、転売できる。

2.1988年竣工という、古い物件なので、58平米という広さの割に、安かった。

3.値段の安い理由は、<陸の孤島>と言われるほどのアクセスの悪さですが、
  第三京浜都筑インターから3分なので、車があれば何ということはない。
  我が家からは車で20~30分。電車だと1時間30分近く。

4.ホテルのフロントのような玄関を入ると、誰でも受付に記名せねばならず、
  セキュリティが完璧。宅配便の受け取りや来客の通知なども
  インターフォンで各自の部屋に知らせてくれる。

5.図書室、音楽室、室内テニスや卓球、社交ダンスを楽しめるホールや、
  大食堂、大浴場、手入れの行き届いた庭(毎夏、ビアパーティーがある)、
  陶芸用の窯のある部屋など、趣味があれば、色々楽しめる。

6.上記のように、共用設備がしっかりしているため、管理費は高い。
  部屋の広さに応じて違うのですが、母の場合、食堂維持協力費を含めて、
  毎月75000円です。

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